ダイニング吹き抜けに妻が大反対した理由|見極め方注意点
新築注文住宅の間取りを設計する際に多くの人が採用するか検討するアイデアの1つである吹き抜け。
玄関
リビング
ダイニング
いろいろな部屋に窓や照明などとセットで検討する事が多い。
中には、梁を見せる事で空間のオシャレを考えるケースもある。
今回の記事では、ダイニングで吹き抜けを採用するケースについてご案内しております。
ダイニングの吹き抜けについて、このページにご訪問いただきましてありがとうございます。
これまでにも吹き抜けについては、以下のような内容を書いてきました。
吹き抜けは冬寒いと嘆く家が多い実態|注文住宅選び方との関連性
吹き抜けのある家の間取り調べ方注意点やお勧めの設備|現場経験者が解説
30坪間取り吹き抜けありなしの価値と成功の違い|現場経験者が解説
注文住宅の工夫はいろいろある。
間取りの自由度は、鉄骨、木造、コンクリートを問わず、どんどん進化している。
キッチン、トイレ、浴室、洗面等の毎日の生活に欠かせない水まわり。
玄関、リビング、ダイニング、寝室などの各部屋の壁や床や設備などを含めた家族の健康を考えた工夫。
インテリアを工夫して少しでもオシャレな空間を目指す人には、階段などでもアクセントクロスを使用する事もある。
設備にもいろいろな内容が選択可能な時代。
- シーリングファンによる空気循環
- 24時間空調
- 浴室乾燥機
家づくりの中で検討する内容はどんどん増えている。
でも実際に土地と建物を購入する時には、費用を気にする人も多い。
だったら、少しでもメリットを購入した後にも感じられる家をつくることが重要。
そのためには、本当にダイニングの吹き抜けは採用するべきアイデアなのか?
我が家が、総2階建てを検討した理由を含めてご紹介していきます。
ダイニング吹き抜け不採用理由.妻の意見
ダイニングは食事をする場所。
吹き抜けは、上からのホコリなどを気にする必要がある。
最近のCMでキッチンの背後に階段を設計された間取りが登場が出て、ちょっとおもしろいかも!と思った瞬間があった。
我が家は次の家をつくることを検討している。
その中で妻が、一言!
「絶対却下!」
なぜ?
家づくりの中で、キッチンもダイニングもリビングも人が座って食べ物を口にするスペースに吹き抜けはあり得ない。
これが妻の意見だった。
そこまで拒否をする背景は何があるのか?
解放された空間とか広さを感じるからと選ぶ人がいるのに、なぜそこまで拒否の姿勢が出てくる?
この答えは、食卓に生活でのほこりが舞うことを心配するのが嫌という内容。
確かに外に庭をつくるのとはわけが違う。
上にいる人が何気なく歩くだけでもほこりは舞い上がる。
そのホコリは、単純に上から下に降り注ぐ。
この先にダイニングのテーブルがあり、コップやお皿などが並ぶ。
空気中に舞い上がったほこりが食卓に降り注ぐリスクを抱えた家で快適に暮らすなんて無理!
とても簡単な考え方でしたが、でも設置の上では、確実に必要な意見だと思いました。
ダイニング吹き抜けと空間注意点
ダイニングの上に大きな解放された空間があったら何がメリットになる?
この考え方も疑問が多い。
条件次第
縦長のリビングとか横長のキッチンとダイニング。
土地の形状次第によって、リビングとダイニングキッチンという組み合わせとリビングダイニングとキッチンという合わせ方もある。
その中で、キッチンとダイニングをセットにした空間とリビングが別になっている新築間取りも最近は出てきている。
例えば、以下のような間取りでは実感が大きく異なる。
食卓を囲む環境に対して、吹き抜けがあってメリットを感じるのはどんな環境か?
この答えには、以下のような特徴があると私は感じる。
- 外構でのこだわりがある空間が外にある家。
- 大きな掃き出し窓とテラスやウッドデッキなどが配置されたダイニング
- カーテンなどを気にしない間取り配置を実現した家。
こうなれば、いつも明るく開放された感じも出ているスペースになる。
しかし、こういうマイホームを手にするのは、広い土地を用意する必要がある。
40坪以上の建物と外構で庭を作るスペースがある。
この条件が必須になると思う。
こういう内容をよりシンプルな配置で30坪くらいの家で作ろうとすると逆に圧迫感が強くなる。
結果的にメリットよりもデメリットを感じやすい環境が生まれると心配した。
ダイニング吹き抜けと間取り注意点
マイホームに吹き抜けがあると何が暮らしに便利になるのか?
工務店、ハウスメーカーなど会社を問わず、お金の問題と住まいの広さで吹き抜けは実現できる。
でも実際に断熱性能を考えるととても不安が強い家もある。
光と寒いどっち優先?
狭小住宅や分譲地など隣の家が近いと知って土地を購入した人の住まいでは、隣の家に近い位置に窓をつけたくない。
必然的に住まいの工夫として、吹き抜けで光を取り入れたいと考えて、2階リビングから吹き抜けを採用して天窓なんてアイデアも実例がある。
しかし、この間取りで光を取り入れても結果的に寒い暑いという室内温度の悩みが出てくる。
一戸建てとマンションは大きく違うのは、1階よりも1階の方が暑くなりやすいという点。
吹き抜けという上の空気を下ろすような間取りは、家を建てる前に最も注意が必要。
今採用するべきか対応に迷っていると思ったら、まずは日本全国どこに住んでいる人でも天井が高い空間になることで、室内の空気循環はどうなるのか?
この点を心配する必要がある。
モダンなデザインは勘違い?
新築注文住宅の展示場を訪れて、初めて吹き抜けを見たら、以下のようなイメージが強くなる人も多い。
広々とした空間イメージ。
窓が多くて、光が降り注ぐ空間。
坪単価の安いローコスト住宅で採用されていると、こんな安い価格でもこういう工夫ができると思えてくる。
しかし、実際にドアなどを閉めて、エアコンを効かせて作った空間。
さらには、エアコンのサイズも大きくすることでちょっとでも稼働率を高くする。
こんな状況を作って、快適と思わせるような展示場もある。
少し考えてみてほしい。
モダンなイメージで建てた家の吹き抜けというのは、どこに吹き抜けを作るだろうか?
多くは、大きく広がったLDKとかなり離れた位置にある2階の廊下通路。
こういうセットで作る事が多い。
憧れとして、狭い空間に無理に作ることはリスクが大きくなるだけで手に入れた後のモダンな空間と感じる要素は少ない。
せめて40坪以上の家であり、1階建坪が20坪以上ある家で広々したLDKが欲しい際に検討しよう。
これが私がこの記事から伝えたい内容です。
少しでも広々した空間を作りたいだけで考えるなら、吹き抜けを採用しなくても天井高を高くするだけでも違いがある。
むりに坪数を削るためにリビングやダイニングに吹き抜けを作ることは正直メリットを感じるよりも生活の上での注意やストレスがあることを知って欲しい。
今回の記事でご紹介したかった内容は以上となります。
最後まで記事を読んでくれてありがとうございました。
資料請求,外構,住宅ローン体験