- ガレージがある家を建てたい
- ガレージ一体型の注文住宅はどこの会社に相談すればいいの?
- ガレージハウスのメリットデメリットが知りたい
以下のような需要も増えています。
- 狭小住宅
- 30坪以下の土地に延べ床面積32坪の建坪のある家を検討している。
この場合は、ガレージ付きの間取りを相談可能なハウスメーカーや工務店を探すしかありません。
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今回の記事では、ガレージ付きの住宅を検討する際の注意点を以下の目次で解説しています。
ガレージハウスとは?
ガレージハウスのメリット
ガレージハウスのデメリット
ガレージハウスの選び方
ガレージハウスと建築費アップの注意点
ガレージハウスは建物構造にも注意
ガレージハウスとは?
- ビルトインガレージ
- インナーガレージ
ガレージ付きの住宅のことを、「ガレージハウス」と呼びます。
ガレージハウスのメリット
駐車場付きの住宅には、どんなメリットがあるの?
屋外駐車場との違い
以下のような費用対効果が期待できます。
- 外構工事費の節約になる
- 駐車場を別で考える必要がない
- シャッターをつけやすい
- 車が雨ざらし日ざらしにならない
- 駐車場から屋内に雨の日でも濡れずに移動可能。
- 介護や緊急の際の車への移乗対応がしやすい
- 射場荒らしや窃盗などの被害リスクを軽減できる
- 近隣に駐車場を借りる必要がない
- ホコリや塵による車の汚れるリスクが軽減される(洗車代の節約につながる)
などがあります。
アプローチ動線への工夫
ガレージの延長で屋根を作ることが可能。
アーチ状にすることで、以下のようなメリットもあります。
- 自転車やバイク等も屋根下に駐車が可能になる
固定資産税の節約効果
ガレージハウスは、固定資産税が高くなるのかな?
答えは、工夫次第。
延べ床面積の内、1/5以下をガレージにする。
たったこれだけで、固定資産税の「計算外」となる。
都市部の狭小住宅を検討する方には喜ばしい情報ですよね。
固定資産税の対象になる設備を減らしたいと思ったらどうすればいいのか?
この答えは、3面すべてを壁で囲む形にしなければいいのです。
その分セキュリティは若干心配がありますが、駐車場代の節約を含めてトータルで計算をすることが大切です。
ガレージハウスのデメリット
ガレージハウスは、どうしても建築費がアップしやすいです。
何故でしょうか?
建築費用が上がる要因1.構造上の問題
車一台分をスムーズに通り抜けできるスペースを確保します。
つまりは、居住スペースが上に広がります。
2階建てで足りない場合は、3階建てを検討する。
当然、コストがアップする。
建築費用が上がる要因2.シャッター
- 車を盗まれたくない
- 車上荒らしが心配
- 電動シャッターにしたい
こんな人は、シャッター代だけでもかなり高くなる。
シャッターには、以下のような選択ポイントがあります。
- 電動か手動か
- 開閉速度
- 材質
デザインを含めて、上を見たらキリがないです。
節約ポイントも考えておきましょう。
ガレージハウスの選び方
選び方のポイントは以下の通りです。
- 目的を決める
- 予算を決める
- 寸法を決める
- 間取りを決める
- 設備を決める
順にご紹介していきます。
目的を決める
ガレージハウスは、利用目的が重要です。
例えば、
- 車は何台用を前提とするのか?
- 自転車やバイク等の利用は?
- 車以外の荷物置き場は必要か?
- メンテナンス等を行うことを前提とするのか?
車両本体以外のスペースの必要性も考えましょう。
予算を決める
予算は、400万円~500万円を建物本体価格にプラスして見ておくことをおすすめします。
高すぎない?と思うかもしれません。
しかし、以下のような内容を考えるとこの予算はひつようになります。
- 照明
- エアコンや空調関係
- 換気環境
- 排水工事
- 鉄骨構造
他にもシアタールームにするなど活用法はいろいろあります。
寸法を決める
ガレージは、後から寸法を変更するのは困難です。
将来乗り換える車のサイズが大きくなったら使えなくなるリスクもあります。
高さも寸法も余分に取るくらいのほうが無難です。
間取りを決める
生活に必要なスペースの中でも特に注意しなければいけないのが、1階に何を用意するのか?
全てを2階以上に用意すると、老後の階段昇り降りが大変にならないように工夫をしなければいけない。
土地面積に合わせたガレージの寸法計算が必要。
トイレ、洗面所、お風呂、寝室など必要最小限のスペースを確保すると、建物はどのくらいの総面積になるのか?
これがポイントになります。
設備を決める
- 排気口
- シャッター
- 照明器具やスイッチ
- 収納
- 床材の種類
好きなモノに囲まれる空間にするのか?
車だけが入ればいいのか?
このあたりも計画が必要です。
ガレージハウスと建築費アップの注意点
コスト優先をすると構造上が心配
ガレージは、間口部が大きくなります。
つまり、構造的に弱い部分ができる。
結果的に、少し大きめの家を作るくらいの計画が必要になります。
防音対策を徹底する
ガレージ内で、車やバイクのエンジンをかける。
たったこれだけでもかなり音が響きます。
つまり、近所迷惑や近隣との騒音トラブルの原因になりやすい。
照明設備とメンテナンス
天井高を考えなければいけない。
この時、高すぎると今度は照明の交換が大変になります。
冷暖房設備の必要性
- 熱中症対策
- 車内に荷物を入れたままにする
どちらにしても、ガレージは断熱性が低い。
つまりは、車に乗る時などに暑い、寒いと感じないように対策も必要です。
ガレージハウスにおすすめの構法
建物構造を強化しないといけないの?
余分に費用が掛からない構造はどれ?
こんな悩みを抱えている人におすすめしたいのは、SE構法。
SE構法とは
SE構法とは、構造材と独自開発のSE金物を用いた木造のラーメン構造。
鉄骨に近いような間口の広い間取りを設計しやすいのが特徴です。
SE構法のメリット
- 強度が強い
- 自由度が高い
実際に間口の広い構造として、大規模な建築物である長野オリンピックスケート場として使用された「エムウェーブ」もこの構造です。
大規模な木造建築物の技術を住宅に応用するために開発された技術です。
SE構法のデメリット
以下のようなデメリットもあります。
- 施工できる工務店は限られている
- 認定を受けたSE構法登録施工店のみ対応可能
- コストは割高になります
- 長期間での耐久度の照明はされていない
- 化学物質過敏症の人は注意が必要
特徴的な造りになるので、まだまだ住宅用には課題も残っている状態ともいえます。