「せっかくのウォークインクローゼット、最大限に活用したいんだけど、どんな棚をつけたら使いやすいんだろう？」
「モデルハウスの棚は素敵に見えるけど、本当に自分の持ち物が収まるか不安…既製品の棚でいいのかな？」
私も、マンションと戸建ての両方で生活してきましたが、特にマンション時代は収納スペースが限られていたため、戸建てを建てる際は「今度こそは効率的な収納を！」という思いが強く、ウォークインクローゼットの棚選びには本当に時間をかけました。
- 既製品の収納ケースを置くのか
- 造作で棚を設けるのか
- はたまた可動棚にするのか…
「これで本当に使いやすいかな？」
「後から後悔しないかな？」
と、何度も頭を悩ませたことを覚えています。
使いにくい棚は、かえってデッドスペースを生み、せっかくのウォークインクローゼットを台無しにしてしまうこともありますからね。
「ウォークインクローゼットの棚って、どんな種類があるの？」
「どのくらいの高さや奥行きがあれば、使いやすいの？」
「後から『もっとこうすればよかった！』と後悔しないためには、何に注意すればいいの？」
ご安心ください。
ウォークインクローゼットの棚は、あなたの暮らしを快適にし、収納物を効率的に管理するための非常に重要な要素です。
大切なのは、
「あなたの持ち物やライフスタイルに合った最適な棚のタイプと配置を見つけること」
「設計段階で後悔しないためのポイントを押さえておくこと」
です。
今回の記事では、
ウォークインクローゼットの棚の種類ごとの特徴
最適な高さ・奥行きの目安
収納力アップのコツ
気になる費用相場
後悔しないための具体的な注意点
まで、あなたの疑問を解消し、理想のウォークインクローゼットを手に入れるための情報を余すことなくご紹介します。
最後まで読み進めることで、あなたの不安が解消され、きっと自信を持って家づくりの次のステップへ進めるようになるはずです。
「ウォークインクローゼットの棚」なぜ重要？基本の種類を知ろう
ウォークインクローゼット（WIC）の棚は、単なる収納スペースではなく、空間の使いやすさや収納効率を大きく左右する重要な要素です。
棚が「使い勝手」を左右する理由
収納効率の向上
衣類だけでなく、バッグ、帽子、小物、家電など、様々な形状のものを効率的に収納できます。
整理整頓のしやすさ
畳む衣類やシーズンオフの物をきれいに並べられ、どこに何があるか一目で分かりやすくなります。
デッドスペースの削減
空間の隅々まで有効活用でき、無駄なスペースを減らします。
ウォークインクローゼットの「棚の種類」
主に以下の3つのタイプがあります。
固定棚（造作棚）
壁に直接設置される、動かせない棚。
耐荷重が高く、安定感があります。
メリット
- 非常に丈夫で、地震などでも倒れる心配が少ない
- デザインの統一感を出しやすい
デメリット
- 一度設置すると高さや位置を変更できないため、収納物の変化に対応しにくい
おすすめ
使用用途が明確で、今後変更する可能性が低い場所（例: 枕棚、重い物を置く場所）。
可動棚
棚板を支えるレールやダボ穴があり、自由に高さを調整できる棚。
メリット
- 収納物の高さや量に合わせて柔軟に対応できるため、デッドスペースが生まれにくい
- ライフスタイルの変化にも対応しやすい
デメリット
- 固定棚に比べて耐荷重がやや低い場合がある
- 設置コストが若干高くなる場合も
おすすめ
- ほとんどのウォークインクローゼット。
- 特に収納するものが決まっていない、将来的に変化する可能性がある場合。
既製品の収納家具・ユニット
- 市販のカラーボックス
- 引き出し収納ケース
- スチールラックなど
をウォークインクローゼット内に配置する。
メリット
- 比較的安価
- 後からレイアウトを変更したり、買い足したりしやすい
デメリット
- サイズがウォークインクローゼットにぴったり合わないとデッドスペースができる
