家なんて買うんじゃなかった!
この言葉が全国各地から聞こえてくる。
- 住宅ローン返済が大変。
- 間取りに満足できない。
- 周辺の環境が悪い。(騒音や悪臭などの問題)
- 治安が悪いとは知らなかった(事故が多いエリアだった)
不便を感じる事が多いと、せっかく購入したマイホームも価値を感じられない。
残されたのはローンの返済。
自分の希望が叶うと思っていたのが大間違い。
賃貸で住み続けていた時のほうが気が楽だった。
こんな経験を持つ理由は何か?
土地と建物を購入する注文住宅や中古一戸建て。
土地購入を不要のマンション購入。
いずれの場合でも間取りは共通の悩み。
特に家を建てる人は、自分で間取りなどを会社と設計の打ち合わせをしながら決めたはず。
それでも実際に住んでから感じることはたくさんある。
この現実をどう受け止めるべきか分からなくなってしまう人は「鬱病」になってしまっているケースもある。
今回の記事では、1500万円の家の間取りの苦労を実際に購入した人の声から以下の項目でご紹介しています。
1500万の家の間取りの苦労話
1500万の家の間取りと生活感
1500万の家の間取りと幸福感
何坪だろうと新築でデザインも含めて全て自らで予算も含めて考えたはずの家。
それがこんなはずではなかったとなる理由はシンプル。
1500万の家の間取りの苦労話
単世帯で、ようやく念願のマイホームを実現したという人は多い。
平屋、2階建て、3階建て。
狭小住宅やコの字、建売に分譲地。
予算や希望のエリアでそれぞれ工務店やハウスメーカーなど不動産会社に相談しながら契約に至る。
それが1000万円以上を使っても苦労が多いというのは何か?
近隣との問題
そのエリアは比較的手ごろな価格で売られていた。
坪数もちょっと大きめ。
駅からは少し離れているけど駐車場が2台、3台確保。
通勤に車を使う人にとっては何も問題がない。
この時、家族で見ていたのは、あくまで自分の家だけだった。
近隣の工事がどのように進むのかなんてことは想像もしていなかった。
そして、実際に引っ越しをしたら驚きの連続。
- 窓が隣と近すぎて中が丸見えになる現実。
- 隣の庭にゴミ箱を置かれて、臭いがひどくて窓は開けられない。
- ペットを飼っているが、ほぼ放置状態でそこからもニオイが!
ネコや犬を飼っている家庭が入ってくるというのも想定外。
というのも、今回の内容を教えてくれた友人のお子さんが動物のアレルギーを持っている。
つまり、家を一戸建てで購入したせいで、自分の子どもの病気への影響をよけいに心配しなければいけない。
こんな家になってしまったというのが最大のポイント。
もう逃げ場がないんだよ。
何も安心できる場所がない。
こんな不安を口にしていたのです。
寒いし暗い
リビングも寝室もある程度建物の大きさ等から想定をしていた。
でも実際に建物の中を見たら驚いた。
壁と窓のバランスが悪くて全く日差しが入らない。
自分たちの理想の家と思っていたら、とんでもない。
とにかく隣に近いところは全て日差しを諦めるしかない。
こんな家なら、賃貸で人気の南向きのバルコニーが立ち並ぶエリアで住んだ方が良かった。
構造は木造ではなく、地震に強い家を希望していたので鉄骨を採用。
これでもう耐震には不安がないと思っていた。
でも実際に住んだら、寒いんだ。
夏場はエアコンがなかなか効かない。
光熱費を抑えたいと思って購入したのに、どの場所も同じ。
全く気持ちが休まる場所がないんだ。
無駄
ある程度は、中もオシャレにしたいと思って考えた。
でも1つ1つにお金がかかっている。
その結果で満足しているなら、高いお金を払った価値があったで終わり。
でも全く逆。
提案してくれた営業も自信満々におすすめですなんて言ってたけど、実際には生活の流れでは全く機能しない。
ただ単に高いお金を払っただけで収納は足りない。
廊下や階段は無駄にオシャレになっただけで手入れが大変。
こんな苦労するためにオプションの金額を書けたわけではない。
メーカーってこんなに無駄なオプションが多い点が驚きだった。
別に買わなければいけないとか付けなければいけないオプションはないはず。
でもいざ説明を受けたらその気になってしまったという人は多い。
良くあるのが以下のようなオプション。
- 中庭
- インナーテラス
- 屋外風呂(屋上)
私から見てもこんなことにそんなにお金がかかるのか?と思ってしまうような内容。
でもその内容を自分の目指すタイプに近い人に人気と言われたら?
