住宅購入資金。
家を建てる予算はいくら?
人生の中で35年という長い時間の計画を必要とする住宅ローン。
当然、必要な諸経費だけではない。
引越しから細かな税金、維持管理、将来のリフォームも含めた資金計画が予算の中には必要になります。
まして、土地から買う必要のある人は、新築で買うべきか、中古を購入してリフォームで手を加えるべきか?
家を建てる予算の決め方について、このページにご訪問いただきありがとうございます。
家の建て替え予算例の節約ポイントもご紹介しています。
家建て替え費用1500万実現に必要な節約のコツ|住宅業界経験者が解説
建てた会社がハウスメーカーなら長期保証期間の中で、サポート対象を確認して家を買うことも最近は可能になってきた。
マイホームを手にするために必要な金額。
この点を実際に買う前には住宅関連企業で実際に建てた人のアフター対応までを経験してきたからこそ、自分の家について大きく考える視点が変わった。
今実際に2015年に建てて、2019年で4年経過。
その分暮らしによる消耗や劣化も当然生じている。
しかし、今の暮らし的には十分すぎるほど満足。
今回の記事では、家を建てる時の予算決めについて、お金関連をどう管理していくべきか?
家は建てたら終わりではありません。
この視点をじっくりご覧ください。
家を建てる予算の決め方1.情報精査注意点
まず考え方には、以下の4つに大きく分かれた予算の構築が必要になる。
- 頭金を考える。
- ローンによる金利を含めた毎月の返済額を考える。
- 住まいの暮らしに必要な生活費を子供の教育費を含めて計算。
- 建て替えやリフォームやメンテナンスなどの維持管理の周期と必要経費を大きな枠で計算。
つまりは、家を建てる事を考える上では、建てた後の10年周期を大きく情報化する。
これが検討できないと簡単に暮らしに影響が出てしまう可能性がある。
土地と建物以外の維持管理(税金関連含む)の方が重要です。
年収と借入額に多い落とし穴
あくまで今の家賃を軸にして、検討を開始。
そのままの考え方で住宅購入を決める。
この考え方は、少し怖い。
なぜか?
以下のような少しの変化も致命傷になるからだ。
- ボーナス、毎月の給与の残業代カットなどの年収、月収への変化。
- リストラ、解雇、転職、奥さんのパート、アルバイト不可などによる世帯年収の変化。
- 金利上昇、消費税増税、保険料だけでなく、市県民税などの税金の値上がりによる影響。
- 修繕、修理が発生した際の予備資金は?
このような情報は、今の段階では全く見えていないことが多い。
次の可能性は良いことだけを知っているのでは足りない。
少し視点を変えて、出費が増えた時や今の生活費よりも毎月のコストが多くなった時を想定する。
これがなければ簡単に「無理」「限界」「生活がきつい」
こんな言葉が家族の生活の中で口に出てくる可能性を考えなければいけない。
せめて、毎月の家賃からマイナス2万円程度が借入限度額。
これが生活を維持するための計画を立てる最初の一歩だと思います。
夫婦共働き世帯年収の借入は危険
家を買う時には、絶対に連名での住宅ローン借入の審査を受けることは辞めるべき。
住宅ローンの世帯収入目安という視点についてもご紹介しています。
住宅ローンは世帯年収目安ではなく夫一人にしておくべき根拠|返済貧乏防止策
例え、世帯年収500万円でもこんな夫婦の会話があったらどうしますか?
