梅雨や夏場の湿気対策、カビ対策に欠かせない除湿機。近年注目を集めているのが、ヒーターで水分を蒸発させる「デシカント式除湿機」です。
今回の記事では、
- デシカント式除湿機の仕組み
- メリット・デメリット
- 選び方のポイント
- おすすめ機種
までわかりやすく解説します。
除湿機 デシカント式とは?
デシカント式除湿機は、吸湿材(デシカント素子)に水分を吸着させて除湿する方式の除湿機です。
仕組み
- ヒーターで吸湿材を温め、空気中の水分を吸収します。
- 冷却された空気で吸湿材から水分を取り除き、タンクに排出します。
- 乾燥した空気を再び室内に送ります。
特徴
- 広い温度・湿度範囲でパワフル除湿: 梅雨や夏はもちろん、冬場のカビ対策にも
- 洗濯物の部屋干しにも最適: 部屋干し時間を短縮
- カビ対策にも効果的: 結露を抑え、カビの発生を抑制
- ダニ対策にも効果的: 湿度を下げることでダニの繁殖を抑制
- 静音性: コンプレッサー式よりも静音
- 省エネ: 近年省エネモデルも登場
デシカント式除湿機のメリット
デシカント式除湿機は、吸湿材(デシカント素子)に水分を吸着させて除湿する方式の除湿機です。
低温でもパワフルに除湿
デシカント式除湿機は、ヒーターで吸湿材を温めるため、温度に左右されずにパワフルな除湿能力を発揮できます。
- 梅雨や夏の湿気対策はもちろん、冬場の結露によるカビ対策にも効果的です。
- 気温が低くても除湿能力が落ちにくいので、一年を通して快適な湿度を保てます。
衣類乾燥に最適
デシカント式除湿機は、温めた空気で衣類を乾燥させるため、部屋干し時間を短縮できます。
- 生乾き臭を抑え、花粉やPM2.5などの付着も抑制できます。
- 部屋干しスペースが限られている方にもおすすめです。
カビ対策にも効果的
デシカント式除湿機は、湿度を下げることでカビの発生を抑制します。
- 結露を抑え、カビが発生しやすい壁や天井を乾燥させます。
- カビの繁殖を抑制することで、健康的な空間を保てます。
ダニ対策にも効果的
デシカント式除湿機は、湿度を下げることでダニの繁殖を抑制します。
- ダニは湿度が高い環境を好むため、湿度を下げることでダニの発生を抑えられます。
- ダニによるアレルギー症状の緩和にも役立ちます。
静音性
デシカント式除湿機は、コンプレッサー式除湿機と比べて静音性に優れています。
- ヒーターを使用するものの、振動音が少ないため、寝室や赤ちゃんがいる部屋でも使用できます。
省エネ
デシカント式除湿機は、近年省エネモデルも登場しており、電気代を抑えながら除湿できます。
- ヒーターを使用するため、消費電力はコンプレッサー式よりも高くなりますが、省エネモデルであれば電気代を抑えられます。
デシカント式除湿機のデメリット
デシカント式除湿機は、低温でもパワフルに除湿できるなど多くのメリットがありますが、いくつかのデメリットも存在します。
価格が高い
コンプレッサー式除湿機と比べて、構造が複雑なため価格が高くなります。
消費電力が高い
ヒーターを使って水分を蒸発させるため、コンプレッサー式除湿機よりも消費電力が高くなります。
本体サイズが大きい
ヒーターや吸湿材などの部品を内蔵するため、コンプレッサー式除湿機よりも本体サイズが大きくなります。
排熱がある
ヒーターを使うため、運転中に排熱が発生します。
低温での除湿能力が低下する
デシカント式除湿機は、ヒーターで水分を蒸発させるため、周囲の温度が低くなると除湿能力が低下します。
結露が発生する可能性がある
室内外の温度差が大きい場合、本体表面に結露が発生する可能性があります。
定期的なメンテナンスが必要
吸湿材に付着した汚れを定期的に掃除する必要があります。
デシカント式除湿機のデメリットを補う方法
- 省エネモデルを選ぶ
近年、消費電力を抑えた省エネモデルも登場しています。
- 冬場は使用時間を短くする
冬場は低温での除湿能力が低下するため、使用時間を短くすると効果的です。
- 定期的に掃除をする
吸湿材に付着した汚れを定期的に掃除することで、除湿能力を維持できます。
- 結露対策をする
室内外の温度差が大きい場合は、本体に結露が発生する可能性があります。
結露対策として、除湿機周辺の温度を上げたり、湿度を下げたりするなどの対策が必要です。
デシカント式除湿機を選ぶ際のポイント
コンプレッサー式除湿機と比べて、低温でもパワフルに除湿できるという特徴があります。
デシカント式除湿機を選ぶ際のポイント
- 除湿能力: 部屋の広さに合ったものを選ぶ
- タンク容量: こまめに排水する必要がないように
- 機能: 衣類乾燥機能、タイマー、静音モードなど
- 価格: 予算に合ったものを選ぶ
- 消費電力: ランニングコストを抑えたい場合は省エネモデルを選ぶ
- 本体サイズ: 設置場所を考慮する
- 低温での除湿能力: 冬場も使用したい場合は、低温での除湿能力が強いモデルを選ぶ
おすすめのデシカント式除湿機
デシカント式除湿機は、低温でもパワフルに除湿できるという特徴があります。
梅雨や夏はもちろん、冬場のカビ対策にも最適です。
おすすめのデシカント式除湿機
- パナソニック F-YHDX120-W: パワフルな除湿能力と省エネ性を兼ね備えたモデル
- シャープ CV-HF120: 静音性に優れたモデル
- アイリスオーヤマ KJH-L160: コストパフォーマンスに優れたモデル
比較表
機種 | 除湿能力 | タンク容量 | 衣類乾燥機能 | タイマー | 静音モード | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|
パナソニック F-YHDX120-W | 12.0L | 4.5L | ○ | ○ | ○ | 5万円台 |
シャープ CV-HF120 | 12.0L | 4.0L | ○ | ○ | ○ | 6万円台 |
アイリスオーヤマ KJH-L160 | 16.0L | 5.0L | ○ | ○ | ○ | 4万円台 |