- 土間があるリビングは理想的!
- ちょっと落ち着く空間が欲しい
- 大開口はできないけど開放的なリビングがほしい
土間は玄関を中心に新築注文住宅の間取りに採用する会社が多くなりました。
- 趣味の空間
- 物置スペース
- DIYスペース
- 憩いの場
いろいろな使い道があると思います。
しかし、一方で生活している中で、以下のような悩みも多いのが現実。
- 寒い
- 冷暖房効率低下
- いらなかった
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今回の記事では、リビング土間の後悔原因と間取りのメリットデメリットを以下の目次で解説しています。
土間リビングとは?
土間リビングの床材
土間リビングのメリット
土間リビングのデメリット
趣味や目的と土間リビングの相性
土間リビング間取り検討注意点
土間リビングとは?空間の特徴
まずは土間リビングの意味を間取りの特徴からご案内します。
土間とは?
土間とは、床を張らない地面のままになった場所を意味します。
古い民家には、玄関と履物を脱いで上がる居室の間に土間がつくられていました。
今では屋内の玄関土間が一般的。
土間リビングの床材選び方
床材としては、以下のような素材を利用されることが多いです。
- 三和土(たたき、漆喰を塗り固めた床)
- コンクリート
- タイル
三和土とは
三和土とは、土間の床の仕上げ材のこと。
土間がなくなった現代で、土間と上がり框があった部分。
つまり、玄関床を指して使われる部分です。
コンクリート床とは
コンクリートはモルタルの原料に砂利や砕石などの粗骨材を加えたものです。
耐久性が高いことがメリット。
【デメリット】
- 冷える
- クラック(ひび割れ)が入る
- 足腰が疲れる
- 音が響く
- 汚れやすい
タイル床とは
【メリット】
- 丈夫(耐久性に優れている)
- 衝撃に強い
- 掃除がしやすい
- 個性的
- ホテルライクな空間演出
- モダンな石目調、カントリー風のテラコッタ等希望のインテリアデザインに合わせた選択が可能
【デメリット】
- 足腰に負担がかかる
- 寒さ対策が不可欠
- 導入コストが高い
バルコニータイルは必要?デメリットと後悔原因|マンション戸建て共通点
土間リビングのメリット
あえてリビングに採用するメリットは何か?
- 汚れが気にならない
- 掃除が楽
- 傷がつきにくい
順にご紹介していきます。
汚れが気にならない
特にアウトドアやDIY等を楽しみたいご家庭にはおすすめです。
なぜか?
あえて靴を使って作業を行うというシチュエーションをイメージしやすいから。
- 玄関では狭い。
- 屋外には出たくない
- ガレージ等を用意することが困難な土地や建物の構造
- ペットがいる
例えば、
- 自転車の手入れをしたい
- 自作の家具を作りたい
- サーフィン、スノーボードなどの手入れや保管をしたい
- ペットの専用スペースを用意してあげたい
このようなスペースがほしいと願う方にはおすすめしやすいです。
掃除が楽
- 玄関では汚れるからやめてほしいけどリビングなら他の人の目が気にならない
- 室内ドアを付ければ、汚れても気にならない
- 土間なら、竹ぼうきやモップで簡単に掃除ができる
可能な限り、日常の生活の手間をかけない作業や趣味スペースを作りたい。
こんな人にはおすすめです。
傷がつきにくい
- 室内では床が傷つくからやめてほしい
- 工具などを平気で置きっぱなしにするのはやめてほしい
- 毎回床に敷物を用意するのはめんどくさい
- ペットのストレス発散スペースに使える
室内の床を傷つけられると一生残る。
リペアキット等で補修をしても目立つ。
こんな悩みを抱えている人にもおすすめです。
夏は涼しい
夏場の暑い空間に対して、コンクリートやタイルは冷えやすい。
熱伝導率が高いからこそ、さわると熱が奪われる。
結果的に、土間は涼しいと感じる人もいます。
こういう細かい工夫が日中の光熱費節約になったという声もあります。
他にも風通りの良い空間だったり、ちょっと外を眺める時にリビングと違う景色を楽しみたい等のリラクゼーションルームにも使えます。
家族団らんのスペースが限られるからこそ、天候を気にせずにのびのびと遊べるスペースが欲しい。
こんな需要にこたえられるのが魅力ですね。
土間リビングのデメリット
後悔の原因となるデメリットは複数あります。
- 床が冷たいから冬は寒い
- 部屋に段差ができたこと
- 部屋の行き来が面倒になる
順にご紹介していきます。
床が冷たいから冬は寒い
夏は良いです。
でも冬は寒い。
なぜか?
