- 新築注文住宅で家を買ったのに、クラックが入っていると言われてしまった!
- クラックって何?
- クラックがあったらどうすればいいの?
建売住宅でも新築注文住宅でもクラックが入っていることを発見することがあります。
今回の記事では、クラックの原因や修繕方法、実際に発見した時に依頼する方法や流れをわかりやすく解説します。
クラックとは?
クラックとは、建築物の壁、床、天井、基礎などの表面に現れる亀裂や割れ目のことを指します。
クラックは建物の経年劣化や外部からの影響によって発生することがあります。
クラックの種類
クラックにはいくつかの種類があります。
見た目や原因に異なる特徴があります。
クラックの種類 | 特徴 | 原因 |
---|---|---|
シワクラック | 線状でしわのような亀裂が壁面に現れる。 | 建物の収縮・拡張、気温変化、地震など。 |
セットクラック | 建物の基礎の沈降に伴って壁面に垂直な亀裂が生じる。 | 基礎の沈下、地盤の不均等沈下など。 |
シェリングクラック | 壁面から表面がはがれるように亀裂が広がる。 | 建材の粘着性の問題、鉄筋とコンクリートの密着不足など。 |
エフロレッセンスクラック | 塗装表面に白い粉が現れ、亀裂が浮き彫りになる。 | 地下水位の変化、コンクリート中の塩分の沈殿など。 |
サブグレードクラック | 地下の基礎やフロア下に現れる亀裂。 | 地盤の沈降、基礎の不適切な設計、地下水の影響など。 |
ヘアラインクラック | 細かい線状の亀裂で、裸眼ではほとんど見えないことがある。 | 建築材料の収縮・拡張、気温変化、湿度変化など。 |
これらのクラックの種類は、建築物の異常を示す重要な兆候です。
それぞれに適切な対処が必要です。
クラックが発見された場合は、専門家の助言を受けることが重要です。
クラックの原因
クラックには様々な原因が潜んでいます。
自然の影響
- 気温変化
- 湿度の変化
- 地震
- 風
- 雨
などの自然の要因がクラックの原因となることがあります。
建築材料の欠陥
建材の品質に問題があったり、施工時に不適切な方法で使用された場合にクラックが生じることがあります。
基礎の沈下
建物の基礎が不均等に沈下することで、壁面にクラックが現れることがあります。
建物の収縮と拡張
温度変化や湿度の変化に伴い、建物が収縮と拡張を繰り返すことでクラックが生じることがあります。
クラックの修繕方法
クラックの修復方法は、クラックの大きさや原因に応じて異なります。
小さい場合
小さなクラックは、専用の充填材を使用して修復することができます。
充填材を注入し、表面を滑らかに仕上げる作業が行われます。
大きい場合
大きなクラックの修復には専門家が必要です。
建物の構造的な問題がある場合、補強工事が行われることがあります。
第三者への依頼
クラックの原因や修復方法について不明確な場合、建築専門家にコンサルティングを依頼することが重要です。
外部の専門業者を探す時には市区町村の建築系の窓口でも教えてくれます。
あわせて対策方法も提案してくれることもあります。
引き渡し後にクラックを発見した時の対処法
建築業者との連絡
まずは購入した会社に連絡を取りましょう。
連絡を取る際には、メールのほうが無難です。
なぜなら、証拠の画像を添付できるからです。
クラックは、建設中の問題または材料の欠陥に起因することがあります。
よって、建設業者に問題を報告することが大切です。
建築物の保証期間内であれば、修復が費用負担なしで行われる可能性があります。
写真の撮影
クラックの場所や状態を詳細に写真に残しましょう。
これにより、問題の証拠を保持し、修復プロセスを監視するのに役立ちます。写真は後々の証拠として重要です。
建設保険の確認
建設業者が提供する建設保険を確認しましょう。
クラックに関連する修復作業が保険対象となるかどうかを確かめます。
建設保険があれば、修復費用の一部または全額がカバーされる可能性があります。
法的アドバイスを得る
建築業者が放置するような対応になったら、法的アドバイスを求めることも大切です。
契約や保証に関する法的アドバイスを受けることも大切です。
一旦、外部の調査会社に相談することもおすすめです。
修復プロセスの監視
修復作業が始まったら、プロセスを監視しましょう。
工事が予定通りに進行し、品質が確保されていることを確認します。
また、修復が完了したら、再び写真を撮って記録を更新しましょう。
引渡し後のクラックの対処は、早期発見と適切な手順の遵守が重要です。
建築業者と連絡を取り、保証や法的アドバイスを活用しましょう。
自分たちではらちが明かないと思ったら、プロの修復業者に依頼して、建物の安全性と美観を確保しましょう。
外壁のひび割れを放置するリスク
外壁のひび割れを放置することは、建物にさまざまなリスクをもたらす可能性があります。
以下は、外壁のひび割れを放置する際の主なリスクについての説明です。
水の浸入と漏水
外壁のひび割れから雨水が浸入する可能性が高まります。
建物内部に水が漏れ込み、壁や天井の損傷、カビや腐敗の発生、電気設備への損傷などが発生するリスクがあります。
構造への影響
外壁は建物の構造的な一部であり、ひび割れが進行すると建物全体の安定性に影響を与える可能性があります。
放置すると、建物が崩壊や倒壊の危険性が増す可能性があります。
断熱性の低下
外壁のひび割れは断熱性能を低下させ、室内の温度管理に影響を及ぼす可能性があります。
- 冷暖房費用が増加
- 快適な室内環境が損なわれる
などの影響が出ることがあります。
美観への悪影響
ひび割れは建物の外観に悪影響を及ぼし、美観を損ないます。
建物の価値を低下させ、不動産価格に悪影響を及ぼす可能性があります。
修復費用の増加
時間とともにひび割れは拡大し、修復がより困難になり、費用が高くつく可能性があります。
早期に対処すれば、修復費用を抑えることができます。
健康への影響
外壁のひび割れから漏水や湿気が壁内に侵入すると、カビや霉菌の発生が促進されます。
室内の空気品質が低下し、健康への影響が懸念されます。
結果的に、建物の耐久性、安全性、美観、住環境の品質低下など大きな影響を与える可能性があります。
よって、発見した際には、早急に必要な措置を講じることが大切です。
建物の外観に違和感を感じたら、早めに第三者に診断してもらいましょう。