夫婦で住宅ローンを借りる際には、ペアローンや連帯債務など、いくつかの選択肢があります。
今回の記事では、
- ペアローンとは何か?
- 連帯債務との違い
- 夫婦で借入れる時の住宅ローンの選び方
- ペアローンを選ぶ前の注意点
- ペアローンは借り換えが大変なのか
について、わかりやすく解説します。
ペアローンとは?
ペアローンは、夫婦がそれぞれ住宅ローンを借りるのではなく、共同で1つの住宅ローンを借りる制度です。
ペアローンの特徴
ペアローンとは、以下の2つの特徴があります。
- 夫婦の収入を合算して審査を行うため、借入可能額が大きくなる可能性がある
- 夫婦のどちらかが返済不能になった場合、もう一方が全額返済する責任を負う
※夫婦いずれかに万が一のことが発生した際に、条件により完済処理となるケースもあります。
各銀行や金融機関のホームページで詳細を確認しましょう。
連帯債務との違い
連帯債務とは、複数の人が共同で1つの債務を負担する制度です。
ペアローンと連帯債務の違いは、以下の2つです。
- ペアローンは、夫婦のどちらかが返済不能になった場合、もう一方が全額返済する責任を負う
- 連帯債務は、夫婦のどちらかが返済不能になった場合、もう一方が全額返済する責任を負う
つまり、ペアローンと連帯債務は、どちらも夫婦のどちらかが返済不能になった場合、もう一方が全額返済する責任を負うという点では同じです。
しかし、ペアローンは、夫婦の収入を合算して審査を行うため、借入可能額が大きくなる可能性があります。
夫婦で借入れる時の住宅ローンの選び方
夫婦で住宅ローンを借りる際には、以下の3つのポイントを押さえることが大切です。
- 借入可能額
- 金利
- 返済期間
借入可能額は、住宅の購入価格や諸費用などを考慮して、無理のない金額を決めましょう。
金利は、住宅ローンの支払額に大きく影響するため、できるだけ低い金利を選びましょう。
返済期間は、収入やライフプランに合わせて、無理のない期間を決めましょう。
ペアローンを選ぶ前の注意点
ペアローンを選ぶ際には、以下の2つの注意点があります。
- 夫婦のどちらかが返済不能になった場合、もう一方が全額返済する責任を負う
- 借り換えが大変になる可能性がある
夫婦どちらかが返済不能になった場合
ペアローンは、夫婦のどちらかが返済不能になった場合、もう一方が全額返済する責任を負います。
そのため、
夫婦のどちらかが失業した場合。
返済不要以外の病気やケガで働けなくなったりした場合。
上記を想定した際、返済が困難になる可能性があります。
ペアローンは借り換えが大変
ペアローンは、借り換えをする際に、夫婦の収入を合算して審査を行います。
そのため、借り換えが大変になる可能性があります。
例えば、夫婦の収入を合算して借入をしていた場合。
夫婦のどちらかが失業した。
妻が妊娠、出産のため、収入が減少した。
疾病保障対象外の病気やケガで働けなくなった。
住宅ローン返済中に夫が転職して、収入が減少した。
上記のケースで、世帯収入が減少した場合、借り換えが難しくなる可能性があります。
また、夫婦の収入が変化した場合、借り換えの条件も変化する可能性があります。
そのため、ペアローンを利用している場合は、借り換えを検討する際に、収入の状況や借り換えの条件などを慎重に検討する必要があります。