一生に一度のマイホーム。外壁は妥協したくない!
近年、注目を集めているのが、軽量気泡コンクリート「ALC」を使用した外壁です。
ALC外壁は、優れた断熱性と耐火性、施工性を持つ外壁材として、多くの住宅に採用されています。
しかし、ALC外壁にもメリットだけでなくデメリットも存在します。
今回の記事では、
- ALC外壁とは?
- ALC外壁のメリット
- ALC外壁のデメリット
- ALC外壁の種類
- 最新技術で進化するALC外壁
- ALC外壁の施工業者選び
をわかりやすく解説します。
ALC外壁とは?
ALC外壁は、Autoclaved Lightweight aerated Concreteの略称です。
日本語では「軽量気泡コンクリート」と呼ばれる素材を使用した外壁材です。
ALC外壁のメリット
- 優れた断熱性
- 高い耐火性
- 軽量性
- 施工性
- デザイン性
快適な住空間を実現する優れた断熱性
ALC外壁は、熱伝導率が低いため、夏は涼しく、冬は暖かい快適な住空間を実現します。
- 光熱費の削減: 冷暖房の効きが良く、電気代やガス代を節約
- 結露の抑制: 室内の湿度を低く保ち、結露によるカビやダニの発生を抑える
安心・安全の耐火性
ALC外壁は、火に強く、火災の延焼を防ぎます。
- 防火性能: 準耐火構造や耐火構造の認定を取得
- 家族の安全を守る: 万が一の火災でも、延焼時間を遅らせ、避難時間を確保
地震にも強い軽量性
ALC外壁は、従来のコンクリートに比べて軽量で、地震に強い外壁材です。
- 地震時の倒壊リスク軽減: 軽量化により、建物の重心を低くし、地震時の揺れに強くなる
- 耐震性の向上: 地震による被害を最小限に抑える
短工期でコスト削減を実現する施工性
ALC外壁は、加工が容易で、施工期間が短いため、コスト削減に貢献します。
- 工期短縮: 現場での作業時間を短縮し、建築コストを抑える
- コスト削減: 人件費や材料費を削減
デザイン性の高さ
ALC外壁は、様々な模様や色柄のバリエーションがあります。
そのため、デザイン性の高い外観を実現できます。
- 豊富なデザイン: 自分の理想の外観に仕上げられる
- 個性を演出: 他の住宅とは異なる、個性的な外観を実現
ALC外壁は、快適な住空間、安心・安全、地震対策、コスト削減、デザイン性など、様々なメリットを持つ外壁材です。
ALC外壁のデメリット
- コスト
- 防水性
- 耐久性
- カビ
ALC外壁のデメリット:知っておきたい4つの注意点
ここでは、ALC外壁の4つのデメリットと、それぞれの対策について解説します。
- コストが高い
- 防水対策が必要
- ひび割れや欠けが発生しやすい
- カビが発生しやすい
コストが高い
ALC外壁は、他の外壁材に比べて初期費用が高くなります。
- 材料費: ALCパネル自体は比較的安価ですが、施工費が高くなる
- 足場代: 高い足場が必要となるため、費用がかさむ
対策方法
- 予算内で実現できるデザインや施工方法を検討する
- 複数の業者から見積もりを取る
防水対策が必要
ALC外壁は、水分を吸収しやすい素材です。
そのため、防水対策が必要です。
- 塗装: 防水性の高い塗料で定期的に塗装する
- サイディング: 防水性の高いサイディングを貼り付ける
対策方法
- 定期的にメンテナンスを行い、防水性を維持する
ひび割れや欠けが発生しやすい
ALC外壁は、衝撃に弱いといわれています。
そのため、ひび割れや欠けが発生しやすいです。
- 施工不良: 施工不良によって、ひび割れや欠けが発生する可能性がある
- 外力: 強い衝撃によって、ひび割れや欠けが発生する可能性がある
対策方法
- 実績豊富な業者を選ぶ
- 外壁に衝撃を与えないように注意する
カビが発生しやすい
ALC外壁は、湿度の高い場所ではカビが発生しやすいです。
- 結露: 結露が発生しやすい環境では、カビが発生しやすい
- 通気性: 通気性が悪い場所では、カビが発生しやすい
対策方法
- 結露対策を行う
- 通気性を確保する
ALC外壁は、メリットとデメリットを理解した上で、最適な外壁材を選びましょう。
ALC外壁の種類
ひとくちにALC外壁といっても、実は様々な種類があります。
- ALCパネル
- ALC現場打設
ALCパネル工法
工場で製造されたALCパネルを現場で組み立てる工法です。
特徴:
- 施工が容易: 短工期で完成
- 品質が安定: 工場生産のため、品質が安定している
- デザイン性: 様々な模様や色柄のバリエーションがある
ALC現場打設工法
現場で材料を混ぜて施工する工法です。
特徴:
- 自由度の高いデザイン: 現場で自由に形を作ることができる
- コスト: パネル工法よりも費用が安い
- 工期: パネル工法よりも工期が長い
それぞれのメリット・デメリット
工法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
ALCパネル工法 | 短工期で完成、品質が安定、デザイン性 | コストが高い |
ALC現場打設工法 | 自由度の高いデザイン、コストが安い | 工期が長い |
選び方のポイント
- 予算
- デザイン
- 工期
- 性能
ALC外壁は、工法や性能によって様々な種類があります。
それぞれのメリット・デメリットを理解した上で、最適なALC外壁を選びましょう。
最新技術で進化するALC外壁
ここでは、代表的な5つの最新技術と、それぞれのメリット・デメリット、導入事例をご紹介します。
- 超高耐久ALC
- 薄型ALC
- セルフクリーニング機能
超高耐久ALC
従来のALCの2倍以上の耐久性を誇るALCパネルです。
- メリット:
- ひび割れや欠けに強い
- 長寿命
- メンテナンスコストの削減
- デメリット:
- 従来のALCよりも価格が高い
薄型ALC
従来のALCよりも薄くなりました。
軽量化したALCパネルです。
- メリット:
- 軽量化による地震対策
- 施工性の向上
- コスト削減
- デメリット:
- 強度が低い
セルフクリーニング機能
特殊なコーティングを施したALCパネルです。
雨水で汚れを洗い流す機能があります。
- メリット:
- メンテナンスの手間が省ける
- 美観を長持ちできる
- デメリット:
- 効果は徐々に低下する
- すべての汚れを洗い流せるわけではない
通気性ALC
裏面に空気層を設けたALCパネルです。
結露抑制と快適な住空間を実現します。
- メリット:
- 結露によるカビやダニの発生を抑える
- 室内環境を快適に保つ
- 省エネ効果
- デメリット:
- 従来のALCよりも価格が高い
デザイン性の高いALC
レンガやタイルなど、様々な素材を模したALCパネルです。
- メリット:
- 質感や色柄のバリエーションが豊富
- 個性的な外観を実現
- デメリット:
- 従来のALCよりも価格が高い
導入事例
- 超高耐久ALC:東京スカイツリー
- 薄型ALC:東日本大震災被災地の復興住宅
- セルフクリーニング機能:某大手ハウスメーカーの注文住宅
- 通気性ALC:北海道の寒冷地住宅
- デザイン性の高いALC:ヨーロッパ風の外観の住宅
ALC外壁の施工業者選び
- 実績豊富な業者を選ぶ
- 複数の業者から見積もりを取る
- 担当者としっかりとコミュニケーションを取る
まずは、自分の住まいのエリアで対応している会社を調べてみましょう。
ALC外壁を検討している方は、メリットとデメリットを理解した上で、最適な外壁材を選びましょう。