- 平屋はワンフロアだから動線が良いはず!
- 階段がないバリアフリー対応なら間取りは気にしなくても大丈夫?
- 老後に住みやすい家の間取りの注意点が知りたい!
こんな悩みにお答えします。
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今回の記事では、平屋の間取りで老後も住みやすい家の考え方について、以下の目次でご紹介しています。
老後に住みやすいバリアフリー平屋間取りのコツ
車椅子対応の間取りの注意点
バリアフリー平屋におすすめの間取り
バリアフリーの平屋【新築の節約術】
老後に住みやすいバリアフリー平屋間取りのコツ
誰もが年齢を重ねて、いずれは老後の生活になる。
平屋を建てるなら、長く住みやすい家にしたい。
住みやすい家の条件
- 段差がない
- 移動しやすい
- 足腰に負担がかからない
- 介護や支援を受けやすい
- 人の声が届きやすい
順にご紹介します。
段差がない
バリアフリーのバリアーとは、障害という意味です。
段差とは、「障害物である段差」を取り除くということ。
よくあるのが、以下のような問題。
- 部屋と縁側の間
- バルコニースペースとの境界
- 玄関の框
等に室内建具の枠が設置されています。
中途半端な高さの違いは、車いすや杖を利用する際に邪魔になります。
さらに、つまづきやすくなるため、転倒によるケガの原因になります。
移動しやすい
移動しやすい空間にするには、以下のようなアイテムも重要です。
- 居室内にも手摺りやバーを取り付ける
- 滑りにくい床材を選ぶ
- 通りやすい幅を確保する
介護や支援を受けやすい
夫や妻が介護を必要とした際、ヘルパーさん等を呼ぶ家庭も多くなりました。
こうした時に、以下の点を意識しましょう。
- ベッドサイドに人が作業するスペースを確保する
- ベッドサイドテープル、電動ベッドのスイッチ操作等をしやすくする
人の声が届きやすい
人の声は大きくなりますが、一方で耳が悪くなる。
では、どうすれば声が届きやすいのでしょうか?
声を発する方向に障害物を減らすこと。
簡単に言えば、ベッドを起こして、室内ドア以外の障害物を可能な限り排除する。
これが、一つのポイントになります。
車椅子対応の間取りの注意点
注意すべき点は、2ヶ所あります。
それは、トイレやお風呂等の水回りと玄関。
玄関の間取り
玄関には以下のような工夫が必要と考えられます。
- アプローチにスロープを設置する
- 玄関土間に電動の段さ昇降機を設置する
- 車いすに乗ったままでも靴の履き替えが可能にする(幅の問題)
- 玄関収納は、引き違いのほうが楽。(框と扉を合わせると楽になる)
他にも、玄関収納の下に空きスペースを用意して、すぐに靴を出せるようにするのも効果的です。
滑りにくい床材を選ぶ
室内すべてに共通することですが、雨天でも滑りにくい素材を選ぶことが大切。
靴で滑ってしまうとか水分を含んでいる靴で歩こうとして転倒する。
こうした事故は、よくあるので注意が必要です。
トイレ、浴室の間取り
トイレの数は二つ。
洗面台は無理に設置しなくても大丈夫です。
むしろ、車いすや補助車を使った際の回転しやすいパーソナルスペースを確保するほうが優先です。
出入り口は引き戸のほうがおすすめです。
手摺を配置することは忘れてはいけません。
浴室は、1.5坪または2坪を想定しましょう。
我が家でも2坪にしました。
その理由は、自分自身が骨折をして、実家で暮らした時、かなり苦労をしたことを覚えていたから。
なかなか1坪のお風呂で介助してもらうのは大変です。
年をとれば、お風呂と食事が何よりの楽しみになります。
せめて、1日の終わりを快適に過ごせる空間にしてあげることが大事です。
バリアフリー平屋におすすめの間取り
上記の間取りを参考にしながら、ご紹介します。
まず寝室に人がいる時、呼び声はどこまで届きやすいのか?
この点を考えましょう。
浴室や洗面所で掃除をしている時、簡単に聞こえるでしょうか?
廊下に物入が2ヶ所設置されています。
これではリビングでテレビを見ている人に声は届くでしょうか?
続いて、手摺りの設置個所を考えましょう。
寝室から出てきた人が、リビングにたどり着いた。
この後、足腰が悪い時、どうやってキッチンカウンターやダイニングに行きますか?
手摺を配置したくても途切れてしまうのがわかると思います。
このように、若い時にはスムーズに移動できるし、広々としたLDKになることが想像できても老後の暮らしはいろいろ違います。
老後を考えるなら、トイレとクローゼットは位置もサイズも反対です。
可能なら、洗面室の横のクローゼットもトイレにしてあげるとより便利になると思います。
バリアフリーの平屋【新築の節約術】
フラット35S利用条件を満たす
家を建てる又は立て直す計画で、多くの人が利用するのが住宅ローン。
少しでも金利を抑えたいと思っているなら、変動金利がおすすめです。
しかし、もし年齢的にも厳しいと思ったら、フラット35Sがおすすめ。
新築戸建てフラット35Sバリアフリーの優遇
条件 | 金利優遇率 |
高齢者等配慮対策等級4以上 | 金利Aタイプは、当初10年間金利引下げ |
高齢者等配慮対策等級3以上 | 金利Bタイプは、当初5年間金利引下げ |
こうした優遇のある金利を選ぶことも可能です。
自治体の支援や助成金を活用する
自治体によっては、二世帯住宅や同居支援助成金を提供していることもあります。
千葉県、茨城県などの関東エリアでも支援を行っている自治体があります。
要介護等の介護保険制度を活用する
住宅の改修を行う際には、介護リフォームやバリアフリー化の助成金があります。
- 介護のための住宅改修費は介護保険適用可能
- 他の介護サービスの区分支給限度額とは別枠になります。
- 最大20万円分の工事費に適用されます
- 着工前後で2回申請が必要です
以上の条件を満たすことで、補助金を受け取ることが可能です。
心配な方は、介護の相談窓口やケアマネージャーさんとも相談をしてみると良いでしょう。