自分の家を買ったのは失敗だったと嘆く人は多い。
中でも住宅購入前の返済の計画に対してあまりにもずさんな計画だった。
そして、実際に家に住んでから住宅ローンが払えない、厳しい、カツカツ、ギリギリの生活。
こんな悲鳴がネット上でも聞こえてくる時代になった。
なぜこんな事になったのか?
その理由はやはり確実にマイホーム購入前の住宅ローン返済に対しての想定不足でしかないと私は自分の体験からも自覚している。
私は、今はもう自分のマイホームを注文住宅一戸建ての状況で子供もいる中で無理のない生活を取り戻すことが出来ました。
しかし、今からローンを組む事を計画している人に対して少しでも安全な計画を立てて欲しいと思いながらこの記事を書いています。
今回の記事では、無理して家を買った結果はどうなるのか?
この答えとして、実際に購入した後に今と前は雲泥の差となってしまった人の話を以下の項目でご紹介しています。
無理して家を買った結果の始まり
無理して家を買った結果寸前の話
無理して家を買った結果最悪の結末
自分がまさか家を買ってからこんな事になるとは思っていなかった。
この言葉を継ぎに口にするのはもしかしたら自分かもしれない。
このくらいの慎重な考え方で参考にしてください。
無理して家を買った結果の始まり
そもそも家を買った人の中に住宅ローンに後悔をしている原因が全て本人の一存という事だけではない。
その前の生活の中でどんな物件に巡りあい、どんな情報を得た上で住宅を購入する事を決意したのか?
この始まりについてご紹介していきます。
営業トークのこんな話に要注意
住宅ローンを組む時、多くの人が、年収と借入可能額や限度額。
月々の返済額というキーワードに注目をしている。
そして、人によっては、今の賃貸生活をしている物件の家賃と同じくらいの返済額なら可能と考えているケースもある。
こうした人に正しい購入前の注意を本当にみんなが指摘をしたのか?
この答えがNOの場合が多いと私は感じてしまっている。
具体的には購入前に以下のような説明を受けて決断をしてしまっているケースがある。
- 住宅ローンの金利と毎月の返済額と今の家賃との比較データしか見せていない営業マン。
- 固定資産税が具体的にいくら位かかるのかすら教えていない。
- 火災保険の契約が上限10年更新である事や値上げをしている現実への告知。
このような内容があくまで不動産を扱う会社の説明義務とは思ってはいけない。
でも、購入する側にとっては、ついつい少しでも今の自分たちでも買えると思ってしまう傾向が強くなる話が多い。
これは少し違うのではないかと思ってしまう。
確かに表面的に家賃を払い続けるよりマイホームを購入して、ローンを払うことで老後何かあった時にも持ち家の魅力がある。
この言葉は嘘ではない。
しかし、それまでに貯金を削りながら、必死に持ち家を維持しなければいけないという情報があったら?
この言葉の先に家族が安心して暮らしていけると多くの人がすぐに思えるだろうか?
始まりしか告知しない情報の欠落
住宅ローン減税が解除されたらどのくらいの税金が増えるのか?
固定資産税の免税期間が解けたら、どの程度上がる?
その子の教育に必要な授業料などの増えた分は今の暮らしにどの程度影響がある?
こうした内容は、結婚して家を買えるならと考える人達の多くが経験する可能性が高い。
しかし、これらの情報にも実際に住む前からある程度時間軸に沿って、一戸建てなら土地と建物、マンションでも同じエリアの固定資産税などを試算で支払い実績を出す事が大事だと思う。
人生の中の大半の時間を使って夢を実現するのがマイホーム。
新築に住んでもいずれは、修繕や補修に支払いを伴う事は必ず出てくる。
買いっぱなしで放置が出来るほど家は簡単な買い物ではない。
なのに、最初がクリアできれば住んでいける。
こんな軽はずみな事を言ってしまっていては、やはり買い手としても信じてしまう事もあるのだと思う。
- 金利の安いタイミング
- 子供が小さい間のチャンス。
- 仕事が軌道に乗っている時期。
このような時には、確かに縁だと思ってしまって払っても良いと考える人も多くなる。
それが新築ならなおさらだ。
しかし、このような状況説明はそのあとに出てくる支払いをきちんと将来の想定を大変というイメージにさせない話術。
これが原因というケースは少なくないのではないでしょうか?
無理して家を買った結果寸前の話
実際にもうすでに家を売り払って、自分たちはもっと安くて手頃な家賃でいかにも古びた感じの賃貸生活になった人が私の近くにもいる。
彼も本当に仕事に一生懸命でしっかり将来の為に貯金もしていた。
将来はどちらが一括を早く返済出来るのか?
こんな話をしていた先の未来で、大きく一生を左右するような事態が起こった。
会社でのうつ病をきっかけに就業困難
よく3大、5大、7大、9大疾病までカバーなんて言葉が最近はテレビCMなどでも良く聞こえてくるようになった。
しかし、この項目の中にうつ病と書いてあった事はあっただろうか?
