- 注文住宅がどんどん値上がりしている気がする
- 数年前の値段よりも見積り金額が高かった!
- 契約前の見積もりよりどんどん高くなるのはどうして?
注文住宅で家を建てる際には、契約前と後でそれぞれ注意すべき点があります。
- 打合せを重ねるうちに予算オーバーになった!
- 家族間(夫婦間)で喧嘩が増えた
夢のマイホームのはずが、「家なんて買わなければよかった」という流れになる危険性もあります。
ではどうすればいいのか?
今回の記事では、注文住宅がドンドン高くなるカラクリについて、以下の目次で解説しています。
注文住宅が値上がりする3つの原因
注文住宅がどんどん高くなる?契約前注意点
注文住宅がどんどん高くなる?契約後注意点
注文住宅が値上がりする3つの原因
まだハウスメーカーも工務店も決めていない。
数年前から家づくりの計画を始めているご家庭からこんな相談がありました。
「マイホームの単価が高くなっていると感じるのは気のせい?」
そんなことはありません。
理由1.土地の価格上昇
台風、竜巻、地震、津波など自然災害による被害が年々増回しています。
当然、人の住みたい場所もニーズが変わっています。
例えば、子育て世代でも
- 内陸部で津波の心配がない場所に家を建てたい
- 小高い丘の上では老後の生活が大変だと聞いたことがある
- 公共機関が少ない地方だから、車が必須の場所は避けたい
こんな声が多い。
つまり、人気になるエリアは偏る。
- 主要駅徒歩圏内
- 地盤が安定している
- 生活圏内にお店が多い
- 子どもの学校が近い
- 通学路も安全、安心できる
- 仕事の通勤圏内
こんなことを考えていくと、地方ほど人は分散しにくい。
結果的に、ニーズが高くなれば、そのエリアは、土地の坪単価も上がりやすいし下がりにくい。
理由2.資材の不足
コロナ禍で起こったのが、ウッドショックによる影響。
他にも石油などの原材料費が高騰化すれば、設備の価格も上昇します。
東北の震災以降、建築費は上昇をしているのです。
理由3.人件費の高騰化
住宅業界でも人手不足。
- 設計士
- 大工
- 営業
住宅に関わる仕事をする人たちにもお給料が発生します。
建築業の就業者数は、1997年の685万人をピークに減少。
現在は500万人をしたまわるほど。
結果的に、人手不足が賃金の値上げの原因につながります。
注文住宅がどんどん高くなる?契約前注意点
契約前の段階で、金額が上がっているという声も聞こえてきます。
確認すべき点をご紹介しています。
見積りの内訳
マイホームを購入する際には、以下のような項目があります。
- 建物本体価格
- 申請手続きなどの諸費用
- 付帯工事
- (一戸建てなら)外構工事費
- 排水、配管工事
などいろいろあります。
では、最初に見たチラシなどは何が書かれているでしょうか?
- 建物本体価格
- 付帯工事込
等が書かれていませんか?
つまり、申請手続き費用や諸費用、火災保険、地震保険等の費用は一切記載されていない。
さらに、
- 電気工事
- 配線工事
- 照明代
- カーテン代
- エアコン
なども含まれていない。
結果的に、すべての金額を見ると、どんどん値段が上がっていると感じるのも頷けるのです。
注文住宅がどんどん高くなる?契約後注意点
注文住宅の契約をした後で値段が上がっている!
この場合に多いのが、以下の項目の追加。
- オプションサービス
- グレードアップ
- 要望の追加
順にご紹介します。
オプションサービス
ハウスメーカーでも工務店でも一級建築士事務所でも最初の段階では基本的には金額に含まれていない対象があります。
それが、
火災保険や地震保険
オプション費用
カーテンやエアコンなどの簡単な設備は平均値を掲載することもあります。
しかし、各家庭の希望等が出てくれば、その都度オプション価格が上昇します。
つまり、自分たちの要望の追加や見積もり段階で詳細を決めていない項目が増えたということは多い。
グレードアップ
【よくあるグレードアップ項目】
- システムキッチン
- 玄関タイル
- リビング照明
- ダイニングの照明
- キッチンの背面収納
- 脱衣所の洗面台
- 浴槽やお風呂
- トイレの便器
他にも収納設備を変更するケースもあります。
家の外にもグレードアップの対象はあります。
- 外壁の種類
- アプローチ
- 駐車場
- 物置
- 自転車置き場
等を追加することは、価格が上昇しやすい。
契約前にやるべきこと
ではどうすればいいのか?
少しでも値段が高くならないようにするには、以下の点に注意が必要です。
- 今必要なのか?
- 将来必要なのか?
- 誰がいつ使うのか?
上記3つを考えましょう。
優先順位をつけるなら、最も重要なのは、「今必要なもの」。
例えば、
- カーテン
- システムキッチン
- トイレ
- お風呂
- 洗面台
- リビング照明
- コンセント
賃貸中の物件でも絶対に毎日使用する設備は重要項目。
一方で、今使っていないものは?
例えば、
- パントリー
- 土間
- ウォークインクローゼット
- キッチン背面収納
- カウンター
- 造作家具
こういう項目の見積もり依頼は必要ないのです。
余分な費用がかかるものは排除。
その経費をカーテンなど絶対に使う部分のグレードアップで置き換える。
これが節約のポイントになります。
キャンペーンなどを利用する
- 無料グレードアップ
- 50万円、100万円など建築資金プレゼント
- 棟数限定価格
- 企画住宅
このような特典があれば、出来るだけその時期を利用することも節約になります。
安くするために必要なのは、時期やタイミングを見極めることも大切。
特に、住宅業界でも決算があります。
契約するタイミングをいつにするべきか?
このタイミングを選ぶことで、値引き等の交渉をしやすくなる時期があります。
契約させるためのセールストークには要注意
家を買うことは急いで得をすることばかりではありません。
むしろ、後にしたほうが政策などで特になるケースもあります。
具体的には
- 消費税増税による補助金もありました。
- ゼロ金利+太陽光発電の売電価格の変更もありました
中長期に影響がある対象と一過性の対象を見極めることが大切です。
クレームが多い会社か確認
会社の口コミや評判を見ると、いろいろなことが書いてある。
良いか悪いかよりも以下の点に注意をしましょう。
- 紹介されているエリア
- 営業担当の対応内容
- アフターフォロー
- 結露、カビなどの住宅のトラブル内容
上記のような項目をチェックするとどうなるのか?
そこまでの金額を出してまで購入する価値はない!と自分にブレーキをかける材料にします。
断ることは恥ずかしい事ではない
家を建てる時に、以下のようなセリフは言いたくないという人は多い。
- お金がない
- 家計が厳しい
- 支払いがきつい
すると、
「35年で分割をするから大丈夫」と無理をする人がいます。
これがそもそもの間違い。
契約後に本当の意味で親身になってくれる担当者なら、家計を心配してくれる。
でもそういうことはしない。
なぜか?
1円でも多く利益を出すことに必死だから。
結果的に、「断る勇気がなかった」
これが失敗、後悔の原因になることは避けましょう。