新築注文住宅の一戸建て。
夢のマイホーム。
20坪,24坪,29坪,30坪,32坪,34坪。
土地の広さや形状,建築条件や道路に面する方位や角地、狭小地。
さまざまな条件の中でそれぞれの家のライフスタイルに合わせた自由な設計が可能な住宅市場。
しかし、予算の問題もあって、建物の延べ床面積を広くするのは大変。
こんな時、収納率という言葉がある。
収納は少ないと荷物があふれて部屋の中に置くスペースを用意しなければいけない。
家具を配置しなくても良い環境を作るためにはどの程度の収納の割合が理想なのか?
収納率という考え方について、平均や標準という視点でご紹介してきます。
収納率とは?
収納率というのは、注文住宅の建物本体全体の面積に対して何割程度が収納スペースとして用意されているのか?
この割合を示したもの。
収納率戸建ての標準設計
収納が必要でも増やしすぎれば当然居住用の人が使うスペースが削られていく。
新築購入後の失敗後悔が心配される言葉の一つに、狭いと感じる事への不安が多い。
よって、少しでも家を広いと感じさせる工夫を求められる部分もある。
そこで、標準の規格では、ローコスト住宅や建売などに多いのが、専有面積を17%から20%で抑えるようにしている動きもあります。
収納率戸建ての理想設計
収納率を数字だけで考えてはいけない。
以下の点をもう一度イメージしておくことが大切。
- 各部屋のスペース毎に配置するもっとも幅と奥行きのある荷物の寸法測定。
- ハンガーラック1つも一番厚手のアウターをハンガーにかけた状態を想定。
- 最も高さのある収納物(スキーやスノボーの板等)などの収納場所を確認。
- ひな人形や節句道具、仏壇、クリスマスツリーなど季節家具などの寸法も忘れずチェック。
このような内容は必ず家の中のどこに収納をするのかを含めて想定しておくことが大切。
ただ割合がクリアされていたとしてもサイズが入らないコンパクトな収納が密集している状況では、書籍や雑誌を置くことが出来ても、季節家電の収納すら難しい可能性もある。
奥行と幅がそれぞれのスペースごとに安全に確立されてこそ、初めて割合としての機能を発揮できるのではないでしょうか?
収納率注文住宅の目安
何でも正解があることはない。
あくまでも予算や何をどの程度充実させたいのかを叶える理想は人それぞれ。
私自身がマンションを購入して収納率を選べるわけでもなかった状況の中で、自らの持つ荷物の収納量の計算に困ったことをご紹介していきます。
マンションで収納量の計算に困った体験記
私は、単身の独身時代にマンションを購入しました。
その時、自分が荷物量として衣装を持っていたのは、おおよそクローゼットにして8.5畳分の衣装スペース。
3畳のシューズクローゼットを使用していました。
実家暮らしの長い時だからこそ何も感じていなかった押入れのある暮らしのありがたみやシステム収納の時代に伴う変化。
この点を以下の内容で思い知らされたのです。
- 奥行きが狭い収納では、靴を箱に入れた状態で収めるのも精いっぱいの場合もある。
- ショーケースのような入れ物も奥行きがないコンパクトスペースでは扉の開閉が面倒になる。
- ウォールキャビネットは強い地震があった時、荷物の落下は怖いと思えた。
このように考えて、できるだけ床を使う収納に切り替えた生活をしていました。
こうした関係から、ワードロープ1つ考えても、すべてのパーツごとに分けながら収納しても足りなかったので、シルバーラックを応用して収納していました。
高さのない収納を上手に用意する上で、ショーケースなどの多用もお勧めです。
出来るだけクローゼットに過剰な荷物の偏りがないように注意してください。