- 南側に中庭(ポーチ)を用意したい
- コの字型の家って日当たりが悪くなるの?
- 悪くなるとしたら何に気をつければいいの?
トイレ、洗面所の位置が気になる人も多い。
寝室やファミリークローゼットに湿気がたまりやすいか心配する人もいます。
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今回の記事では、コの字型の家の日当たりで失敗後悔しないための注意点を以下の目次で解説します。
コの字型の家と日当たりの注意点
コの字型の家で困ったこと【感想】
コの字型の家を建てる時の確認ポイント
家づくりのこだわりと優先順位
中庭のある家の後悔ポイント
コの字型の家と日当たりの注意点
注文住宅の家づくりでも建売や分譲地でも心配になるのが日当たり。
周辺環境の条件
敷地において、東西南北の2方、3方を建物に囲まれていませんか?
- 隣の建物は、どのくらいの高さでしょうか?
- 隣の建物との距離は?
- 周辺にマンションや高層ビルはありませんか?
中庭をつくる意味
四方に窓をつくっても日が差し込む可能性はない。
だったら、中庭をつくって、おひさまの光を取り込むしかない。
この考え方は間違いではありません。
しかし、それなら、天窓を用意すれば良いのではないでしょうか?
あえて、中庭をつくるということは、以下の点でリスクがあります。
- 室内の熱が逃げやすい
- 耐震強度が落ちる
安易に「中庭から日を入れたら」という考え方は危険です。
むしろ、外壁塗装やメンテナンスコストがかかりやすい家になる可能性があります。
家事動線は便利なの?
コの字は、見渡せるという意味ではメリットです。
しかし、それはカーテンを全て空けて、窓も透明ガラスを使用したという前提の話。
これは夜には不向きです。
夕方から夜にかけて、家の窓のカーテンを全て締めたらどうなる?
反対側の空間は全く見えません。
これでは、反対で何が起こっているのかもわかりません。
中庭以外の使い道
気密性を高くするなら、窓を減らすことが重要。
日差しを取り込むなら、高い位置に窓を配置する。
この2つの条件を満たすことで、中庭のスペースはいろいろな使い道があります。
例えば、
- ウォークインクローゼットやファミリークローゼットにする
- インナーバルコニーにする
- シューズクローゼットや土間をつくる
- 趣味などのフリースペースにする
設計士に依頼をする際は、まず家の中央を埋めることを前提に考えてみましょう。
各方位のメリットデメリットもご紹介しています。
コの字型の家で困ったこと【感想】
ウッドデッキは歩行困難
大手ハウスメーカーさん宅の見学会で、平屋コの字タイプを拝見しました。(リビング部分がコの字になっておりウッドデッキがありました) その日は大雨でリビングの窓から見えたのですが、コの字になっている雨どい辺りから大量に水が溢れだしており(飛び跳ねてるようなダムの放流のような噴水のような感じ)、そこだけバケツをひっくり返したような水量でした。 屋根の形も切妻でもあったからかもですが、その軒下近くはとても歩行できないような、感じでした。
中庭は、魅力のあるスペースです。
敷地の形状によっては、室内環境を快適にすることもできます。
しかし、中庭をつくったせいで使いにくいということもあります。
コの字型の家を建てる時の確認ポイント
中庭をつくるには、コの字以外にも方法があります。
ㇿの字
中庭を全て囲む形状で家をつくることも可能です。
L字
中庭をつくるうえでは、間取りの影響が一番少ない造り方。
【メリット】
敷地面積に対する制限が少ない。
【デメリット】
プライバシーは確保しにくい。
家づくりのこだわりと優先順位
日当たりと風通し
中庭をつくる理由には、日当たりだけでなく、風通しという考え方もあります。
日照条件なら、天窓でも対応可能。
しかし、風通しを考えるなら、コの字は有効です。
どちらが重要なのかを考えるのも大切です。
視線対策
通りに面する建物を建てる時には、採光と視線のどちらを優先するのかを考えましょう。
外構で視線対策用のフェンスなどを設けるのか?
外壁だけを見せて、通りから中庭を見せない形状にするのか?
この点も考慮が必要です。
庭の使い方
庭を使う目的によっても満足度は変わります。
- バーベキューなど大人数でイベントを愉しむ
- 洗濯物を干すためのプライベートスペース
- ガーデニング等を愉しむ
など、使い方によって、広さも考えましょう。
中庭のある家の後悔ポイント
住んでから後悔する原因をご紹介します。
冷暖房効率
外壁面積が大きくなる。
窓が大きくなる。
この2つは、冷暖房が効きにくくなる環境です。
【対策法】
- 窓の大きさを再検討する
- 窓の開閉方法を考える【両開き、片開き等】
- 断熱性能の高いトリプルサッシなどを選ぶ
家事、育児動線
Lでもコでも家の反対側に移動するまでの距離が長い。
詰まり、往復する可能性が高くなります。
正方形の家よりも長方形を組み合わせる方が、移動が多くなります。
中庭を通路にする場合は、天候次第。
【対策法】
- 室内の動線を線で描いてみる
- 同じ場所を行き来するかを確認する
- 無駄があればどういう通路があればよいのかを模索する
床面積が減少する
中庭をつくるには、延べ床面積を犠牲にするしかありません。
外壁やタイル、ウッドデッキのメンテナンスコストと延べ床面積を減少させたコスト。
この差がどの程度になるのかを考えておきましょう。
建築費も保守費用も高くなる
真四角の家をつくるよりも、以下の点で建築費は高くなります。
- 外壁面積の増加
- 日当たりの違いによる経年劣化に差が生じやすい
- 日陰になる部分は湿気がたまりやすい(劣化しやすい)
- 外壁の色ムラが気になる(日照条件次第)
他にも、窓のサイズが大きい分、サッシなど建材の費用が高くなります。
外構費用も高くなります。
良い面ばかりを想像していると、こんなはずではなかったということになります。
満足するためには、敷地環境や家族に必要な居住スペース、さらに日照条件、風通しなどさまざまな条件を照らし合わせるkとおが大切です。