平屋間取り20坪という想定について、この記事をご覧いただきありがとうございます。
平屋の家を建てるのは贅沢の極みとも言われている。
1フロアでの暮らしはマンションと変わらない。
広い土地が無いとなかなか難しいのも現実。
夫婦二人暮らしの余生を広々とした1フロアで過ごす。
こんな暮らしに憧れる人は増えている。
一方でモデルハウスはかなり数は少ないという現実。
最近は、ロフトのような天井高140㎝以内の設計を活かしたコンパクトスペースも活用した建築が増えてきた。
LDKを中心として土地の方位や夫婦の希望をどういかすか?
平屋の間取りでも、人気は、3LDK,4LDKという発想が多いです。
しかし、本当に入るのか?
そして、20坪という建物の広さでは、間取りで大切なのは以下のような内容。
- 平屋間取りでも20坪なら、リビングは何畳?
- 平屋間取りでも20坪なら、玄関の広さは?
- 平屋間取りの20坪でどこを犠牲にすべき?
このように、どの部屋をどのように居住空間として活かすかを考える必要があります。
世帯人数の状況や大きな大人が使用するのに必要な各部屋の広さ。
快適性と解放感を共に体感するというのはなかなか難しい問題でもあります。
子育て(育児)と家事動線でママの理想の間取り図とは何を考えるべきか?
平屋関連の記事として、
平屋の家事動線についてもご紹介しています。
他にも平屋間取りについては、
間取りを2階建てで考えている方には、以下のような記事も書いています。
新築成功35坪間取り一条工務店i-smart実例画像付で注意点を解説
新築間取り40坪で家事動線や騒音防止失敗後悔注意点実例画像付
広くなったから何が出来るのか?を含めて参考にしてください。
などもご紹介していますので、よろしければご覧になってみて下さい。
私のサイトは、新築購入後失敗後悔をしてほしくないという思いから、経験を活かし、運営しています。
平屋間取り20坪の考え方について、以下の内容をご紹介していきます。
平屋間取り20坪の優先空間ベスト3
平屋間取り20坪の犠牲空間ベスト3
平屋間取り20坪おすすめ間取り図実例
少しでも部屋の空間や家事動線、生活動線を便利にするために、優先順位を決める参考にお役立てください。
平屋20坪優先の間取りベスト3
まずは、3LDK,4LDKを決める前に、優先すべき部屋を20坪想定にした際の考え方をご紹介していきます。
寝室
リビングと言う言葉を期待している方も多いかと思います。
しかし、私なら、最優先を寝室にします。
なぜか?
寝室は、以下のような将来性を考えなければいけないスペースです。
- 怪我等も理由で車椅子を使う時でも移動し易いスペース確保。
- 杖を付きながらでも、狭いと思わないゆとりの必要なスペース。
- 布団の上げ下げができなくなった時でもベッドをしっかり置けるスペース確保。
寝たきりの生活を想定して下さいとは言いませんが、日常生活でも起こり得る骨折等の怪我は、想定範囲内にしておくべき。
こうした時、リビングを広くしていても何も得はありません。
人生の3分の1は、睡眠の時間。
よりよい睡眠を取るための部屋作りは20坪では最優先項目と考えて頂きたいのです。
キッチン
衣食住という言葉の中でも住むという中で1日の中で最後を過ごすのが寝室。
その前は、食事。
しかし、ダイニングを広くしてもその他の使い道がありません。
よって、キッチンの広さを確保することは非常に重要。
- 腰に負担が無い収納確保。
- 落下物を気にしなくてもいい作業スペース確保。
- 振り返っても作業が出来る家事動線確保。
このような生活の基盤となる食事を作る、片付けるという作業に支障をきたす部屋作りは絶対に避けなければいけないのです。
たかが御飯を作るためのスペース。
しかし、このキッチンがなければ人は、食事を粗末にしなければいけなくなり、さらに、良質な睡眠を妨げる結果にもなります。
ぜひ優先順位2位は、キッチンのスペース確保をしてあげて下さい。
玄関
20坪想定をしていく時、ぜひ優先してほしいのが、玄関です。
何故か?
玄関は、人の出入りの中心スペース。
当然、毎日の生活に必須となります。
特に、スーパーや日常でかいものを済ませてからの搬入はもちろんですが、家具の搬入等の軸になるスペース。
全てを掃き出し窓を使うと言うのは、正直、抵抗を覚える方も多いはず。
さらに、狭い玄関は、転倒、接触という事故の原因にも繋がります。
段差も直結する玄関なら、特に事故の先の怪我も重症化するリスクを抱えます。
必ず移動しやすい最初の出入り口は、確保をしておくことをおすすめします。
では続いて、優先順位が低いと考えるべきスペースをご紹介していきます。
平屋20坪犠牲の間取りベスト3
限られた広さだからこそ、犠牲にすべき失敗後悔注意点をご紹介していきます。
開き戸スペース
居住スペースという言葉で言えば、廊下的要素。
このスペースは、確実に削除すべきです。
何故か?
