新築キッチン間取りの中で冷蔵庫配置を含めた全体の考え方をご紹介しています。
キッチン。
このスペースからいったい何を考えて新築間取りを考えておくべきか?
この中には、以下のような連想が必要になってきます。
冷蔵庫を開けた後の調理に入る体の向きを変える数。
冷蔵庫を誰かが開ける時、炊事に対して邪魔にならない距離感。
冷蔵庫を配置した位置の正面や側面に通路の確保が出来ているか?
コンロを使う事、食器棚を使うことに人を意識しなければいけない配置は失敗と思った方が無難。
確実に使い勝手が悪いと断言できます。
炊事をしている側を邪魔しない位置に置く。
食材を背面収納などいろいろな場所から取り出す。
調理する上でも生活動線上や目の前に人を置かない。
この3つが大原則となります。
このような生活における家族と暮らす時の流れがどうしても必要になります。
さらに、キッチンの配置を間違えてしまうと、生活の中でも特に育児に対しての以下のような緊急になる事への対処が大変になる。
気持ち悪いからトイレという時の介助
ジュースや飲み物をこぼした事に対する掃除
炊事をしている時の子供の助けを求める時の対応
お風呂で誰かが人を呼ぶ声を確認できるか?
ママのメインの場所となるキッチン。
お風呂についても間取り配置や広さ、ドア、窓についてご紹介しています。
新築お風呂失敗原因まとめ|広さ,間取り,窓や浴槽等将来リフォームと今の選び方
冷蔵庫配置を含めて位置を間違えるだけでいろいろな面倒が増えるのが現実。
サイト管理人2児パパニッキーと申します。
ママの家事動線、子育てと育児動線を考えた理想とは何か?
3人子供がいる5人家族の間取りの際には、広さの中でどこを優先するべきか?
こんな視点でも記事を書いています。
5人家族間取り新築3人子供ならどこを優先すべき?暮らしやすい家づくり注意点
トイレも共通です。
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生活としても家事動線でも重要なゴミ箱の配置はもう決まっていますか?
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このページでは、新築キッチン冷蔵庫配置を含めて間取りのどこが理想?という疑問について、
新築キッチン間取り配置 家事動線で考えるキッチンとは?
新築キッチン間取り配置 ママの理想の配置に仕上げるための注意点
新築キッチン間取り配置 家事動線よしママの理想のキッチンが完成!実例紹介付
以上の内容についてご紹介していこうと思います。
ぜひ、あなたの新築一戸建て間取り計画における情報収集の1つとして参考にしてください。
新築冷蔵庫間取り配置の理想
この間取りは、私がイメージしてる間取りにかなり近い図面になっていると思います。
収納的にもどこに何がまとめやすいのか?
調理台とシンク、カウンター等はどう配置されていると動きやすいか?
こうした点からもおすすめしやすい間取りの参考例。
もちろん住まいとしての特徴を優先しているので、ldkの風水的な方位だったり、テーブルの配置の好みや東西南北の日当たりは考慮していません。
あくまでもママの育児と家事動線で効率が良いことを重要視。
満足度の高い環境として参考にしてください。
実例画像付きでご紹介の対象にさせていただきます。
水周り一式をドア1個でつなぐ
基本直線で水周りをつなげるというのが理想だと私は考えています。
その考え方の根源となるのは、ドアの開け閉めを1回で次の水周りへ移動する経路。
キッチンの配置を整えるだけでも以下のようなメリットが発生する。
キッチンからトイレへ移動 | トイレのドア開閉のみ |
キッチンから脱衣所へ移動 | 脱衣所のドア開閉のみ |
キッチンから玄関 | リビングドア開閉のみ |
キッチンから和室 | 和室ドア開閉のみ |
このようにすべての移動に2回以上ドアを触らずに移動を完成させるのが、理想だと感じています。
近いという紹介をしたのは、トイレだけは2度ドアを開閉する必要がありましたので、惜しいと思いました。
ドアを開けて、ドアを開けてという生活をしていると、
- 室内ドアを開けたままにしていて、風で閉まる音に驚く
- ドアを開けた時、廊下を歩く人と接触リスクが高まる
- 移動線上に止めるようなドアの開閉ポイントが起こる可能性が高まる
こうしたリスクがあるのです。
ぜひ意識しながらキッチンを配置してみてください。
「人が通る可能性がある空間」は、わかっている。
でも普段の生活ではいつ誰が来るかはわかりません。
ふいに子供が来てぶつかってしまう。
こんな事故を避けるためにも大切な視点だと私は伝えたい。
新築キッチン冷蔵庫配置注意点
冷蔵庫をどこに配置するか?
