アルミサッシは、軽量で耐久性に優れているため、日本では多くの住宅で採用されています。
しかし、アルミサッシは断熱性が低いため、冬場は寒く感じることがあります。
今回の記事では、アルミサッシの断熱性について、
- メリット・デメリット
- 寒い原因
- 寒い時の対策法
などを解説します。
アルミサッシの断熱性能等級
アルミサッシの断熱性能は、等級によって表されます。
サッシの断熱性能等級は、H-1からH-5の5段階で、H-5が最も断熱性が高いです。
JISグレード
等級 | 熱貫流抵抗 | 参考熱貫流率 |
---|---|---|
H-1 | 0.215 | 4.65W/(㎡・K)以下 |
H-2 | 0.246 | 4.07W/(㎡・K)以下 |
H-3 | 0.287 | 3.49W/(㎡・K)以下 |
H-4 | 0.344 | 2.91W/(㎡・K)以下 |
H-5 | 0.430 | 2.33W/(㎡・K)以下 |
日本の住宅で一般的に採用されているアルミサッシは、等級B程度です。
そのため、冬場は寒く感じることがあります。
アルミサッシのデメリット
アルミサッシのデメリットは、断熱性の低さ以外にも、以下のようなものがあります。
- 熱伝導率が高いため、夏は暑くなる
- 紫外線に弱いため、ガラスが劣化しやすい
- メンテナンスが必要
アルミサッシは日本だけという現実
アルミサッシは、日本以外ではあまり採用されていません。
その理由は、断熱性の低さに加えて、価格が高いからです。
日本は、夏は暑く、冬は寒い気候であるため、断熱性の高い窓サッシが求められます。
しかし、アルミサッシは断熱性が低いため、寒冷地では敬遠されています。
アルミサッシが寒い原因
アルミサッシが寒い原因は、以下のとおりです。
- アルミの熱伝導率が高いため、熱が逃げやすい
- サッシの隙間から冷気が入り込む
- ガラスが薄い
アルミの熱伝導率が高いため、熱が逃げやすい
アルミは、熱伝導率が高い金属です。
熱伝導率とは、熱が伝わる速さを表す数値です。
熱伝導率が高い素材は、熱が伝わりやすいため、断熱性が低くなります。
アルミサッシは、アルミで作られているため、熱伝導率が高くなります。
断熱性が低くなります。
そのため、外気温と室内温度の差が大きい冬場は、熱が逃げやすく、寒く感じます。
サッシの隙間から冷気が入り込む
サッシの隙間から冷気が入り込むことも、アルミサッシが寒い原因のひとつです。
サッシの隙間は、経年劣化や施工不良によって生じることがあります。
サッシの隙間から冷気が入り込むと、室内の暖かい空気が逃げやすくなり、寒く感じます。
ガラスが薄い
ガラスの厚さも、アルミサッシの断熱性に影響します。
ガラスが薄いと、熱が伝わりやすく、断熱性が低くなります。
アルミサッシは、一般的にペアガラスが採用されています。
ペアガラスは、2枚のガラスの間に空気層を挟んだ構造です。
断熱性があります。
しかし、空気層が薄いと、断熱性が低くなります。
アルミサッシが寒い時の対策法
アルミサッシが寒い時の対策法は、以下のとおりです。
- 二重窓やトリプル窓にする
- サッシの隙間を埋める
- 断熱材を入れる
- 断熱フィルムを貼る
二重窓やトリプル窓にすると、断熱性が向上し、寒さが軽減されます。
また、
- サッシの隙間を埋める
- 断熱材を入れる
- 断熱フィルムを貼る
ことで、断熱性がさらに向上します。
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参考資料