たわみとは?わかりやすく解説!計算方法と許容値、対策も紹介
スポンサーリンク

構造計算において、「たわみ」は重要な概念の一つです。

しかし、「たわみとは何か?」と聞かれると、明確に答えられる人は少ないのではないでしょうか。

そこで今回は、たわみの基礎知識について解説します。

構造計算初心者でも理解しやすいように、わかりやすく説明します。

  • たわみの計算方法
  • 許容値
  • 対策方法

など、構造計算に役立つ情報満載です。

構造計算の精度向上や安全性の確保に役立ててください。

スポンサーリンク

たわみとは?

たわみとは、構造物に荷重が作用した際に生じる変形量です。

具体的には、

梁や柱などが曲げられてしまった。

床などが沈み込んだりする。

といったような変形。を指します。

たわみは、構造物の強度や耐久性に影響を与える重要な要素です。

許容値を超えるたわみが発生すると、構造物の損傷や倒壊に繋がる可能性があります。

たわみの種類

たわみは、発生する方向や荷重の種類、構造物の形状などによって様々な種類に分類されます。

発生方向による分類

  • 鉛直方向のたわみ: 床や梁などが沈み込むような変形
  • 水平方向のたわみ: 柱などが横に曲がるような変形

荷重の種類による分類

  • 静荷重によるたわみ: ゆっくりと時間をかけて作用する荷重によるたわみ
  • 動荷重によるたわみ: 急激に作用する荷重によるたわみ

構造物の形状による分類

  • 梁のたわみ: 梁に荷重が作用した際に生じるたわみ
  • 柱のたわみ: 柱に荷重が作用した際に生じるたわみ
  • 床のたわみ: 床に荷重が作用した際に生じるたわみ

その他の分類

  • 弾性たわみ: 材料が弾性域にる場合に生じるたわみ
  • 塑性たわみ: 材料が塑性域にする場合に生じるたわみ

各種類の特徴と影響

  • 鉛直方向のたわみ: 床や梁が沈み込むと、歩行感や家具の設置に影響を与える
  • 水平方向のたわみ: 柱が横に曲がると、建物の安定性に影響を与える
  • 静荷重によるたわみ: 時間をかけてゆっくりと生じるため、目視で確認しやすい
  • 動荷重によるたわみ: 急激に生じるため、目視で確認しにくい
  • 梁のたわみ: 梁の断面形状や長さによって影響を受ける
  • 柱のたわみ: 柱の断面形状や長さ、支持条件によって影響を受ける
  • 床のたわみ: 床の構造や荷重の分布によって影響を受ける
  • 弾性たわみ: 荷重を取り除くと、元の形状に戻る
  • 塑性たわみ: 荷重を取り除いても、元の形状に戻らない

たわみの計算方法

たわみの計算方法は、構造物の形状や荷重の種類によって異なります。

一般的な計算方法としては、以下の2つがあります。

  • 弾性理論: 材料が弾性域に限る場合に用いる方法
  • 塑性理論: 材料が塑性域に達する場合に用いる方法

構造計算ソフトを用いることで、簡単にたわみを計算することができます。

たわみの許容値

たわみの許容値は、構造物の種類や用途によって異なります。

建築基準法では、建物の用途や構造に応じて、たわみの許容値が定められています。

許容値を超えるたわみが発生する可能性がある場合は、構造計算の見直しや補強が必要です。

たわみの対策方法

たわみ自体は構造物にとって必ずしも悪いものではありません。

しかし、許容値を超えると強度や耐久性に影響を与え、安全性に関わる問題となる可能性があります。

そこで今回は、たわみの対策方法について解説します。

構造物の断面積を増加する

構造物の断面積を大きくすることで、たわみを抑制することができます。

これは、構造物の剛性を高める効果があるためです。

例: 梁の幅や高さを増やす、柱の断面形状を変更する

材料を変更する

より剛性の高い材料を使用することで、たわみを抑制することができます。

例: 鋼材をコンクリートに置き換える、高強度鋼材を使用する

支持点の数を増やす

構造物を支える支持点の数を増やすことで、たわみを抑制することができます。

これは、構造物にかかるモーメントを小さくする効果があるためです。

: 梁に中間支持を追加する、柱の基礎を強化する

補強を施す

たわみが大きい箇所に補強を施すことで、強度を向上させることができます。

: 梁に鋼板を貼り付ける、柱に繊維強化プラスチックを巻きつける

荷重を軽減する

構造物にかかる荷重を軽減することで、たわみを抑制することができます。

例: 軽量な材料を使用する、構造物の形状を変更する

その他の対策

  • プレストレス: 構造物にあらかじめ圧縮力を与えることで、たわみを抑制
  • ダンパー: 振動を吸収することで、たわみを抑制
  • 免震構造: 地震の揺れを建物に伝えない構造

対策を選択する際のポイント

  • たわみの種類: 鉛直方向、水平方向など
  • 荷重の種類: 静荷重、動荷重など
  • 構造物の形状: 梁、柱、床など
  • コスト: 費用対効果

などを専門家の意見を聞きながら、検討しましょう。

まずは、家の中の安全性を確保する方法を確認しましょう。

スポンサーリンク