この答えにおける私の結論は、キッチンから廊下に向かう一番端が最適であると伝えたい。
なぜ?
キッチンから通路に向かう一番奥に冷蔵庫がある。
この状況に子供が何かを取りに来たい。
- ジュースが飲みたい。
- 冷たい飲み物が欲しい。
- おやつを食べたい。
ママが炊事をしている時には、必ず子供がママの後ろを通過する。
この光景1つ考えただけで、どれだけいろんなリスクがあるか想像できると思います。
- 包丁を持っていたら?
- 熱い鍋を持っていたら?
- 出来立ての配膳を使用としている時なら?
小さい子供がいる家庭では、正直子供の気配に気付けない事があっても不思議はない。
こんな時、背後を通った子供を叱責できますか?
それを怒るなら、私ならこう言いたい。
だったらなんでこんなとこに冷蔵庫置いてるの?こっちに置けばよかったんじゃないの?
多分その時、ママは何も返す言葉が無いと思います。
だからこそ、冷蔵庫の配置は、キッチンの通路に最も近い場所。
これしかありません。
デメリットとは何か?
その答えは必ず使う前にどこまでリアルに今の生活の中での行動を含めて想定できるのか?
子どもがいるもいないもどちらでも良い。
大きくなった大人が冷蔵庫周辺で炊事している。
大人の背後を通って、真後ろで作業をしている。
こんなシーンでもストレスになる。
できることなら近くに誰もいない空間でのんびり作業をしたい。
「一人になりたい」。
このような気持ちになる時もある。
冷蔵庫を開く。
たったこれだけの事が、置き場所を間違えただけで使いやすくも使いにくくもなるのです。
これは、本当にもったいない失敗例だと私は思う。
新築キッチン冷蔵庫配置失敗原因
冷蔵庫の置き場所を間違える。
なぜこんなことが起こるのか?
その原因は非常に単純です。
見た目のこだわりが先行したから。
単にそれぞれの効率という話を忘れていたことが原因。
- 食器を見えないようにしたい。
- 広く感じる場所が欲しい。
そのためには、大型のキッチン家電を入り口近くに置かない方がすっきりする。
確かに、こうすれば、見た目の実現はできるかもしれませんね!
しかし、少し話は変わってしまいますが、賃貸や実家ではどうでしたか?
必ず冷蔵庫は、ママの炊事をしない方に置かれていませんでしたか?
奥に入りこんだ位置にある収納棚から出すのは作ってる食材だけ。
冷蔵庫は別。
ないですよね?
家具のレイアウトは、見た目より動線が大事。
流し台や作業台からすぐに物を取り出せる。
完成した食器や料理をすぐに渡せる。
こんな流れをイメージしていませんか?
冷蔵庫も同じ。
本来、冷蔵庫とコンロと人は、トライアングル上になっていることが理想とされる。
冷蔵庫のドアの開閉から作業スペースへの空間は邪魔なものが無い状態にしたい。
さらに、キッチンから正面のカウンターに料理などを手渡す時の動作の際に要注意。
足元を含めて邪魔な物(ゴミ箱等)がない状態。
これが事故の防止につながります。
外観のレイアウトにこだわることが成功ではありません。
よりリアルに、設置した後の360度全ての動きを想像しましょう。
新築キッチン冷蔵庫配置見落とし注意点
冷蔵庫のサイズも子供の成長に伴い買い替える時期が訪れる。
サイズが上がる。(寸法が変わる)。
でも新しいサイズは入るの?
