家が欲しい。
新築一戸建てを希望している。
土地と建物を購入すると予算が高い。
マイホームを購入する人の中には、新築で戸建てという条件はこだわりたいけど節約をしたいと思う人は多い。
この他にも、以下のような声も多い。
- 間取りの設計などは面倒。
- 打ち合わせをする時間がもったいない。
- 家の中を見て、良いと思ったら購入する。
確かに物を購入する感覚で考えたら、住宅も建売なら間取りも設備も完成した状態。
あとは購入した物件に引っ越しをして手続きを済ませれば生活が可能。
住んでみたいエリアが決まっている時には、不動産サイトでも多くの物件が掲載されている。
しかし、この建売という建物を契約して住んだ後に、多くのことで後悔している人もいる。
その理由は何か?
実際に現場で聞こえてきた買い替え需要や売りに出したい人の悩みの声をご紹介していきます。
これまでにも建売については、以下のような内容もご紹介してきました。
私も現場にいて、実際の建物を何棟も関わってきた。
会社の内部から見ている時にも私なら契約したくないと思えたことが多く存在した。
ハウスメーカーで無理をして購入する必要はない。
住宅ローンを通すことなどを考えたら、返済が少しでも安いと思って買う方が気が楽。
でも安物買いの銭失いになってしまったと話す人がいる。
この人の話から見えてきた情報はやはり昔も今も何も変わらないという事。
- 見た目には新しい。
- 買っている人がたくさんいる。
- 価格は安いと思う。
上記3つの条件で契約を決断する人は多い。
でもちょっと待った!と思うべき内容がある。
今回のページでは、マイホームを建売で失敗したという2019年相談者の声を以下の項目でご紹介しています。
マイホーム建売失敗3つの原因
マイホーム建売失敗した後がきつい
マイホーム建売失敗した後の生活
自分で希望して買ってから、ネタ探しをしているわけではなかった。
実際にいくら注意してもどうする事も出来ない問題が発覚。
会社や業者なんてことまで把握して購入している人が少ないからこそ知ってほしい現実がある。
マイホーム建売失敗3つの原因
家探しをしている時は楽しい。
窓や外壁などデザインからイメージする。
希望の価格帯を選ぶ。
場所(立地)を探す。(駅からの距離、周辺の学校や教育機関、医療機関、スーパーなど)
情報を見ながら、夫婦でいろいろな話をしている。
でもこの流れの中で、以下のような問題を見逃す。
非常に多い典型例。
勢い
新しい物件があって、同じような価格でたくさんの物件が売れた実績を資料や物件一覧で見せられる。
こんな情報を見た時、こう思ってしまう人がいる。
「これだけ多くの実績がある会社なら安心だ!」
それってただ引渡しをした実績ですよね。
メリットだけを聞いてコストパフォーマンスが良いと感じる。
ちょっと待ってください。
実際に生活をした人たちのクレームや修繕、欠陥、不備は?
- 構造
- 断熱
- 気密
- 設備のランク
このような1つ1つを確認しましたか?
部分的に見て、色やデザイン性だけで魅力を感じるのはどの物件でも同じ。
分譲でも建売でも外観と位置が売り。
他の内容は、注文住宅で売っているランクで見たらどうなる?
この現実を知らないまま見せられたら、カッコいい!とか思ってしまうわけです。
蓋を開けてみたら?
あれ?この設備ってこんなランク?知らなかった!
みたいなことを言ってる人はかなり多いんです。
発覚
外観と言って、あなたは物件の何を確認しますか?
この答えに、基礎のクラックやシミなどを見ている人はほとんどいません。
内覧という言葉通り、外に出て外周を1周することさえしない。
もちろん、わからないから仕方がないと言ってしまえばそれまでの問題。
しかし、マイホームとして自分たちが住んで1年も経たない間に以下のような事がわかったらどうする?
- 雨漏り
- ひび割れ
- カビ
- 結露
こういう内容は、もし問題が発覚して営業に連絡をしてもほとんど放置される事が多い。
その理由は、次の営業のために外に出ている。
つまりは、売りっぱなしという状態になってしまう。
仕様なども全くわからないのに、問題が発覚したらなおさらどうしたらいいかわからない。
私の知人は、実際に雨漏りが発覚して困ってしまったのです。
強い雨風が夜に続いた日の翌日の朝。
1階和室の外壁に近い部分にシミのようなものがあった。
水がどこかから漏れているのか?