病気になったら?
この内容は正直みんなが抱えているリスクともいえるが、最近はそんな病気よりも会社との人間関係などの問題で起こる精神疾患のほうが早く起こる可能性があると私は感じてしまっている。
いつでも何かあった時の為の準備。
彼もそういいながら、必死に家族を安心させるために経済的にも散財もしないし、ギャンブルやお酒、たばこもしっかり辞める生活をしていた。
健康にも気を使い、きちんとお弁当を持参してるような毎日。
親としてもう少し自由が欲しいと思っても出来る事だけしか取り組まなかった。
こんなまじめな働き手があっという間にリストラ候補入りになった。
その後それまでに必死に貯めた将来の予算や定期預金の金額をどんどん削り、実際に生活をしていた。
そのうち、もう自分がこれからも働くという事がどんどん難しい状況になっていく。
結果的に、自分がもう資産にこだわることも諦めて、すぐに任意売却に踏み切った。
誰が悪いかという話ではない。
しかし、毎月安定した生活を送っていた人でさえ、こんな最悪な目に会ってしまってしまうこともある。
幸いにも家計としては売ったことや保険の解約などで今は少しずつ楽になっているようだ。
しかし、この結末が彼にとっては大きな失態としてずっと頭から離れなかったはず。
奥さんも想像以上の変化にもう何からしておくべきなのか分からなくなってしまったという時に私に相談があった。
無理して家を買う人のダメな典型例
仕事を辞めるとか転職する。
このような口癖をある人は住宅ローンを借りることは絶対に辞めるべきだと思う。
正直、組むなら完済するまで残り続ける位の覚悟がないとダメ。
失業給付をあてにしたり、離職後の貯金で生活するなんて事は絶対に残りの人生で破産する寸前になっていく。
日本全国どこに住んでいる誰であっても退職癖がある人が住宅ローンという負債を作ることはメリットはなんにもないと思ってほしい。
精神的に弱い人も余裕がない人も辞めるべき
どこか打たれ弱い。
すぐ落ち込むし、散財でストレス発散をしようとする。
このようなタイプの人も年収がいくら高い人でも月々とかボーナスを入れるなんてことも大丈夫ではない。
正直夫婦で返済をするなんて計画も私は余裕がなくなるから辞めて欲しいと思う。
とにかく夫が失敗したら全て妻が背負う必要がない状態を普通としてほしい。
35年の間の幸せはどうしたら続けられるのか?
この答えとして、定年までの時間できちんと返済が完了し、給料も安定して10年、15年後の家庭の状況もある程度検討をする。
このような状態になってはじめて繰り上げを考える余裕が出来てくるのです。
無理して家を買った結果最悪の結末
結果、彼は家庭の崩壊を免れた。
とはいえ、自分が失敗したことをいくら悔やんでも悔やみきれないというどん底にハマってしまった。
確かにこういう時はもう新しい環境に身を置き、自分自身が立ち直るしかない。
しかし、引っ越しをしたり環境や条件の変化を含め最も苦労をしたのは奥さんだった。
売却半年前がまさに地獄
どこでも共働きが当たり前になってきた時代。
もちろん、色々一緒にやってあげたいと献身的に奥さんが働くことが好きで外に出ているケースもあるかもしれない。
お互いの稼ぎを半分ずつ貯蓄をして頑張っている夫婦もいるのかもしれない。
でもこうしてなんとかなったという状況を繋いでいるのは本当に怖い。
単純に当時の彼の状況も奥さんが何度か離婚を考えた事があった。
地元に住んでいた事から借金のせいで家を売った。
こんな言葉が親の関係や職場に知れたらもう我慢が出来ない。
確かに楽しいはずの新築での暮らしが一変して、諦めて売却したという情報も正直銀行などの競売情報や不動産屋の情報を見れば嫌でも周辺は気付くのが現実。
中古住宅情報を探す人も多い中で年数の築浅を探す利用者はすぐに選択することで簡単に見つけてしまうだろう。
金持ちになれたなんてことも豊かになったなんてことも考えたくない。
ただ少しゆとりを持つくらいで充分。
そんなに大変な大変事がない毎年穏やかに一年を追われたと言える住まいでの暮らしを求めたはずの日々。
しかし、それが一変して、返済と毎日の食卓にすら変化をさせる必要が出た生活。
完全に行き詰まったと確信をした瞬間にその精神的な破壊力はすさまじいものだったそうです。
ある意味、精神的に相当強い意志を持つ人しか生き抜けるのはきついと思います。
こういう生活を私もマンションという環境で経験したからこそ、あなたには同じ思いをしてほしくない。
人としてつぶれる。
これが今回の私からの最悪の結果だと思います。
なんとかなる!
どうにかする!
この言葉の先にどうにもならなかったら?
この答えを絶対に忘れないでください。