この点も重要ではありませんか?
現状でピッタリのサイズで設計したらどうなる?
長く使えるなら、スッキリするでしょう。
でも子供がこれから生まれるご家庭ではちょっと心配。
- 省エネ効率の低下。
- 容量の増加。
買い替えるのが、今と同じサイズとは限らない。
搬入ルートは確保していますか?
この点も確認しましょう。
冷蔵庫周辺の育児動線を考える
新築キッチンをママの理想と言える配置に仕上げるための注意点をご紹介しています。
新築キッチンが、脱衣所やお風呂とつながっていると便利ですよね。
こんな説明をする会社も増えてきました。
しかし、私の中ではまだ理想ではないと思っていたことがあります。
動線だけではない「ママの理想の間取り」について考えてみました。
新築キッチンをママの理想に近づけるコツ
私が妻の日常を見ながら感じた理想のキッチンとはこんな感じ。
キッチンで作業をするまでの移動で欲しい条件。
荷物(買い物袋、洗濯物)を抱えながらでもドアの開閉が楽。
キッチンの様子が外から丸見えになりにくい配置。(視線対策)
パーソナルスペース(幅、奥行き)は、90cm位あると動きやすい。
こうした内容にたどりつきました。
子どもと同時に歩いても負担がないスペースを確保。
さらに、脱衣所や洗濯物も同時に対応するには?
- 待ち時間に簡単に洗濯機の前に行ける
- お風呂掃除もすぐできる。
これが最小限の移動になっていることが理想ではないでしょうか?
もちろん、リビングやダイニングですぐに座れる環境も大事。
こうした内容については、対面式キッチンで対応できますよね。
でも、ちょっと待ってください。
あなたが欲しいのは、これだけでしょうか?
なぜか家事動線の中で、水まわりという中に、トイレが抜けてる考え方って多いんです。
キッチンで家事をしていても、トイレは全く違う位置。
トイレに行きたいのに、行くのが面倒になる移動経路
子育て中の子供のトイレ介助には、キッチンを完全に放置するしか無い
こうした設計図面がまだまだ多いのです。
今一度、自分の家の間取り図を見て、お鍋やフライパンを扱っている最中、トイレで子どもの世話をするシーンも想像してください。
新築キッチンがママの理想になるかの注意点は窓
新築キッチンで見落としが多いのが、窓だと思います。
「外部からの視線」は、新築一戸建て購入後失敗後悔ランキングに入っているのです。
何故か?
理由は、簡単。
勝手口の標準設置増加による影響。
重要なのは、「ガラス種類の確認」。
曇りガラスを採用していない勝手口を付けられたために、目隠しが必要になった(分譲住宅の悩み)
お隣の窓と視線の高さが一致。そのせいで丸見えになっている(建売の悩み)
勝手口があったが、外が狭くて機能しない。
冬は窓から冷気が入ってくるので寒い。
関連記事:新築なのに窓際が寒い!ローコストや規格型の見極め方注意点
視線対策と暑さ寒さ対策を同時に考えておくことが大切です。
新築キッチンがママの理想になるか注意点キッチンからの景色
一番最初にご紹介した画像をもう一度見てみましょう。
上記図面におけるキッチンに立った時、あなたは怖い事がありませんか?
私なら、
キッチンで作業をしている時、シンクの横の壁が邪魔。
→デッキ周辺の様子が見えにくい。
死角があるのは、怖い。
和室を気にする際には?
