- 年収の7倍8倍の借入をする時代は終わった
- 都心や都市部で一戸建てや分譲マンションを購入するならこのくらいの金額では足りない。
- 住宅ローン3500万円を共働き夫婦ならなんとかなるの?
結論から申し上げると、3500万円を返済する能力がある年収目安は、700万円以上だとお伝えしたい。
中古住宅で3500万円の物件を購入するならもっとシビアに見ておくべきです。
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今回の記事では、住宅ローン地獄という後悔をしないために3500万円を借り入れる現実について、以下の目次でご紹介しています。
住宅ローン地獄で後悔!3500万円35年返済の現実
3500万円の住宅ローン返済が可能な年収目安
住宅ローン地獄になったらどうする?
中古物件?新築物件?購入後の後悔対策
住宅ローン地獄で後悔!3500万円35年返済の現実
住宅価格が3500万円。
この先も不動産価格は高騰する可能性があります。
だとすれば、今の時点で多少無理をしても買っておくべき?
しかし、将来は少子化が進み、空き屋も中古物件も増える。
もしかしたら、購入したい価格でもっと広い家を買えるかもしれない。
こんな想像をして、無理をしてでも手に入れるべきと考える人もます。
住宅ローン地獄の現実
住宅購入を決断したことを後悔する人もたくさんいます。
- 生活困窮者になった
- 自己破産
- 借金地獄
- 離婚
さまざまな後悔の声が聞こえてきます。
「家なんて買うんじゃなかった」
この言葉を口にしないようにするにはどうすればいいのか?
この点をじっくり考えておく必要があります。
定年後まで返済を続けるのは無謀
家を買う年齢も重要。
35年ローンを組むということは、開始時に年齢と完済時年齢が重要になります。
開始時年齢 | 完済時年齢 |
20歳 | 55歳 |
25歳 | 60歳 |
30歳 | 65歳 |
35歳 | 70歳 |
40歳 | 75歳 |
45歳 | 80歳 |
晩婚化、少子高齢化の時代に、家を買うなら何歳まで?
この答えも重要。
夢や憧れを考えるよりもまずは自分たちの生活をリアルに想像しよう。
【定年後の生活】
自分たちの親を見ると、よくわかる。
マイホームを一戸建てで購入しても以下のような悩みは続く。
- トイレや水回りの故障の修理、修繕
- 10年に1階の外壁塗装
- 屋根や雨樋等の修繕、補修
- 建付けの悪い窓や玄関ドアの修理依頼
さまざまなことにお金が必要になります。
マンションなら、共益費、修繕積立費等をずっと継続して支払うことになります。
つまり、日々の生活費だけが必要経費とは言いきれない。
定年後まで火災保険や地震保険の支払いを続けるの?
これもかなり大きな負担になってしまう。
10年後、20年後の折り返しが何歳なのかということより、老後に自分たちの家を守るために必要な経費を考えましょう。
定年後住宅ローン払えない人はどうすればいい?失敗後悔注意点とおすすめ
3500万円の住宅ローン返済が可能な年収目安
私はこのサイト内では、住宅ローンの借入額は、年収の5倍からマックスで6倍であると伝えています。
これは、自ら新築分譲マンション購入後に経験した苦労から学んだこと。
今は二人の子どもを育てる親として、新築一戸建てを購入して生活してみて感じていること。
4000万の家が買える人の年収目安【後悔しないための計算方法】
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住宅ローン審査基準は緩和
令和になって、住宅ローン審査の年収目安は、7倍から8倍まで可能という金融機関が多くなった。
その背景には、住宅ローン金利が下がったことが大きな要因となっている。
住宅ローン月々返済額
- ボーナス返済:0円
- 返済方法:元利均等払い
- 返済期間:35年
- 金利タイプ:変動金利、固定金利
- 当初金利:変動金利は0.5%、固定金利は1.6%
- 団信:無料
- 事務手数料:無料
- 融資手数料:無料
- 保証料:無料
上記条件で計算をすると、以下のような返済計画になる。
変動金利 | 固定金利 | |
月々返済額 | 90,854円 | 108,887円 |
