「中古住宅を購入したいけどローン年数は何年が理想?」
私の同級生からこんな連絡を受けました。
今回の記事では、中古住宅ローン年数という人生設計について、
中古住宅ローン年数は人生設計との戦い
中古住宅ローン年数ではまる落とし穴
中古住宅ローン年数成功パターンの特徴
以上の内容についてご紹介していきますので、人生設計における住宅ローンを重くしないための情報源としてお役立てください。
中古住宅ローン年数は人生設計との戦い
中古住宅ローン年数をいきなり人生設計という大きな考え方でご紹介していきます。
中古住宅ローン年数が及ぼす人生設計の注意点
中古住宅だからこそ、見落としてほしくない人生設計とのバランスがあります。
それは、
子育ての節目の時期と修繕やリフォームサイクルの目安。
具体的には、
子育てにおける人生設計 | 中古住宅ローン年数中の修繕費サイクル |
公立幼稚園3年間費用69万円 | 中古住宅節目10年で外壁メンテナンス費用100万円以上要する場合も多い |
公立小学校6年間費用183万円 | 中古住宅節目10年以降の水周り修繕費50万円程度~ |
公立中学校3年間費用135万円 | 中古住宅家電製品消耗品買い替え目安冷蔵庫、洗濯機で40万円程度 |
公立高校3年間費用116万円 | 中古住宅部屋大型リフォーム50万円からを見込み |
国公立大学4年間費用518万円 | 中古住宅2度目の水周り修繕費 50万円から |
総額1021万円 | 総計最低でも290万円 |
こうした子育てと住宅メンテナンス費用が同時に被る年度に要注意となります。
ではこうした人生設計を考えずに、中古住宅ローン年数を考える大きな落とし穴をご紹介していきます。
中古住宅ローン年数ではまる落とし穴
「中古住宅ローンをとにかく早めに返すための努力」
貯金をした金利よりも住宅ローン繰り上げ返済の方が率が高い事を考えた計算方法。
こうした流れは正しいのですが、問題はこの先を不透明にしている方が非常に多いのです。
月々の返済負担率
子育てのためには別で費用が必要になる。
この覚悟はしていたため、月々の返済をかなり軽くした家計。
しかし、
家計を軽くした影響から、少しずつ貯金をし始めてしまう。
これが落とし穴。
貯金をするくらいであれば、毎月繰り上げ返済をする方が効果は高い!
しかし、
貯金がある事の安心を選ぶせいで、どんどん繰り上げ返済ペースがまとまった金額に。
すると、
結果的に修繕費の大きな金額と重なるタイミングが訪れる事になります。
中古住宅ローン返済年数の落とし穴は、繰り上げ返済時期と修繕費という見込みが大切なのです。
ボーナス払い併用
ボーナス利用による併用は正直中古住宅ローン年数を長くしてでも選ぶべきではありません。
その根拠は?
住宅ローン繰り上げ返済の軸としておくべきはボーナス。
そして、
修繕費やリフォームの積み立てにも使うべきなのです。
ただでさえ、車の保険や家電の買い替えなどでボーナスを頼っている家計がある場合は、絶対にボーナス併用は選ばないよう十分注意していただきたいと思います。
メンテナンス後回し
前半に無理を重ねるという考え方も非常に多いです。
- 子供が小さいうちに片付ける
- 繰り上げ返済の返済率の高い時期が狙い目
この考え方は、正しいです。
しかし、
中古住宅だからこそのリスクをどこか忘れていませんか?
つまり、
メンテナンス費用が発生した時、「住めるからまだ直さないで使う」
これが落とし穴となります。
住宅はある種の生き物です。
配管が痛んでいるのに使い続ければ被害は以下の内容に広がります。
- 悪臭
- カビ
- 配管の劣化
- 水周りのつまりなどのリスク増
こうした使えればという解釈の上に成り立つ過度な負荷はいずれ爆発します。
結果的に、高く付く修繕費。
こんな不規則なリズムにならないように十分こまめな点検手入れを徹底できる住宅ローン返済年数選びをしていきましょう。
では最後に、
中古住宅ローン年数選び方成功パターンをご紹介していきます。
中古住宅ローン年数成功パターンの特徴
中古住宅ローン返済年数を選ぶ際の成功のポイントをご紹介していきます。
月1万円の修繕費積み立て
これまでお伝えしてきた流れの中で、18年間を軸におおよその最低金額で考えた中古住宅リフォームや修繕費は290万円。
290万円÷18年=16.11万円
16.11万円÷12ヵ月=1.34万円
この計算式から、月1万円の修繕積立費を検討する。
これが一つ目の住宅ローン返済年数選びの基準となります。
変動を選ぶ
変動金利、固定金利を選ぶ際のポイントは未来予測。
しかし、
単純に考えて頂くのは、5年周期という見直しのタイミング。
5年たった段階で上がるリスクがあるのが変動金利。
10年固定、20年固定はそれまでの期間が変わらない代わりに月々が高い。
この2つを中古住宅という修繕、メンテナンス、子育て3セットを考えるなら、確実に変動を選ぶべき。
根拠は?
修繕費の方が確実に先にめぐってくるから。
この時、毎月高い金利分を負担していく10年間の方がリスクが高まります。
よって、
苦労を先にするという考え方は、10年を基準に見直しする。
こうした家計の設計を軸に選ぶ事が重要なのです。
25年完済を目指す
住宅ローンを月々で返済し続ける上で、繰り上げ返済を10年分完済する。
このリズムで家計を考えると非常に苦しくない設計が出来ます。
根拠は?
単純に月々を考えていきましょう。
月々の住宅ローン返済金額目安 | 住宅ローン借入金目安(金利0.8%で計算) |
月々5万円台 | 2100万円まで借入可能 |
月々6万円台 | 2500万円まで借入可能 |
月々7万円台 | 2900万円まで借入可能 |
月々8万円台 | 3200万円まで借入可能 |
この計算をしていきながら、自分たちが完済を出来る35年分を計算します。
そして、
25年間を想定していくと、
25年間完済可能返済金額 | 借入可能額目安(金利0.8%) |
月々約77000円 | 2100万円まで借入可能 |
月々約91,971円 | 2500万円まで借入可能 |
月々約106687円 | 2900万円まで借入可能 |
月々約117,724円 | 3200万円まで借入可能 |
こうした差額分を単純に、繰り上げ返済で補えるかが勝負。
ですから、
25年間という住宅ローン年数を考える事が成功の秘訣となります。
以上が私が住宅ローンを実際に組みながら家計、子育て等を見ていく中で感じた人生設計とローン年数の選び方となります。
この記事を最後までお読み頂きありがとうございました。