子供部屋だけではない。
防音という言葉を意識する理由には以下のような悩みが多い。
- 楽器の練習を希望する家族がいる。
- ホームシアターなど重低音を求める趣味がある。
- 1階と2階で床から音の伝わりが気になっている。
- 隣の部屋の音が伝わる事が気になる。
このような悩みは、隣の音の対策としてカーテンを厚手にしたり、窓を2重にする施工をするのとは全く違う。
家の中だからこそ、間仕切りなどを施す方法を検討する人が多い。
これまでにも間仕切りの悩みについては、以下のような記事も書いてきました。
子供部屋の間仕切りについては、以下のような記事も書いています。
実際に私が実家で生活をしていた時の暮らしでも兄妹で一緒の部屋を利用しながら、片方が楽器を練習したいと希望している状態だった。
習い事として本格的に実践していたので、受験シーズンで集中したい時でもなかなか防音シートの施工などを親にも相談できなかった。
かといって、ドアや壁なんてことまで行うと大がかりな工事になってしまう。
自分の部屋にせめて音が伝わる量が少なくなって欲しい。
こんな気持ちになったことや下の階に音が伝わらないように吸音シートを施工した事もありました。
今回の記事では、仕切りという形で防音効果を発揮する方法を求める方に、部屋の工夫の限界や注意点を以下の項目でご紹介しています。
部屋の仕切りと防音効果の実態
部屋の仕切りと防音以外の犠牲
部屋の仕切りと防音工事等の相談
天井から壁、床までを施工しないと本来の音の伝わりを阻害することは難しい。
あくまで上下階の音の伝わり的な意味なら、シートを設置するだけでもかなり違う。
しかし、既存の家具などがある時には、簡単にはできないという現実を知ったからこそ伝えたい内容を綴っています。
部屋の仕切りと防音効果の実態
実家では実際に無料の見積り相談を何件か行った中でも正直材料以上に工事による犠牲が大きい事が理由で断念をした。
防音効果を必要とする方にはぜひ知って欲しい事をまずはご紹介していきます。
部屋の仕切りと防音効果に必要な条件
仕切りをリフォームで検討する人は、防音に関する素材や材料を念入りにネットで検索をしてパネルやシートなどの存在を確認している人も多いはず。
その効果を実際に自分たちの家の中での使用環境と照らし合わせて後は固定するだけ。
こんなイメージだとしたら、対策として検討している項目が足りない。
なぜか?
単純にいかなるパネルも天井までの高さを全て埋め尽くすように作ってもらう必要がある。
つまりは、要望として部屋を完全に分離させないと本来の役目を果たすことは難しい。
簡易型などを作っておけば何とかなる。
この考え方は安易すぎるのです。
そして、ちょっと遮音ボードを配置した程度の状況では正直あまり意味がない。
このため、本格的な工事を依頼しなければいけないのが現実なのです。
部屋の仕切りと防音以外の犠牲
部屋を完全分離でつくるリスクがある。
これが私が実家で生活をしていた時に作るお願いを諦めた理由でした。
依頼をした会社の見積もり(20年ほど前)は約15万から30万。
その当時としては高いと思ってしまった。
しかし、このような内容を依頼した後の暮らしにはいろいろなリスクがある。
こう対応してくれた大工さんたちが伝えてくれた。
完全に2つに部屋を分けた後に何が起こる?
この点には、慎重な考え方が必要になる。
まずは以下の点を慎重に考えてほしい。
- 壁が必要なくなった際の対応はどうする?
- 壁紙をすべて統一しない作りはインテリアとして「こんなはずではなかった」と結果に悩む可能性もある。
- 風通りが悪い事や日照条件の変化に伴い、暑い寒いの体感の変化に影響がある。
- エアコン設置1台だった環境は2台に変わり、それぞれのスペースに最小のサイズでも設置が必要。
このように、2つの部屋を作り上げた先には、こんなにいろいろな問題が出てくる。
問題を抱えた時に感じている事と終わった後の悩み
住んでいる間に起こった内容は解消出来るかどうかだけを意識している人も多い。
自分で何とか出来ることを探すという人も最近はdiyという言葉と共に増えている。
しかし、場所の問題からもしっかり以下のような問題も目を向ける必要がある。
断熱の効果などが壁などの加工をすると低下するリスクは?
気密性のレベルも高いしっかりした家が完成したと思っている人にとっては、その完成した状態に手を付けるとどうなるのか?
音の伝わりは壁の厚みでカバーできたとしてもその代わりの犠牲はゼロとは言えない。
これが私が実際に悩んだ結末で、対応できるレベルの話ではないと諦めた理由です。
部屋の仕切りと防音工事等の相談
隣同士は諦めるとしても下の階への音の伝わりが大きくなると、寝ている人がいる。
このような間取りの場所的な条件を考えてしっかり何かをしておきたいと思う人もいる。
この場合は、どうやって相談をするべきか?
部屋の仕切りの中で上下階は建てた会社に相談
- オーディオのウーハー
- ピアノや電子楽器のペダルの音
- ドラムの練習
このような内容においては、低温や足踏みをすることで下の部屋に直に音が伝わる事がある。
しっかりその場所がどこなのかも鮮明にわかるほどの伝わりは、睡眠の質も低下させるほどの影響力もある。
そんな時には、まずは建てた会社に防音シートの選び方をきちんと内部調査を含めて提案をしてもらう事が重要。
なぜか?
実際に音の伝わるレベルを感じてもらうのは、どこの会社に来てもらっても簡単にできる。
しかし、実際に床にどのような加工を施したのか?
今の床にどんなことをすれば伝わりにくくなるのか?
この答えを最も知るのは、構造もきちんと図面と一緒に管理している会社です。
あらかじめすべてのデータを持っている事がそのケースに最もあった答えを出してくれるヒントになる。
そして、自社で手掛けたからこそ、その特性を理解して、効果も大きくなる内容も絞り込みやすい。
あまり外部の会社をたくさんいれてもその場で手に入る内容から考えて診断の結果を伝える事も多い。
だからこそ、何が出来るかではなく、何をすれば効果的なのか?
この点をおすすめという言葉と共に伝えてもらう事が重要。
細かな生活も伝える事の重要性
- 窓は普段いつも締めている?開けている?
- 柱の位置と音の伝わりの関係
- 水分などを放置して床が濡れてしまうなどの行動はあるのかないのか?
このように細かな1つ1つの暮らしの特徴からただ音が伝わらない事以外の素材選びも変わってくる。
見積もりを依頼する時にきちんとこうした条件も伝えてお願いした方が自分の暮らしの中に取り入れやすい。
専門の業者よりもまずはその家を作った会社。
これが一番無難であり、その生活を自分でより正確に伝えることが自分の生活にあったプランを用意してもらえるきっかけになる。
できるだけ写真などのイメージを含めてプランについて詳細を出してもらうようにしましょう。
今回の記事でご紹介したかった内容は以上となります。
最後まで記事を読んでくれてありがとうございました。