総返済額 | 38,158,862円 | 45,732,402円 |
簡単に計算すると、年間約109万円~130万円の返済となります。
年収別返済負担率
借入希望額:3500万円
金利:変動金利0.5%
返済期間:35年
保証料:なし
上記の条件で、年収別の負担率を計算し、以下の表にまとめました。
年収 | 返済負担率 |
400万円 | 27.25% |
450万円 | 24.22% |
500万円 | 21.8% |
550万円 | 19.8% |
600万円 | 18.17% |
上記の金利を固定金利1.86%で計算すると、
年収 | 返済負担率 |
400万円 | 34.0% |
450万円 | 30.25% |
500万円 | 27.22% |
550万円 | 24.7% |
600万円 | 22.68% |
上記の内容から、固定金利までの選択肢を検討したいのであれば、冒頭でお伝えした年収600万円以上が目安になります。
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返済期間中の誤算に注意
以下のようなことが起こると事態は急変する。
- 夫婦ペアローンで妻が妊娠(収入源)
- 夫が転職し、収入減少
- 子どもの才能強化のために教育資金を増額
- 病気や事故により就労困難(住宅ローン返済緩和条件以外の疾病)
- リストラや減給
40代になれば転職も困難になる時代。
今20代30代で調子が良いから一気に家も買おう!
こんな計画では、ジェットコースターのような人生になりかねない。
他にも、以下のような出来事は誰にも予想ができない。
- 自然災害
- リーマンショックのような経済の急激な変化
- コロナ禍による解雇や失業
今がコロナ禍で最悪の状況だから、これ以上悪くなることは無いだろう。
これも楽観視だと思ったほうがいい。
具体的には、
- 金利上昇のリスク
- 物価上昇のリスク
- 賃金アップの可能性
- 退職金への増税の可能性
などが挙げられます。
2023年以降にも税制改革などによる影響が心配されます。
住宅ローン地獄になったらどうする?
私個人、新築マンション、注文住宅どちらも購入した経験があります。
どちらも返済負担率は、25%を超えたら、かなり危険です。
特に、子供が増える予定の方は、ほぼ確実に生活が苦しい、きつい、返済が厳しいという会話が出てくると思っています。
この数字は、自らがかなり限界の生活に陥った体験から伝えています。
理想としては、年間返済負担率は、上限25%以内にしておくことをおすすめします。
もし仮に、住宅ローンの支払いが困難になったらどうなるのか?
住宅ローン払えない時賃貸化は簡単?一戸建てに多い誤解や注意点体験記
現状把握
具体的に何をすればよいのでしょうか?
よくある相談に対してのお答えしている方法をご紹介していきます。
金利が高すぎる方
基本として住宅ローンを組んだ時の金利の設定が明らかに高い時期だった。
この金利なら借り換えをすればやっていける可能性が高い。
こんな人たちにオススメしたいのが、フラット35での審査を受けるという考え方。
にて多くの同じ悩みを抱えた家族を救った申し込み方法をご紹介しています。
人気エリアの状況の方
今住んでいる場所は多くの人がよく知っている人気のエリア。
賃貸も分譲、建売も年間を通じて不動産の購入や中古の物件を探す人は多い。
このような場所で生活しているなら、とにかく早く査定に出すことが先。
もしかしたら、低金利の状況の人なら、完済以上の利益が数万でも出てくるかもしれません。
まずは自分たちの計算よりも最大どの位の利益が出るのかを知ることも重要。
不動産査定の会社はいくつかあります。
上記の中で一都三県にお住いの方に最も私がオススメしたいのが、
一都三県におすすめ
東京、神奈川、千葉、埼玉にお住いの方には特に注目!
他の会社よりも対応する選択肢が広いことが重要なポイント。
- 相続
- 離婚
- 金銭問題
- 空き家
- リースバック(住み続ける売却)
こうした幅広いニーズにこたえた買取の方法に対応してくれるのがこの会社。
中でも住み続けるリースバックに積極的に対応してくれる不動産会社はかなり希少!