今の会社を退職して転職という道を選びたい。
住宅ローンを組んだ後に転職をしたいと言われた事に困惑する妻の悩みについてもご紹介しています。
単純に考えて、以下のような事情があるからです。
- 万が一、離婚をする事になった時にも財産分与でもめる原因となりやすい。
- 年収の安い方が生き残った場合、夫婦での負担を全て背負う事になる。
- 借り換えの条件に対しても銀行からチェックした内容から不可と言われる可能性も高まる。
単純に、合計2000万から3000万の住宅が一般的に多いと仮定。
その最初の頭金や保証料を含めて夫婦それぞれの貯金から折半して支払いをする。
このような最初のスタートを実行すると、基本繰り上げ返済も全てお互いが順に返済をするような計画を取り入れる考え方を持つ人もいる。
出来るだけ、ご主人一人でローンを組む。
これは、確実に、子どもたちが親から資産を残して手に入れる事ができる最低条件としてチェックをしておくべき問題。
基本は、全てご主人一人に支払いをさせる。
最初からこの考え方が無い状態では、住宅を買う事そのものを諦めるべき。
私はこう周囲にはアドバイスをしています。
家を建てる予算の決め方2.建築
あくまで返済がきついと感じる未来は絶対に何があっても避けなければいけない。
平均とか相場。
こんな言葉を軸に住宅を購入するわけではありません。
地域別、エリアごとの土地の利用面積も建物の建蔽率も税金も暮らしに必要な生活費も全く違う。
単世帯と二世帯となっても親の出資する金額も異なる。
完全独立型二世帯とキッチン、お風呂、トイレの共用による設備や間取りに必要な広さもまるで違う。
このように、単純に安く建てるための考え方なら、コンパクトにできる部分をまずは探す必要がある。
間取りの内訳を最小の数に仕上げる。
その上で、将来にかけて必要に応じて、増築が可能な形に仕上げる。
このように考えた方が最初の流れとしては設計としても節約が可能になっていく。
世帯人数プラス2が理想の平均とその理由
3人なら、5LDK
4人なら、6LDK
5人なら、7LDK
土地の広さは関係なしに、形も無視した部屋数のみの考え方なら、簡単に考えると世帯人数プラ2あるといろいろな事例に対応が可能になる。
収納スペースが足りない。
部屋が狭い
パントリー、ウォークイン、納戸、押入れなどの広さの改良が必要。
このような内容に余ったスペースを使うことで、あまり知識を持つ必要がなく、しっかりその問題の解決方法を選ぶ事が出来る。
しかし、これは、なかなか難しい問題とも言える。
その土地の広さに合わせる。
その広さを使って少しでも融資の可能な範囲で計画する。
この先に、車が必要なエリアなら、人数に合わせて必要な数の駐車台数を用意。
このように考えていくと、一戸建ては失敗しにくい。
こだわりを捨てグレードより住みやすさ
工務店、ハウスメーカーを問わず一戸建てにはさまざまなプランがある。
それぞれのグレードに合わせた設備の追加をコストをかけて相談することも可能になる。
しかし、こうした時に「シンプル」を目指す方がコストは抑えられる。
そのため、まずは自分たちの必要な設備をきちんと使うべき内容から厳選しておく必要がある。
30坪台における建物価格のそれぞれのランク別に考えておくべき計画は以下の通り。
価格帯 | 総費用節約のポイント |
1000万円台のグレード | 水回りの設備や窓を複層ガラス 他の会社では標準の部分がオプション扱いになっていないか? |
2000万円台のグレード | 内装を見て良いと思って契約をしたらカーテンなどの費用。 あくまで全体の総額を要チェック |
3000万円台のグレード | 外壁や設備はオプションの必要がない場合でも全体のエアコン費用などを安く抑える依頼方法を見つける事がポイント |
さらに、将来にかけるメンテナンスコストの流れも外壁の選び方だけでもかなり違う。
さらに掃除は、窓や間取りで吹き抜けや特殊な階段の種類を選ぶなどをした場合、実際手入れが大変な場合もある。
住宅は建てた後のメンテナンスの知識がない物を必死にデザインで合わせようとすれば、その後に管理しようとする時に苦労する。
これは全国エリアを問わず同じ。
たくさんかかったと覆いながらも結果的には相場より高い金額でこだわりぬいただけであとが大変。
こんな状態になったら、自分たちのきぼうそのものが住みにくくする材料になってしまうことも少なくない。
失敗を恐れるなら、使い慣れたモノを選ぶ
設備はそれぞれの生活空間を住みやすくするために存在する。
以下のようなスペースがあると安心と思っている人は少なくない。
しかし、実際にはその特徴も理解しないままただ先に用意して使わなくなるパーツになることも多い。
- 床下や階段下収納
- 天窓のような高い場所に配置した窓。
- 昇降可能な備え付け収納設備
このような基本どこでもあれば出しやすいと思って多少高くても備えあれば患いなしと思って支払いをしている人は多い。
しかし、こうしたパーツほどあるなしどっちと比較したら私は不要と言わせてもらっている。
所詮最初に建てる時には、自分たちで使いやすく作る方法は、正確にイメージできないことが多い。
子供が入れるスペースは全て遊び場と化す。
ではいたずら対策という感じの考え方は一般的に遊ぶ場所になるような多少広めのスペースを減らすことが最善策となる。
あくまで広くすることで、デザイン性を高める事。
この2つは、本当に必要なのかを注意しておくことが重要。
家を建てる予算の決め方3.完成系
土地と建物両方を早めに自分たちで使い始めたい。
こう考える人におすすめのプランは、建売住宅の購入。
以下の点が節約になる。
- 土地と建物を別で購入しなくて済む。
- 外構もある程度は工事が完成している。
- カーテンや各種設備付きの物件を探すことも可能。
- オプションなど追加工事費を考えなくて済む。
このような内容からしたら、ローンの計算と先ほどのようなランニングコストの計算だけで済む。
家を建てる予算の決め方と人生プラン
最後に建てた後に、別にかかる費用はどの程度を用意しておくべきなのか?