例えば、シンプルモダンとか和風とか南欧風なんてキーワードでイメージしている人の検討ではひっかかる可能性が高い。
返済計画よりも夢を求めすぎた。
これが反省の声だった。
規格型
大手のメーカーも最近は、規格型住宅という表現である程度決まった間取りを採用すると安くなるというプランがある。
でもこの内容って実はかなり無理をしている部分もある。
少し前なら、標準の中に入っていた内容も価格を下げるためにオプション扱い。
こんな内容の施工が非常に多い。
知識がないまま今の条件で探す人にとっては違和感がないかもしれない。
でもその金額をかけて作る4LDKのスペースにしては高いのでは?
私は正直その工夫をするくらいならもう少し違う形で依頼したいと思ってしまうような間取りだった。
大手でも安くしているプランは魅力以上の苦労が待っている。
これが実例だと教えられた。
1500万の家の間取りと生活感
安いながらもこだわりを入れた家。
将来は子どもたちも気に入ってくれたら嬉しい。
こんなことを考えながら購入する人は多い。
2000万未満へのこだわり
いずれ将来には、リフォームも必要になるだろう。
外観のためには、外構などにも力を入れたい。
総予算から考えた建物価格は1500万が理想。
こんなしっかりした計画を立てた上での実現した住まい。
それがなぜか見積もりをはじく時になったら徐々に気が緩む。
注文。
この一言に値段が増える事に対してあまり抵抗感がなくなっていった。
こうした選び方になって最後には想像より高くなっていた!
もう完全に予算オーバーだ!
こんなことを言っている人は多い。
でもその家を利用した時には想像と違い、オプションは役に立たないし子供の反応も薄い。
こんな状態になったら家族は憧れと現実という2つに大きく揺さぶられていく。
思っていたのと違う。
夢は夢のままの方が良かった。
こんなに家に掛けるくらいなら、家族の要望で旅行などにお金をかけるほうが良かった。
こうした会話が続く家をあなたならどう思う?
家全体で家族の笑顔が少しでも増える事を願ったはず。
その結果が、たくさん出てくるのは夫婦のため息と愚痴。
買い物も我慢。
将来に使うのは、それでも直さなければいけないと思う箇所の修繕費やメンテナンス費用。
あまりにも現実は過酷だという事を聞かされました。
1500万の家の間取りと幸福感
正直今回の家を買った家庭を見ると、私は家に使うお金として意味も価値もなかったと思う。
そこまで広いわけでもない。
駐車場が確保できる幸せなんて借りることで解消できること。
何のために家を買う?
私は自分の家を買って今は満足している事が多い。
でも車を止めるスペースは1台しかない。
駐輪場ですら、大人用は3台が大変な状態。
それでも家の中の寝室や子供部屋は静かで日差しも問題ない。
明るいし、プライベートで使う空間は守られていると実感している。
これは賃貸のアパートやマンションとは大きく違う。
たくさんのお金を使う必要がある。
でもその大半は、自分の家にかける意味をしっかりイメージしておくことが大切。
- バリアフリーが欲しいと願う二世帯の家庭。
- 玄関を広くしたいと願う大家族の家。
- 風呂が狭いのが困ると心配する双子や三つ子の家庭。
必ずマイホームが欲しい時には賃貸では暮らしにくいと感じる最大の難点があるはず。
その要望を明確化して絞り込むことが大切。
なぜか憧れが要望になっていく。
これでは、基礎の部分が崩壊してしまう。
自分が35年という年数のローンを組むと選択している。
それでも得があったと思える選択肢はそんなに多くないはず。
もっとシンプルな家づくりを目指す。
これが今回ご紹介した方の失敗から学ぶべきポイントなんだと思います。