- 断熱材はどれがいいの?
- 硬質ウレタンフォームって暖かいの?
- 硬質ウレタンフォームのメリットデメリットが知りたい
断熱材にウレタンフォームを使う会社の割合は全体の1割程度ともいわれていました。
グラスウールやロックウールのほうが多い。
しかし、それは価格が安いから。
断熱材関連記事。
今回の記事では、断熱材の「ウレタンフォーム」の特徴とメリットデメリットについて、以下の目次でご紹介しています。
ウレタンフォームとは
ウレタンフォームのメリットデメリット
ウレタンフォームの種類
ウレタンフォーム採用のハウスメーカー
ウレタンフォーム断熱材はおすすめ?
一戸建て注文住宅における断熱材の重要性
ウレタンフォームとは
ウレタンフォームとは、断熱材だけでなく、さまざまな商品に使用されています。
例えば、家具のソファーや椅子のクッション材、台所用スポンジなどもあります。
素材の特徴
ウレタンフォームとは、簡単にいえば、ポリウレタン樹脂の泡となります。
原料は、ポリオールとポリイソシアネートを使用。
発泡剤
整泡剤
触媒
などを混合して、泡化反応と樹脂化反応を同時に行わせる。
正式名称は、ポリウレタンフォームです。
ウレタンフォームの構造
連続気泡:気泡が繋がっているため、水分や空気を通しやすい素材になります。(洗浄用のスポンジ等)
独立気泡:気泡のつながりがないため、水分や空気を通しにくい素材になります。(タイヤのチューブや水泳補助用具等)
ウレタンフォームの種類
ウレタンフォームの種類は3つに分類されます。
- 硬質ウレタンフォーム
- 半硬質ウレタンフォーム
- 軟質ウレタンフォーム
硬質ウレタンフォーム
固く、断熱性がある
小さな泡の集合体。
独立気泡方式。
そのため、長期間優れた断熱性能を維持できる。
熱伝導率(UA値)は、「0.022~0.034W・m・K」
半硬質ウレタンフォーム
高反発、高弾性の特徴を活かし、マットレスの芯材などに使われます。
軟質ウレタンフォーム
クッション性と復元性に富んでいる。
連続気泡方式。
日常生活で使用するクッション材やスポンジで使用される。
ウレタンフォームのメリット
メリットは、以下の3つ。
- 断熱性能が高い
- 気密性が高い
- 湿気に強い
順にご紹介します。
断熱性能が高い
グラスウールと比較しても高い断熱性能があります。
薄くてもその性能を発揮してくれます。
気密性が高い
専門業者が現場で発泡しながら施工を行う。
そのため、職人の腕次第になるのが欠点。
しかし、すき間なく施工が可能であることで気密性も断熱性も高まるのです。
水や湿気に強い
先ほどの材質の構造上の特徴からもわかる通り水に強いです。
遮音性に優れている
連続気泡タイプは遮音機能も優れています。
外からの音の侵入も室内からの音漏れもしにくくなります。
ウレタンフォームのデメリット
デメリットは2つ。
コストが高い
熱に弱い
順にご紹介します。
コストが高い
注文住宅の市場においても建築コストが高くなる要因のひとつ。
ですから、会社によっては利益率を確保するために採用を見送ることもあります。
熱に弱い
プラスチック系断熱材のどれにも当てはまる内容です。
難燃性がないと断熱材として不適合になってしまいます。
つまり、燃えにくいですが、プラスチックは熱に弱いです。
窓やサッシも重要です。
シロアリに弱い
シロアリは、プラスチック材をかじってしまう。
ウレタンフォームは防蟻処理が必須項目になっているのはこのためです。
ウレタンフォーム採用のハウスメーカー
ハウスメーカーの中でどの会社が採用している素材?
会社ごとの厚さ一覧
会社名 | 種類・厚さ |
一条工務店 | 硬質・140㎜ |
ウィザースホーム | 硬質・140㎜ |
桧家住宅 | 硬質・80㎜ |
木下工務店 | 材質不明・80㎜ |
ウレタンフォーム断熱材はおすすめ?
- 耐火性能を重視したい
- 燃えた時の有毒ガスの発生リスク
上記2つが気になる人にはおすすめできません。
一戸建て注文住宅における断熱材の重要性
断熱材選びで失敗する人は家を建てたあとどんなことを後悔するのか?
新築なのに冬寒い、夏暑い
注文住宅で家を建てたのに、家の中が快適な室内温度にならない。
こんな悩みを抱える人もたくさんいます。
UA値が重要です。
公式ページ内に商品ごとに公開している会社もありますし、全く触れていない会社もあります。
見学会やモデルハウスで誤解する
エアコンの効いた室内に足を運びます。
この時、このことを忘れてはいけません。
お出かけ用の服装をして中に入っている。
夏は薄着、冬は厚着をしていませんか?
靴下やレギンス、人によってはヒートテックと複数を重ね着。
こんな状態で家の中で生活する人は少ないはず。
- スウェットの上下。
- トレーナーとインナー1枚
- 靴下もはかない
よりリアルな状況を把握することが大切です。
オススメしたいのは、カタログ請求よりも宿泊体験です。
宿泊体験なら、寝る前の夜の寒さも確認できます。
朝起きた時の冷え込みも確認できます。
さらに、建ててから1年以上経過していれば、経年劣化も確認しやすい。
このような方法で確認するほうが建てた後のイメージがしやすいと思います。