- 屋外からの外気が伝わりやすい
この結果、冬の光熱費が上がったという声は珍しくない。
- 薪ストーブや石油ストーブが欠かせない家になった
- 床暖房を設置しても土間付近は寒い
- 間仕切りでは耐えられない
こんな声があります。
冷え性の奥さんがいる家には不向きと言えるかもしれません。
部屋に段差ができる
私は常にこのサイト内でも「老後への意識」を伝えています。
狭い、暗いももちろんですが、段差はいろいろデメリットになります。
- ケガ
- 事故
- モノの破損
さまざまなリスクが潜んでいます。
部屋の行き来が面倒になる
結果的に、段差解消のためにアイテムを必要とするような状況になったら?
- 使いにくい
- 使わなくなっていく
- デッドスペース化
こんな流れになることは避けたいですよね。
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趣味や目的と土間リビングの相性
あくまで趣味スペースとして活用することをおすすめします。
しかし、私からおすすめしたいのは、体を動かせる趣味に限定すること。
なぜか?
単純に寒いのです。
だからこそ、体を動かす作業スペースとして利用をすることをおすすめします。
土間リビング間取り検討注意点
広々した土間なら、いろいろなことが想像できます。
しかし、土間はあくまで屋内にある仮の作業や物置スペースと考えるのが妥当。
何かモノを配置しないでそのままいつか使えるかも!
こんな使い方をすると、部屋を冷やすだけ。
モノを置きたくない人は不向き
- ガレージがない代わりとは違う。
- あくまで、余ったスペースだから用意した。
こんなことをする人は逆に隣接の部屋を広くするほうが有効利用できます。
家族人数が少ない
いくら家族団らんでもストーブや薪ストーブを用意するくらいなら、リビングでも可能です。
あえて作るような間取りには、費用対効果が悪い。
特に、3人4人であれば、あえて一人が使うために用意するのはもったいないです。
この程度なら、床用クッションなどを敷いて、その都度利用するほうが効率的です。
土日祝限定の利用
利用頻度の問題も注意が必要。
- 休みの日にしか使わない
- 毎週使う理由もない
- 季節限定
こんな限定のためなら、あえて間取りに採用するメリットはありません。
むしろ、
- キッチン
- お風呂
- 脱衣所
- バルコニー
など毎日必ず使うスペースを広くする工夫を考えるほうが有効に使えるはずです。
吹き抜けと合わせるのは危険?
ただでさえ空間として寒いスペース。
このスペースに吹き抜けを使うとさらに寒さを感じるのが増幅します。
その典型例が玄関。
玄関吹き抜け間取りのデメリット|失敗や後悔が多い注意点まとめ
広く見えますが、結局は、その空間のリスクはいろいろあります。
- 来客者から家の中が丸見えになります
- 2階廊下でも人の視線が気になります
家に誰も来ないと言っても、気が抜けない時期があるのは嫌ですよね。
ですから、プライベート空間なら、玄関ではないリビングの側がオススメ。
でも隣人の目が気になるとなる。
新築隣人,近隣トラブル原因リストと具体的な対処法|不動産一戸建て購入注意点
このように自分たちの家の中のスペースを誰かに見られることも気にしながら使うスペースは要注意。
特に暮らしの中心となるリビング付近は要注意です。
利便性が本当に上がるのか?
マルチスペースとしての価値
- 林業
- 畜農
- 農業
上記のような職業を自営で営む方にとっては、便利です。
他にも、家具などの創作を行い、引き渡しを行うような環境にも適する。
しかし、交渉ごと等をするスペースには不向き。
あくまで、その人の家の床とセットで使いやすいかを考えることが大切です。