- 災害の時に少しでも電力を自分たちで蓄えられるようにしたい
- カーポートを設置可能な土地があるから、太陽光も設置したい
- ソーラーカーポートを設置した後に後悔した人の理由が知りたい
こんな悩みを解消します。
我が家も同じようにソーラーカーポートを検討しています。
しかし、すべてがうまくいくということではないようです。
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今回の記事では、ソーラーカーポートの失敗後悔原因と事前の検討材料について、解説します。
ソーラーカーポートとは
ソーラーカーポートとは、別の言い方で「カーポート太陽光発電」とも呼ばれています。
ソーラーカーポートの種類
まずはどんな種類があるのかを確認していきましょう。
太陽光発電一体型カーポート | 太陽光発電パネルとカーポートが一体になったタイプ。 特徴としては、パネルの部分がフラットになっていること。 見た目がスッキリするのがメリットです。 |
太陽光発電搭載型カーポート | わかりやすく言えば、既存のカーポートに太陽光を後付けするタイプです。 耐重量も関係ありますので、費用だけではなく、メーカーとの相性にも注意が必要です |
オーダーメイド太陽光カーポート |
オーダーメイドは、寸法も高さもオリジナルで仕上げてくれるのが特徴。 |
ソーラーカーポートの種類と選び方|自宅に太陽光発電を設置するメリットも解説
ソーラーカーポートのデメリット
- 家を建てる時に一緒に頼んでおけばよかった!
- 屋根の形状と相性が悪くて思ったほどパネルを搭載できなかった
- 節約を意識して、オプションを選ばなかった。
いろいろなご事情はあると思いますし、投資金額と予算から回収まで時間がかかりすぎるという計算をしている人もいると思います。
同じように、ソーラーカーポートも最終的に設置した後の改修までに時間がかかりすぎてしまうこともあります。
定期的なメンテナンスが必要
家を建てた後には、数年おきに点検が行われることが多いです。
ソーラーパネルは必ず点検してくれるという会社ばかりではありません。
しかし、放置しても良いかと言えば少し違うようです。
※定期点検が4.5年に1回必要であり、予算は、1~2万円程度が必要になる。
※半年に1回程度は清掃を行ったほうが発電効率が落ちにくいが、3万~6万円程度が必要
※パワコンの交換が10年~15年に一度必要になり、その予算が20~30万円になる。
よく見ると、結果的に回収困難になるのでは?と思えてくるのです。
太陽光パネルが低い悪影響
家の屋根と違い、ソーラーパネルは、周辺に高い建物が建築された時、影響を受けやすいのです。
田舎で広い土地で周りに何もないという人なら良いかもしれません。
しかし、近隣に家や建物がならんでいる方は、以下の対象すべてが太陽光を遮断する可能性があります。
- 電柱
- 看板
- 樹木
- ビルやアパート、マンション
- 表札やミラー
影になった部分は、当然ながら発電効率が低下します。
本当に何も弊害はないのか?という確認が必要です。
増設許可申請手続きの手間
カーポートに太陽光を設置する場合は、容積率、建蔽率に関係します。
つまり、建築確認申請が必要になります。
仮に、許可が下りなかった場合、撤去しなければいけないケースもあります。
つまり、設置前に市区町村の都市計画課に必ず相談しておくことをおすすめします。
ほこりやチリなどの影響も受ける
以下のような不安があるエリアではおすすめできません。
- 車に鳥のフンがついていることがある
- 木の枝や枯れ葉の処理が必要になる
- 雪が多い
- 梅雨や台風でなくても、風が強いと窓が簡単に汚れる
とにかくパネルに埃や余分なものを付着させないように注意しましょう。
言い方を変えるなら、下にある車よりもカーポートを掃除したほうが良いかもしれません。
ソーラーカーポートのメリット
ソーラーカーポートを設置することでメリットもあります。
災害への備え
当然ながら、自宅以外のスペースで発電、蓄電をすることで、予備の電力を用意することが可能になります。
- EVを検討している
- 自宅に電動自転車があるけど充電用コンセントが屋外に無かった
など、家の中の工事を積極的に行いたくない方は、屋外で車や自転車、電動バイク等の充電スポットを用意することも可能になります。
売電で収益化
売電は、あくまでメンテナンスコストとの差引をした残りと考えておくことが大切です。
しかし、思っていたよりもうまくいったということもあるでしょう。
こうした計算は、自分で考えるよりもまずは、専門の会社にシミュレーションを依頼することをおすすめします。
ソーラーカーポートはいくら?
我が家も予算とメンテナンス費用を見て諦めました。
駐車台数 | 太陽光パネルの搭載量 | 価格目安 |
2台用 | 3.7~7.3kW | 180~240万円 |
3台用 | 6.1~9.2kW | 250~300万円 |
4台用 | 9.2~12.8kW | 300~380万円 |
上記の数字を見ると、家の屋根に取り付ける費用とあまり変わらないのです。
だったら、屋根に普通につけてオール電化にしたほうが良いという結論にたどり着いたのです。
ソーラーカーポートは固定資産税対象
実際に、敷地内に新しく太陽光発電を設置したら、固定資産税が発生するのか?
必ずしもYESではありません。
固定資産税の対象となる条件
以下の条件を満たす場合のみ、固定資産税が発生します。
- 地面に基礎が埋め込まれており、固定されている
- 3方向以上が壁で覆われている
- 住居、作業、貯蔵などが可能
- 屋根がある
一般的なカーポートであれば、「3方向以上」に壁がありません。
つまり、固定資産税がかかりません。
わかりやすく言えば、ビルトインガレージのような造りにした際には固定資産税が発生します。
他にも、
- 10kW以上の搭載量で設置する
- 屋根が一体型である
上記の2つをどちらも満たす場合にも固定資産税がかかります。
我が家が諦めた最大の理由
我が家は、東海エリアで家を建てました。
比較的暖かいエリアですし、日本全国で比較した時、最も日照時間が長いエリアです
こうしてみると、太陽光発電との相性は抜群の気がします。
しかし、一方で、いろいろな弊害もあります。
- 海の近くでは塩害が心配
- 道路に面した場所では、チリやホコリなどが気になる
- 蓄電パーツなどが水害の被害に遭う可能性も否定できない
色々考えてみたら、やっぱり採算が合わないという結論で諦めました。
もし、今から元を取れるか考えている方がいたら、基本的には、屋根とオール電化をセットで計算してからにしましょうとお伝えしたいです。