- 統一感が出にくい
おすすめ
- 建築費用を抑えたい、将来的な収納計画が不確定な場合。
後悔しない！ウォークインクローゼット棚の「高さ」「奥行き」の黄金比
棚の寸法は、収納物の使いやすさに直結します。
使いやすい「棚の高さ」の目安
収納する物によって最適な高さは異なります。
可動棚であれば柔軟に対応できますが、固定棚の場合は慎重に検討しましょう。
バッグ・帽子など小物用
30cm〜40cm程度
重ねて置くことも考慮し、少しゆとりを持たせると良いでしょう。
畳む衣類用
30cm〜40cm程度
セーターやズボンなどを重ねて置くのに適しています。引き出し収納を置く場合は、その高さも考慮します。
ファイル・アルバムなど
30cm〜35cm程度
季節家電（扇風機、ヒーターなど）
50cm〜80cm程度
収納したい家電のサイズを事前に測っておきましょう。
枕棚:
床から170cm〜180cm以上
ハンガーパイプの上に設置する棚で、使用頻度の低い物や大きな物を収納します。
私が住んでいたマンションのクローゼットは棚の高さが固定でした。
バッグが入らなかったり、逆に空きスペースができすぎたりと、無駄が多かったです。
戸建てのWICでは可動棚にしたことで、収納する物に合わせて調整でき、本当に使いやすいと感じています。
特に、季節ごとに収納するものが変わるので、この柔軟性は必須でした。
収納効率を最大化する「棚の奥行き」の目安
棚の奥行きは、物の出し入れのしやすさや、デッドスペースの有無に大きく影響します。
標準的な衣類収納用
40cm〜45cm
畳んだ衣類やバッグを収納するのに最適です。
ハンガーパイプ併用の場合
55cm〜60cm
ハンガーにかけた服の肩幅や厚みを考慮すると、
最低55cm、できれば60cm
奥行きがあれば、服がはみ出さず、扉に擦れる心配もありません。
この場合、奥に棚、手前にハンガーパイプを設けるレイアウトも検討できます。
深い奥行きの場合（60cm以上）
奥に季節物の収納ケースやキャリーケースを置き、手前にハンガーパイプを二段にするなど、前後で収納するものを分ける工夫をしましょう。
奥の物が取り出しにくくならないよう、引き出し式の収納やキャスター付きのボックスを活用するのがおすすめです。
【ウォークインクローゼットのベストな寸法は？】後悔しない広さ・奥行き・通路幅を徹底解説！
「収納力アップ」を叶える！棚の配置と収納術
棚を効果的に配置し、収納術を組み合わせることで、ウォークインクローゼットの使い勝手は格段に向上します。
効率的な「棚の配置」アイデア
ハンガーパイプとの組み合わせ
吊るす収納（ハンガーパイプ）と畳む収納（棚）のバランスを考えましょう。
一般的には、ハンガーパイプをメインにし、その下に引き出し収納や棚を設けるのが効率的です。
壁面全体を活用
床から天井まで、壁面全体を有効活用する棚の配置を検討しましょう。
上部は季節物や使用頻度の低い物を、下部はよく使う物を収納します。
L字型・コの字型
L型やU型のウォークインクローゼットでは、壁面に沿って棚を設置することで、デッドスペースを減らし、収納量を最大化できます。
中央に収納家具を置く
広いウォークインクローゼットの場合、中央にチェストや収納ベンチなどを置くと、収納力が増すだけでなく、着替えの際の仮置き場としても便利です。
棚を最大限に活用する「収納術」のコツ
ゾーニング
家族ごとにエリアを分けたり、シーズンごとに分けたりすることで、どこに何があるか分かりやすくなります。
収納ボックス・ケースの活用
細かい物や小物、畳んだ衣類は、収納ボックスやケースにまとめて棚に置くと、見た目もすっきりし、取り出しやすくなります。
ラベリング
収納ボックスやケースにラベリングすることで、中身がすぐに分かり、家族みんなが整理整頓しやすくなります。
