注文住宅で家を建てる際、「衛生動線」という言葉がよく耳にします。
衛生動線を意識した間取りは、家族の健康を守るために重要です。
しかし、
「衛生動線って何?」
「具体的にどうすればいいの?」
と疑問に思う方も多いのではないでしょうか?
今回の記事では、
衛生動線の意味から種類
具体的な改善方法
まで、徹底解説します。
衛生動線とは?
衛生動線とは、洗面室、トイレ、浴室などを移動する動線のことです。
これらの場所は、水回りのため、汚れや雑菌が繁殖しやすい場所です。
衛生動線を意識することで、汚れや雑菌を持ち込まず、家族の健康を守ることができます。
衛生動線の種類
衛生動線は、大きく2種類に分けられます。
清潔動線
清潔動線とは、寝室、リビング、キッチンなどの清潔な場所から洗面室、トイレ、浴室などの不潔な場所へ移動する動線です。
清潔動線は、汚れや雑菌を持ち込まないように、以下の点に注意する必要があります。
- 玄関から直接洗面室、トイレ、浴室へアクセスできるようにする
- 清潔な場所と不潔な場所を明確に区別する
- 動線を交差させない
- 動線を短くする
- 動線を広くする
不潔動線
不潔動線とは、洗面室、トイレ、浴室などの不潔な場所から寝室、リビング、キッチンなどの清潔な場所へ移動する動線です。
不潔動線は、汚れや雑菌を持ち込まないように、以下の点に注意する必要があります。
- 洗面室、トイレ、浴室の入り口に手洗い場を設置する
- 床材や壁材は水拭きできるものを選ぶ
- 換気を良くする
衛生動線を改善する方法
衛生動線を改善することで、家族の健康を守ることができます。
動線を交差させない
清潔動線と不潔動線を交差させないようにしましょう。
動線が交差すると、汚れや雑菌が清潔な場所に持ち込まれてしまいます。
動線を短くする
動線が長くなると、汚れや雑菌を持ち込む可能性が高くなります。
洗面室、トイレ、浴室をできるだけ近くに配置することで、動線を短くすることができます。
動線を広くする
動線が狭いと、人とぶつかったり、家具にぶつかったりしやすくなります。
また、掃除がしにくくなります。
動線を広くすることで、安全で清潔な空間を作ることができます。
床材や壁材に配慮する
床材や壁材は、水拭きできるものを選びましょう。
汚れや雑菌が染み込みにくくなり、掃除が楽になります。
換気を良くする
換気を良くすることで、カビやダニの発生を抑えることができます。
窓を開けたり、換気扇を設置したりして、換気を良くしましょう。
収納スペースを工夫する
洗面室、トイレ、浴室には、掃除用具や洗剤などを収納するスペースを設けましょう。
動線が乱雑にならないように、収納スペースを工夫することが大切です。
バリアフリーに配慮する
将来、家族に高齢者や障害者ができる可能性もあります。
バリアフリーに配慮した間取りにすることで、誰もが快適に移動することができます。
専門家に相談する
衛生動線を改善するには、専門家に相談するのも一つの方法です。
建築士やインテリアコーディネーターなどの専門家だけではありません。
これから子育てがある方なら、保育士や保健師などにも相談する価値があります。
二世帯住宅や将来の介護の問題を抱える方は、ケアマネージャーに相談するのもおすすめです。
それぞれの豊富な知識と経験に基づいて、最適なアドバイスをくれます。
模型や図面を使って検討する
実際に模型や図面を使って検討することで、より具体的なイメージが湧きやすくなります。
家族で一緒に模型や図面を見ながら、理想の衛生動線を考えてみましょう。
実際に住んだ家を観察する
実際に住んでみて、使いにくいと感じたところは、メモしておきましょう。
打合せに使うことができます。
衛生動線は、少しずつ改善していくと良いでしょう。
その他
- 手洗い場を複数設置する
- 便器はウォシュレットにする
- 浴室は乾燥機能付きにする
- タオルは清潔なものを使用する
- 定期的に掃除をする
衛生動線を考える際のポイント
- 家族構成やライフスタイル
- 家の形や広さ
- 収納スペース
- バリアフリー
まず、自分にとって理想の動線を考えてみましょう。