スキップフロアを用いた住宅を販売する会社があります。
過去に当サイト内でも記事を書いてきました。
スキップフロアや段差の多い家は住みやすい?20年以上住んだ体験記
スキップフロアの無駄とあってよかった事|20年以上住んだ感想
スキップフロアのデメリットを実際に20年以上生活した体験者が解説!
限られた土地に3人、4人、5人など家族の人数に合わせた居室や収納空間、さらには駐車スペースも用意する必要がある。
スキップフロアを使うことで総二階建ての吹き抜けを選ぶ間取りとは大きく異なる構造を実現させることも可能になった。
どんな構造や間取りにも一長一短が存在します。
私が実際に家づくりを検討する際に、注文住宅の展示場を訪れて建築の特徴などを見て感じたことをご紹介しています。
インターネットを活用して注文住宅の施工例やキッチン、リビング、玄関、階段などの施工例を見ている人は多い。
私は実際に20年以上スキップフロア施工の2階建て(階段と床で考えたら、4階のような構造)の家に住んでいました。
やはり実際に暮らしていると、ただ展示場で見ている時とは全く違うことを感じる。
- デザイン性?
- 断熱性能?
- 快適性?
- 気密性?
家を選ぶ上での検討材料は多くなってきました。
そんな中で、今あなたがこれからどんな家のデザインでどのようなメリットを感じるのか?
設計面積が限られた空間という時ほど慎重に考えていただきたいポイントを以下の項目でご紹介していきます。
スキップフロア間取りの特徴
スキップフロア間取りと注意点
スキップフロア間取りと難題
私が生活した上で感じたことと同じような家を建てようとはしなかった理由を含めてご紹介していきます。
スキップフロア間取りの特徴
スキップフロアの設計には確かにメリットも存在します。中でもとても簡単に他と差別化できるポイントをご紹介していきます。
簡易的な床下フロア
一般的な地下室のような空間は、面積を問わず、かなりの費用が掛かります。
しかし、スキップフロアを用いることで、簡易的ではありますが、1階と実際の基礎の間には空間が発生します。
その隙間を有効活用することで地下のようなスペースを作ることが可能になります。
それぞれの独立スペース
マンションでも一戸建てでもLDKと言えば、壁も階段もないワンフロア。
これが一般的な考え方なのかもしれません。
しかし、スキップフロアの場合は、キッチンのほうが少し上に存在する。数段の階段を用意した下のフロアがリビング。
こんな空間を作ることができます。
こうすることで、ママの目が届きにくいという心配が少なくなるのです。
フロアに高低が存在することで、その段差による視野が広がったような感覚になる。
この点を光の採光や風通しとして活用することで、それぞれの空間が解放感のある空間になるのもメリットになります。
外観の写真ではわからない
スキップフロアの家。
もしインターネット上で会社を探しても外観でスキップフロアの間取りを使用している家であるというのを見分けるのは素人には難しいです。
近くに行っただけでもわかりにくい。そのくらい外観としては極端な違いがない家になっています。
あくまで中に入って初めてわかる。
平屋と2階建てはわかります。でも狭小住宅と一般の2階建てはどこが境目なのかわからない人も多いです。
つまりは、外観的に変に自分たちの家だけ違和感があるのかという不安を抱える必要がないのです。
スキップフロア間取りと注意点
スキップを設けて配置を考える時、意外と制限が多くて困ってしまうという声は多い。
各スペースは限られています。
ちょっとここだけ広くしたいという表現はなかなか難しいのです。
これは、将来のリフォームにも言えることです。
リフォームの条件
子どもが小さい時には、部屋数も必要だから、各フロアに作ろう。でも将来は子どももいなくなるかもしれない。
この時、多くの家庭ではこんな風に考える。
「2つに分かれている部屋を合わせて1つの空間として使う」
でもこれって小上がりになっていると本当に実現できますか?
そもそも天井高が異なる。
この2つを重ねるというのは、余分な工事が必要になるだけでなく、他の階段の基礎に干渉する心配もあります。
一部屋単位ではリフォームができるけど複数の部屋つなげるとかそういうことは難しい。
これがたくさん部屋の数があるからと思って依頼をした後に失敗したと感じる人の声。
実際に私の実家も2000万円かけてリフォームをしました。
結果、小上がりを含めた階段は一切変更することがない部屋の融合や増築を重ねていくような方法でこだわりを出していました。
これは正直建てる前から最終的な二人暮らしまでのことを考えて部屋の設置を考える必要があります。
スキップフロア間取りと難題
たくさん部屋があるし、耐震性能もそこまで心配がなさそう。
予算の範囲内で建てることができるなら子育てにもいいかも!
しかし、これはあくまで家事や炊事などで将来を考えていない部分も多い言葉であると私は伝えたい。
ケガや介護の課題
もし子どもが部活や自転車でけがをした。数ヶ月は車いすや松葉づえを利用する。
こんな状況になった時、本当にスキップフロアの家を購入検討して大丈夫と言えますか?
確かに同じ価格で他の工務店やハウスメーカーに依頼してもできないことは多い。
しかし、そのプランを購入し、実際に自分の家を作るということは、体の負担をすべて背負うことになる。
- 大型の家具や家電を運ぶ時にすべて業者に依頼?
- 階段や廊下の幅と家具一つの運ぶルート確保
- 洗濯カゴやクリーニングで持ち帰った数点をママが一人で中二階を含めた階段を何段も上り下りする
このような点が実際に自分の生活として毎日、毎月、何年という時間の中でいつまでも同じように使えるか?
私も実際に学生時代に骨折をした経験があります。
その時、いくら自分の家が広くても正直、こんな階段が多いと辛いと素直に感じたことがあります。
広々使えることが必ずすべて便利とは限らない。
本当に自分が使うのは、ほんの一部であり、そのスペースはいつもの生活の中で常に利用している。
いかにゆるやかな階段であったとしてもすべてはたった1段でおこれは段差です。
一歩間違えれば事故につながる可能性もあるのです。
素材とかそういう問題の前に、親にも子どもにも何かあった時にも本当に大丈夫なのか?
この点をじっくり考える必要があります。