開閉時の90度スペースが何も出来ない場所になります。
ですから、単純に畳半畳分がデッドスペース化するのです。
できるだけ考える時には、全ての部屋の扉の種類をスライド式に仕上げる事を強くおすすめします。
廊下
全ての部屋を続き間にするというのは極端ですが、このくらいのイメージで作り上げる必要があります。
平米で変換すると、66平米。
66平米の賃貸スペースでは、広めのリビングがあると2LDKとなるような広さ。
ですから、廊下に1坪使う事が他の部屋の広さを犠牲にします。
よって、確実に、廊下ゼロを目指す工夫が必要になるのです。
パントリー等収納専用
収納専用スペースは、新築平屋でも多く欲しいと願う人が多い。
しかし、20坪の想定の場合は、確実にクローゼットの大きさ確保の方が最優先。
何故か?
小さなパントリーや収納を作ることは、余分な壁を作る事に繋がります。
単純に、扉も使いますよね?
だったら、居室に全てを収める方が生活動線、家事動線は便利なのです。
- キッチンに収納を増やす。
- 寝室に収納を増やす。
- 子供部屋に収納を増やす。
このような40cm弱の工夫が、1畳分に相当するのです。
奥行きを確保しない収納では機能する内容も制限されます。
よって、余分な壁を作り厚みによるデッドスペースを作り出す収納部屋は無意味位の生活に密着しないスペースに変わってしまうのです。
以上の3つを意識していただき、優先すべき部屋を意識して、実際にネット上に出てるサンプルの中で、おすすめしたい設計と根拠をご紹介していきます。
平屋20坪おすすめ間取り実例
ネット上で出ているサンプルの中で、3LDK,4LDKの選択を含めた20坪平屋の実例をご紹介していきます。
利便性が活かされた実例
実際の20坪以下の図面をまずはご覧ください。
なぜこのサンプルが良いのかをご紹介していきます。
生かされるべき家事動線と生活動線
家の中心となるリビングダイニングから、四方に広がる部屋。
- 水回りのL字動線で家事も一方通行で可能。
- 居室のメインがどこであってもリビングに向かっての声掛けが可能。
- トイレの開閉扉もスライドにできそうな奥行きスペースがあるため、変更も可能。
玄関前のトイレという課題さえどうにかできれば非常にきれいな家作りが可能になっていると思います。
住んでからの生活がママの家事、育児のやすい典型例だと思います。
では続いての例をご紹介していきます。
失敗後悔注意点
上記の間取りは、ちょっと家事動線や育児動線で意味が違うと思えるサンプル。
何が違うのか?
- ホールを起点に考えると、洗面等家事をしている時全くセキュリティとして機能しない。
- WICが両方から開閉可能なら収納に便利だが、片方扉であり、余分な角を作り上げている。
- トイレ、お風呂に向かう際、キッチンからとリビングからのそれぞれの人の移動が接触しやすい。
コレだけ見ても、余分と言える部分や不便さが顕著になると思います。
6.6畳のスペースが移動に使われる事が多いため、落ち着いた空間になりにくいのも事実。
全ての窓が、セキュリティ上も全て丸分かりになる配置になっています。
玄関に近いため、物音などが響きやすい家の場合は、特に睡眠の妨げにもなりやすい。
このような家では、どこのスペースに居ても他の部屋の状況が気になり、落ち着かない家とも言えるのです。
たった2つでも、20坪の平屋でこれだけ大きく違う内容が浮上しています。
ですから、家事動線、育児動線を活かすというのは、ある程度のセキュリティを考えた窓と壁の配置も考えなければいけないのです。
平屋間取り20坪以下では、2LDKが理想である!
2LDKとは、10畳以上のリビングダイニングプラス2部屋という間取り。
20坪では、3LDK、4LDKにはスペースが足りません。
居室を狭くしすぎることは、決して部屋数を増やすメリットを感じられず、失敗後悔の原因にもなります。
ですから、キッチンスペースをしっかり確保した上で、6畳程度を用意した2LDKが理想であると私は伝えたいのです。
この記事でご紹介したかった内容は以上となります。
家の大きさではなく、生活しやすい空間を作ると言う視点でお役立て下さい。
家の広さ的に20坪の場合はどのくらいのコストがかかるのか?
平屋という条件は、2階や3階で建てるよりも坪単価は高くなる。
実際の相場的にどんなアドバイスが出てくるのか?
こんな内容なら、スレを見ておくのも大切。
20坪平屋の間取り設計前の相場確認をしている人のスレ(知恵袋)
自分たちの老後を意識した家づくりを目指す20代、30代は増加傾向にあります。
しかし、ワンフロアで過ごすのは、広さがあれば全てが解消されるとは限らない。
一戸建てのプランを考える時、快適な暮らしを目指すには、ポイントがある。
二世帯とか介護という利用を考える必要がない状態でも水まわりがまとめられていれば全て解決家と言えば違います。
むしろ、バルコニーを利用する生活を検討する時や子供と過ごす時の住まいへの視線対策が必要なスペースが増える。
木造でも鉄骨でもローコストでもそれぞれに特徴がある。
ただ間取り集を眺めて坪数と照らし合わせるだけではない。
あくまでその間取りの魅力は建てる土地や周辺の状況があってこそ感じられる部分もある。
実際に住み、面積が余るからウッドデッキを用意しようと提案をした後、虫の駆除に困る。
日本で暮らすなら、いろいろな問題が解放感と違う部分で困ることがある。
最初は魅力を感じる面でもリスクやデメリットがないのかを十分慎重に考えることが大切です。
最後まで記事をご覧頂きありがとうございました。