ベランダは、雨や風、紫外線などの影響を受けやすい場所です。
そのため、経年劣化や施工不良などにより、雨漏りが発生することがあります。
雨漏りは、家財や建物の劣化につながるだけではありません。
家の中に住む人の健康被害の原因にもなります。
そのため、早めに修理することが大切です。
今回の記事では、
- ベランダの雨漏りの原因や修理方法
- 費用相場
- 火災保険の対象
についてご紹介します。
ベランダとバルコニーの違い
ベランダとバルコニーは、どちらも建物の外側に張り出した部分を指しますが、以下のような違いがあります。
項目 | ベランダ | バルコニー |
---|---|---|
構造 | 建物に直接取り付けられている | 建物から出っ張っている |
用途 | 洗濯物干しや物置など | 喫煙や休憩など |
雨漏りの原因 | 建物とベランダの取り合い部 | バルコニーの床や手すり |
ベランダからの雨漏りの原因
ベランダからの雨漏りの原因は、以下のようなものがあります。
- 建物とベランダの取り合い部のシーリングの劣化やはがれ
- ベランダの床や手すりの劣化や破損
- ベランダの排水口の詰まり
- ベランダの屋根の劣化や破損
建物とベランダの取り合い部のシーリングの劣化やはがれ
建物とベランダの取り合い部は、雨水が侵入しやすい場所です。
この部分のシーリングが劣化したり、はがれたりすると、雨水が浸入して雨漏りが発生します。
シーリングの劣化やはがれは、経年劣化や施工不良によって起こります。
特に、
- 古い建物
- 施工不良が疑われる建物
では、注意が必要です。
ベランダの床や手すりの劣化や破損
ベランダの床や手すりも、雨水が侵入しやすい場所です。
この部分の劣化や破損により、雨水が浸入して雨漏りが発生します。
床や手すりの劣化や破損は、経年劣化や、落下物による衝撃によって起こります。
特に、ベランダに物置や洗濯物を置くなど、荷重がかかりやすい場所では、注意が必要です。
ベランダの排水口の詰まり
ベランダの排水口は、雨水を排水するための重要な役割を果たしています。
この部分が詰まってしまうと、雨水が排水されずに、雨漏りが発生します。
排水口の詰まりは、ゴミや枯葉などの異物が詰まることで起こります。
特に、ベランダにゴミを放置するなど、清掃が不十分な場所では、注意が必要です。
ベランダの屋根の劣化や破損
ベランダの屋根は、雨水を防ぐための重要な役割を果たしています。
この部分の劣化や破損により、雨水が浸入して雨漏りが発生します。
屋根の劣化や破損は、
- 経年劣化
- 台風などの自然災害
によって起こります。
特に、古い建物や、台風などの自然災害の被害を受けた建物では、注意が必要です。
ベランダからの雨漏りを防ぐためには、定期的に点検を行うことが大切です。
劣化や破損の早期発見・早期対応をすることが大切です。
ベランダからの雨漏りの修復方法
ベランダからの雨漏りの修復方法は、原因によって異なります。
建物とベランダの取り合い部のシーリングの劣化やはがれ
シーリングを打ち直します。
ベランダの床や手すりの劣化や破損
床や手すりを交換します。
ベランダの排水口の詰まり
排水口の詰まりを取り除きます。
ベランダの屋根の劣化や破損
屋根を修理または交換します。
雨漏り修理の流れ
雨漏り修理の流れは、以下のとおりです。
- 雨漏りの原因を特定する
- 修理方法を決定する
- 修理業者に見積もりを依頼する
- 修理業者と契約する
- 修理を依頼する
ベランダからの雨漏り修理の費用相場
ベランダからの雨漏り修理の費用相場は、原因や規模によって異なります。
- 簡単な修理:5万円~20万円
- 下地が腐朽している、シロアリによる被害が発生している場合:40万円~80万円
- 下地まで浸水している場合:40万円以上
など状況によっては、大きく異なります。
さらに、別途出張料や調査費用などが請求されることもあります。
相場としては、5万円~50万円程度は想定しておく必要があります。
状況によっては、100万円を上回ることもあります。
必ず、2社、3社の見積りを取っておくことをおすすめします。
修理代の口コミ
ベランダの雨漏りは火災保険の対象?
ベランダの雨漏りは、火災保険の「自然災害」の補償対象になる可能性があります。
ただし、
- 火災保険の契約内容
- 雨漏りの原因
によって、補償の対象になるかどうかが異なります。
具体的には、以下の条件を満たす場合、火災保険の補償対象になる可能性があります。
自然災害(台風、豪雨、洪水など)によって雨漏りが発生した場合
台風や豪雨などの自然災害によって、ベランダの屋根や排水口が破損した。
結果として、雨漏りが発生した場合。
こうした時には、火災保険の補償対象になる可能性があります。
地震によって雨漏りが発生した場合
地震によって、ベランダの構造や建物本体が損傷したことが原因で雨漏りが発生した場合。
こちらも火災保険の補償対象になる可能性があります。
雪害によって雨漏りが発生した場合
大雪によって、ベランダの屋根や排水口が破損したことが原因で雨漏りが発生した場合。
この場合にも、火災保険の補償対象になる可能性があります。
建物の老朽化によって雨漏りが発生した場合
建物の老朽化によって、ベランダの屋根や排水口が劣化したことが原因で、雨漏りが発生した場合。
この場合には、火災保険の補償対象にならない可能性があります。
ただし、火災保険の契約内容によっては、老朽化による雨漏りにも補償が付いている場合があります。
ベランダの雨漏りが火災保険の補償対象になるかどうかは、火災保険の契約内容を確認する必要があります。
また、雨漏りの原因が自然災害によるものなのか、老朽化によるものなのかを証明する必要があります。
雨漏りが原因で家財や建物に被害が発生した場合。
早めに修理を行うとともに、火災保険の適用可否を確認するようにしましょう。
さらに、外部の申請代行は使わないでください。
必ず契約した火災保険の会社を通じて、調査を依頼しましょう。