即現金化されてもその査定額では、ローンが完済できない!
こんな悩みを抱えたご家庭にも自分たちが住み続ける方法を軸とした相談も可能なのです。
売却査定期間の目安も明確です。
もしあなたが売却するべきかを悩んでいるなら、まずはその内容から相談をすることも可能なのです。
一都三県以外のおすすめ
イエイの強み
イエイは、全国の知名度的に高い。
単純に売却後の需要が見込みやすい。
不動産は売り手よりも買い手を探すほうが難しい。
よって、この点は事業の知名度が勝負になり、さらに高値が付きやすい傾向もがあるのです。
この点をよく考えてみてください。
まず知るべきこと
売買相場を知る。
これが最優先。
不動産の知識は無いよりあったほうが良い。
しかし、1から調べていたら時間がかかりすぎる。
だったらまずは、以下の点に意識を集中する。
- いくらで売れるのかを知る。
- 住み替えは可能なのか?
- 住み続けるリースバックなどどのサービスを利用するべき?
このように、情報を少なくコンパクトにまとめる。
そうすれば、各種サービスのメリットやデメリットも見えてくる。
売りに出すなら早い方が良い。
大きな決断をしたから手放したくないという気持ちはよくわかります。
しかし、最初から無謀だったとかもしれないと思っている人なら、価格が今より下がってしまう前に少しでも早く売った方が勝ち。
例え住宅ローンが残っていたとしても複数の会社に一括で見積りを依頼したら、自分の予想よりも高い値がついたということもある。
結果、夫婦二人暮らしや単身で子どもがいる家庭なら、アパートに移り住むことも検討可能。
とにかく早く売れる時に売っておく。
分譲マンションも店舗併用住宅も同じです。
単純にそのまま放置しているよりも少しでも早く口座に残高があるうちに手を打つことが重要。
中古物件?新築物件?購入後の後悔対策
家を買うとしても新築は高すぎる。
中古住宅をリフォームすればいいはず。
もしくは、リフォーム済みの中古物件を買うのはどうだろう?
こんなニーズが高まっている。
築年数と価格では見えない裏事情
- 外観は綺麗に塗装されている
- 内装も床、天井、壁紙、トイレ、キッチン、洗面台、お風呂は綺麗。
表面的な情報ですね。
でも天井裏や屋根裏の断熱材や雨漏りは?
家は見た目では判断できないことが多い。
その代表的な悩みが夏暑い、冬寒い家。
ボロボロのように見えるけど、家の中は快適。
こういう家は珍しい。
家も経年劣化します。
つまり、断熱性向上のためのリフォーム等が必要になることもあります。
築20年一戸建てを購入して後悔した人の理由【失敗しない中古物件の選び方】
訳アリ物件に当たらないための対処法
安易に不動産紹介サイトを経由しないこと。
これが最も簡単な探し方。
なぜか?
インターネット検索は便利です。
条件を入力することで希望条件に合った物件が簡単にリスト化される。
しかし、家は建物だけの話ではありません。
- 住環境
- ご近所トラブル
- ゴミの分別
- 治安
- 通勤や通学ルート
- 生活圏内の物価
さまざまな条件で探すことが重要。
この答えをより多く持っているのが、地元の不動産屋さん。
「あの辺は昔は田んぼ畑ばかりだった」とか「学生寮があったのが取り壊された」など地元住民にしか知られていないような情報を数多く持っているのです。
不動産はその場所でいろいろなことが起こっているはず。
- 自己破産して売却された物件
- 昔火事があった場所
- 離婚で売却になった
いろいろ自分たちが知っていたら買わなかったという情報が眠っている可能性があります。
- 再建築不可物件
- 近隣での都市開発工事
こうした情報を含めて、いろいろな情報を入手しておくことが大切です。
安易に金額が安いか高いかだけで考えるのは危険です。