「立てる収納」の活用
バッグやクラッチバッグなどは、ブックエンドや仕切りを使って立てて収納すると、省スペースで出し入れしやすくなります。
ウォークインクローゼット棚の「費用相場」と「後悔しない」ための秘訣
棚の費用は、種類や素材、設置方法によって大きく変動します。
棚の「費用相場」とコストを抑えるポイント
固定棚（造作）
1mあたり1万円〜3万円程度が目安。
建材の種類やデザインによって変動します。
可動棚
1mあたり1.5万円〜4万円程度が目安。
レールの種類や棚板の枚数によって変動します。
既製品の収納家具・ユニット
数千円〜数万円程度。
自由度は高いですが、ウォークインクローゼットにぴったり合わないとデッドスペースができやすいです。
- 【コストを抑えるポイント】
- 必要な場所にだけ造作棚を設け、他は既製品で補う。
- 棚板の素材を一般的なものにする。
- 収納家具を自分で組み立てる。
- 初めから全ての棚を設置せず、住み始めてから必要に応じて追加する。
後悔しないための「計画とシミュレーション」
収納する「物の量と種類」を具体的に把握する
- 新居に持っていく衣類
- 小物
- バッグ
- 季節家電
などを具体的にリストアップします。
それぞれの量やサイズを測りましょう。
これが棚の計画の基礎となります。
「ライフスタイル」と「動線」を考慮する
- 夫婦で使うのか
- 家族全員で使うのか
- 朝の着替えはWIC内で完結したいのか
など、具体的な使い方をイメージします。
スムーズな動線が確保できる棚の配置を検討しましょう。
「将来の変化」を想定する
- 家族構成の変化（子供の成長など）
- 持ち物の増減
など、将来のライフスタイルの変化にも対応できるような棚計画を立てておくと良いでしょう。
その点で、可動棚は非常に有効です。
「プロに相談」し、具体的にイメージする
ハウスメーカーや工務店の担当者、設計士に、収納したいもののリストや使い方を伝え、具体的な棚の配置や寸法の提案をしてもらいましょう。
3Dパースなどで空間をシミュレーションしてもらうと、より具体的なイメージが掴めます。
新築時、設計士さんとの打ち合わせの際、持っている服の丈や数を細かく伝えたことで、ハンガーパイプの高さや棚の段数を最適な形にできました。
この事前の具体的なシミュレーションが、後悔のない収納計画に繋がったと確信しています。
ウォークインクローゼットの棚は「計画」と「柔軟性」が成功の鍵！
「ウォークインクローゼットの棚ってどうすれば使いやすいの？」
という疑問は、家づくりを成功させる上で非常に重要なポイントです。
棚は、単なる収納スペースではなく、あなたの生活をより快適にし、ウォークインクローゼットを最大限に活用するための鍵となります。
この記事でご紹介した
- ウォークインクローゼットの棚の種類
- 最適な高さ・奥行きの目安
- 収納力アップのコツ
- 気になる費用相場
- 後悔しないための計画とシミュレーションの重要性
を参考に、あなたの状況に合わせた最適な計画を進めてください。
- まずは、あなたの「持ち物の量」と「日々の使い方」を具体的にイメージしましょう。
- 「固定棚」「可動棚」「既製品」それぞれの特徴を理解し、あなたのライフスタイルに最適な棚のタイプを選びましょう。特に、柔軟性の高い「可動棚」は非常におすすめです。
- 「高さ」や「奥行き」など、具体的な寸法を意識して計画し、デッドスペースをなくす工夫をしましょう。
- そして何よりも、ハウスメーカーや設計士と密に連携し、プロの知識と経験を借りながら、後悔のない収納計画を進めることこそが、理想のマイホームを手に入れるための第一歩となります。
この大切なマイホームが、あなたが心から快適に過ごせる場所となるよう、この記事がその一助となることを心から願っています。
あなたの未来のために、今できることから始めましょう。