でも水回りは近くには存在しない。
そうなると、水のトラブルではないかもしれない。
近隣はどんな感じ?と思ったら、お隣でも同じ感じの事を言っていた。
同じでよかったのか?
すぐに営業マンに連絡。
こういうトラブルは、建ててすぐの事だから当然無償修理やメンテナンスをしてもらえる対象のはず。
でもこの時に言ってきた内容は?
「大規模な修理すると高いから一時的に応急処置を行います。これなら費用は掛かりません。」
販売する時の安心とか安全とかしっかりしているという説明はどこにいった?
結局近隣の家も同じ対応に呆れてしまい、違う業者に相談。
この時に、自分たちが知ったのが悲しい現実でした。
「これは欠陥工事の可能性がありますね」
その言葉に家族全員が言葉を失った。
暮らし始めて間もないこの悲劇に安心なんてできるはずがない。
結果、その後営業から連絡がきたのは、半年以上たってからの事だったそうです。
マイホーム建売失敗した後がきつい
マイホームを手に入れて喜びもつかの間。
次々と出てくる請求。
もちろん、一部は把握している。
でも固定資産税や住民税などはこんなに違うの?
これではローン返済が家賃と同じなんて嘘じゃないか!
こんな話は、マイホームを購入した人には多い。
不動産会社の営業マン対応の差
ベテランの営業マンでも返済計画に固定資産税や火災保険などの詳細を返済計画に入れて設計することは少ない。
あくまで今の家賃と同じに見せる情報だけを参考にする。
それ以外の以下の内容は全て個人差という範囲。
- 子育ての教育資金計画
- 生命保険等の見直し
- ローン返済の繰り上げ計画
毎日の暮らしが成り立つならOK.
あとのことは重要と言えない。
こんな感覚で伝えてくる。
だから、購入した人は請求書を見てはじめて現実を知る。
これでは一番最初の話と大きく違うというほうが多くなるのは当たり前。
内装も雨漏りの影響が広がることを心配して生きていく。
ローンはずっと払う。
住み始めてからの家族の笑顔はどんどん消えていく。
案内として情報提供を受けていた内容はほんの一部に過ぎなかった。
この現実を知って、3年目には、マイカーの維持が無理になり、ファミリーカーを手放すまでにいたった。
外構やメンテナンスなんて無理
戸建ての場合は、駐車場付きですが、敷地内の雑草などの手入れも必要。
こういう情報提供も何もしてくれていなかった。
綺麗な状態がキープできるはず。
しばらくはすぐに引っ越して普段通りの生活が可能。
こんなことを言われて入ってしまったそうです。
でも現実は?
雑草はすぐに生えてくる。
虫も多いので、その分のケアや手入れも必要。
メンテナンスの計画を見ると、10年経った頃には、外壁塗装のことが記載されている。
10年って、火災保険見直しのタイミングと同じ。
こんなの無理。
子どもがちょうど高校や大学に進学している頃。
そんな状況に、家にこれ以上のお金をかけるなんていくら辛抱強くたえると言っても限界がある。
入るのは簡単。
でも入ってからのメンテナンスやいろいろな問題に余裕がなくなっていく。
これが現実。
マイホーム建売失敗した後の生活
その後彼は、とうとうマイホーム購入後の返済と色々な問題が原因でうつになった。
そして、仕事を休むようになり、仕事を失っていった。
こんな状況を誰が想像しただろうか?
奥さんが必死に働く生活
災難が続いたのが、ローン返済をする時の契約条件。
奥さんとご主人の連名ローン契約にサインをしていた。
結果的に奥さんは元気だったら返済は継続してくれないと困る。
銀行は一切妥協してくれない。
結果、返済にも不安を抱く日々になっていく。
こんな現実がかすかな可能性でも知っている状態だったら家なんて買わなかった。
「マイホームなんて買うんじゃなかった。」
この言葉を毎日の口癖にしている彼が今後また復帰する機会があるのか今は心配している。
こんな状態になる可能性があるのが現実です。
確かにこの内容は、建売に限った話ではありません。
どこの不動産会社で契約をしても同じようなことが起こる可能性はゼロではない。
だからこそ、安易に価格が安い物件をお得と考えてはいけない。
安い価格設計になっているのは、それなりに理由がある。
広告経費をかけていないとかそんなレベルの話ではないことを知っていただきたい。