ADSLは、電話回線を利用してインターネットに接続する通信方式です。
光回線に比べると速度は劣りますが、工事を行い手軽に始められるというメリットがあります。
今回の記事では、個人が知りたいADSLの基本情報と、自分に合ったADSLの選び方についてわかりやすく解説します。
ADSLとは？
ADSLは、「Asymmetric Digital Subscriber Line」の略称です。
日本語では「非対称デジタル加入者線」と呼ばれます。
電話回線を利用して高速データ通信を行う技術です。
ADSLは、下り最大速度と上り最大速度が異なる非対称な通信方式です。
これは、インターネットから情報をダウンロードする「下り」の速度を重視しています。
インターネットに情報をアップロードする「上り」の速度を低く抑えているためです。
ADSLの速度は、NTT局からの距離によって異なります。
NTT局から近いほど速度が速くなり、遠くなるほど速度が遅くなります。
ADSLのメリット
- 工事が手軽に始められる
- 光回線よりも料金が安い
- 電話回線と同時に利用できる
ADSLは、光回線と比べて工事が手軽に始められるというメリットがあります。
また、料金も光回線よりも安い傾向があります。
さらに、電話回線と同時に利用できるため、新たに電話回線を契約する必要はありません。
ADSLのデメリット
- 光回線よりも速度が遅い
- NTT局からの距離によって速度が変わる
- 複数人で同時に利用すると速度が遅くなる
ADSLは、光回線よりも速度が遅いというデメリットがあります。
また、NTT局からの距離によって速度が変わるため、遠隔地に設置された場合は速度が遅くなります。
さらに、複数人で同時に利用すると速度が遅くなる可能性があります。
ADSLと光回線の違い
ADSLと光回線は、どちらもインターネット接続に利用される通信方式です。
しかし、それぞれ異なる特徴を持っています。
伝送方式
ADSLは電話回線を利用してデータ通信を行います。
一方、光回線は光ファイバーを利用してデータ通信を行います。
光ファイバーは電話回線よりも細い線で、より多くの情報を伝送することができます。
最大速度
ADSLの最大速度は下り最大50Mbps、上り最大12Mbps程度です。
一方、光回線の最大速度は下り最大1Gbps、上り最大1Gbps程度です。
光回線はADSLよりも最大100倍以上の速度が出ます。
影響を受けやすい要素
ADSLは、NTT局からの距離や電波の影響を受けやすいです。
一方、光回線はこれらの影響を受けにくいです。
料金
ADSLは光回線よりも料金が安いです。
月額料金は、ADSLが2,000円～5,000円程度
光回線が3,000円～7,000円程度です。
メリット・デメリット
| 項目 | ADSL | 光回線 |
|---|---|---|
| 伝送方式 | 電話回線 | 光ファイバー |
| 最大速度 | 下り最大50Mbps、上り最大12Mbps | 下り最大1Gbps、上り最大1Gbps |
| 影響を受けやすい要素 | NTT局からの距離、電波 | なし |
| 料金 | 安い | 高い |
| メリット | 工事不要、電話回線と同時利用可能 | 速い、安定している |
| デメリット | 遅い、距離や電波の影響を受けやすい | 工事が必要、料金が高い |
どちらを選ぶべき？
ADSLと光回線、どちらを選ぶべきかは、ご自身のニーズと予算に合わせて判断する必要があります。
- インターネット料金を抑えたい方
- 電話回線と同時に利用したい方
- 速度がそこまで必要ない方
にはADSLがおすすめです。
- 動画視聴やオンラインゲームなど、大容量データを扱うことが多い方
- 安定した通信環境を求める方
- 将来的に速度の向上を求める方
には光回線がおすすめです。
昔契約した会社から乗り換えを検討する際には、じっくり考えましょう。
ご自身のニーズと予算に合わせて、最適な通信方式を選びましょう。