この答えに該当するのは、以下のような項目。
- 固定資産税を30坪程度の新築一戸建てなら、14万円程度。
- 外壁メンテナンスコストを10年で100万円程度。
- 火災保険地震保険に10年で15万円程度。
- トイレ、洗面台、お風呂、キッチンなど10年から15年経過のリフォームで100万円前後。
このような計画を立てた上で、35年間の総額としては、600万円程度は、別の予備を検討することが注意。
この位の将来性を見ていると、万が一の事があったとしても間に合うと思います。
つまり、2400万円の建売住宅を購入したら、3000万円程度を35年の総額で考える。
このような計画が無理のない返済プランを考える上では大切です。
人気という言葉のマジック
多くの人がいろいろな商品を選ぶ時に以下のようなキーワードに注目する。
- おすすめ
- 人気
- ランキング
- 最新
- 売れ筋
住宅の基礎として、本来メリットを感じる家づくりとは何か?
この対象は、ずばり本来不要なものをどれだけ節約対象とすることができるのか?
そして、重要な点(基礎,サッシ,外壁等)にきちんと投資ができるか?
正直この2つがきちんとまとめられたらほぼ完成した家は自分たちの一番のお気に入りになる。
必要以上のお金をかけることが正解ではありません。
無理のない返済プランで得をきちんと選ぶ。
借りるか頭金を出すかが重要ではない
一時的な金額に注目する人は多い。
私はもう末に10年以上の返済をしている。
しかし、生活費や養育費等で家族の暮らしに迷惑をかけた事もない。
手数料を払うような決済方法をするような必要もない。
あくまで家を買う時の見積もりは建設のみ。
余裕のある暮らしを希望するなら、きちんと現在より未来に意識を持っておく。
数年後に子供に教育費がかかりすぎたと思える環境に焦ることがない。
これが子育て世代においてローンを支払う上で重要なポイント。
だったら、頭金にこだわる必要はない。
将来用。
この言葉が結果として、子供に対して支払うさまざまな諸費用に変わる。
審査を受ける前と事情は変わりすぎている可能性もある。
経済の変化に対して影響を受けすぎないようにするためには?
この答えとして、頭金を無理していれても大して返済する額は変わらない。
月5000円の節約を実現した設定が将来の子供の年間の授業料の不足になる。
それが金融機関での新しい教育ローンの借入の理由につながる。
この結果を見た時に、子供にかけておくべきだったと嘆くのはもったいない。
自分たちの買える金額は、将来を常に気にして考える。
- 自分たちの年齢と現役世代の残りの年数
- 子供の年齢と教育で占める支出の割合
- 生活に必要な家具家電,車を含めた維持管理費用。
上記3つを全て大丈夫と言い切れるくらいでないと危険。
別途。
この言葉が出てくるのが、以下の5つ。
- 保険料
- 繰り上げ返済を優先?
- 教育ローンや奨学金は?
- 修繕や修理の費用は?
- 外壁塗装や外構の駐輪場などはどうしよう?
このような子供の成長に合わせて用意しようとする商品は多い。
将来このままインフレが続けばどうなる?
このくらいの危機感を持ちながら、とにかく無難な道を選ぶ。
金利が低くなっているから得?
この先は上がる可能性もあるから今買うべき?
そんなことが重要な意見ではない。
それより、総額を人生プランとして考える。
この視点がないと買った後にとにかく返済に追われる日々になってしまう。
十分注意してください。
実際に計画をしている人の悩みの声も参考にしてください。