一度和室を開けることでしか確認できない配置になっている。
注意点としては、
ママがキッチンで家事をしながら、少しでも多くの部屋や外の様子を確認できる配置にする。
これが、
- セキュリティ対策
- 子供の事故防止
- 視線対策
全てに関係しているのではないでしょうか?
実際、私の友人宅に泥棒が入ったことがありました。
キッチンから死角になった窓から侵入されていた。
こうした経験があったため、私は自分の家にはかなり気を配りました。
では最後に、我が家の実例画像をご紹介します。
冷蔵庫の配置|新築間取り注意点
キッチンから生活に便利を感じたい。
この感覚を持つためには、どういうものをその場所から目に入るのか?
この視点が非常に重要になると思います。
キッチン配置とリビングダイニングだけでは失敗する
キッチンで炊事をする時、赤ちゃんの様子を観察しておきたい。
これは多くの方が想像できている。
では、子どもが急にトイレで呼びました。
炊事中であなたはどの様にトイレに行きますか?
- 扉の数は?
- 角を曲がる経路は?
- その時、他の人と衝突する危険性のある場所は?
- 階段から降りてくる人とぶつからない?
このように1つの育児のシーンを連想していくことが大切。
具体的には以下のようなシーン。
- 子どもがお茶碗を落とした。
- タオルが欲しい。
- どこに取りに行く?
- その食べこぼしの処理をしたタオルなどはどうやって処理をする?
(手がふさがって扉が開けられないということはない?)
考えていけば、キッチンがどこにどのような向きに配置しなければいけないのかが見えてくるはずです。
これが我が家の1階のキッチンの位置。
間取りのこだわりと満足のポイント
- どこの場所に行くにもほぼキッチンから5歩程度。
- 扉は一切なしで移動可能。
- 洗面所の入口は常に開けていても邪魔にならない。
- ダイニングから洗面所にも一直線。
上記のすべての条件を満たすように配置しました。
子どもが小さい時にはトイレは開けっ放しにすることも多い。
このような生活になった際の視線にも配慮してみてはいかがでしょうか?
きっとあなたにも使いやすいイメージが伝わると思います。
間取りはシンプルに考えるのが重要
間取りって難しい!
こう考えているご家庭は非常に多い。
しかし、もっとシンプルに考えていきましょう。
平屋は、東西南北の日当たりと日照時間を軸に反時計回りを想像する。
2階建ては、プライベート空間の生活と1階2階の音の伝わりや響き、外部からの視線に注意する。
3階建ては、1階2階にどのように老後に困らない階段などの配置を持っていくのかをよく考える。
いたってシンプルなんです。
間取りを生活の中で成功や満足として実感ができる設計図面はそう多くはありません。
建売などの間取りの多くは建てやすい設計。
「それが人気だから」ではないのです。
人気と満足は住む人の年齢層や使用してきた環境の違いにより価値観が異なる。
家は3回建てて初めて満足。
こんな言葉があるからこそ私は現場で経験を積み上げてから家を建てました。
その結果、妻からも7年経過している今でも満足の声をもらえているのだと思います。
アイランド型と比較に迷う人向けにもご紹介しています。
自分の好きなデザインと間取りのギャップ
最後に、自分が理想のおしゃれなオープンキッチンやアイランド型などいろいろな工夫を考えた時に客観的視点で意識してほしい3つをご紹介していきます。
- 好きを優先して建てた家は飽きてリフォームの相談の原因にもつながる。
- 独立型の「広い」をただ何畳という数字で選びがちな人ほどしっかり物が入らない。
- 子どもと一緒に生活する時間なら、L字の水まわりになっているのかを確認。
私はこの3つを絶対的な安心の材料としました。
徹底していくことで徐々に選択を増やすのではなく、減らすことができた。
自分の家の設計で換気扇1つからなにどこに取り入れるのが無駄な往復を減らすことになるのか?
これが間取りを設計する上で成功や満足を実感する上で大切にしてほしいポイントです。
最後までこの記事をお読み頂きありがとうございました。