- 新築の住宅を検討している
- 信頼できる会社はどこか探している
- 近くにある工務店で良いのかな?
そもそも工務店とはどういう会社?
- 概要
- 会社の種類
- メリット
- デメリット
いろいろ住宅の建設の業界を知らないと何が違うのかもわからない。
そこで、今回の記事では、以下の目次で解説しています。
工務店とは?意味や特徴
ハウスメーカーとの違いは何?
工務店と契約をするメリット
工務店と契約をするデメリット
工務店の選び方や確認ポイント
工務店とは?意味や特徴
まずは意味や概要について解説していきます。
工務店とは?
施行エリアを限定して住宅工事を請け負う業者のこと。
専門の工事業者を下請けとして管理。
事業内容
- 新築(注文住宅、建売等)
- リフォーム(改装、修繕、増築等)
規模は、大規模な会社から、小規模もあります。
在来工法による一戸建注文住宅の53.3%は中小の大工・工務店が供給しています。(ページ下部に資料ページ有)
地域密着
1つの都道府県全域という会社もあります。
しかし、市区町村単位で近隣の住宅の施工を請け負う会社もあります。
規模は小さい。
社員の数も社長と数名の社員で構成。(家族経営含む)。
現場の大工を雇っているケースと下請けのケースがります。
フランチャイズ加盟店
大手ハウスメーカーでも各地域ごとに展開している会社もあります。
- 本部
- 支社
本部が商品の工法、規格を決定。
各店舗に共有
地元の会社が施工を担当。
メリット
- 建築資材の一括管理におけるコストダウン
- 競争力強化
デメリット
- 規格通りの作業ができる人材が必要
- 社員の研修などがすべて一元管理されていないケースもあります
中堅ビルダー
施行エリアが少し広い(近隣の県をまたぐ視点や営業所の展開)
特徴
- 住宅展示場やモデルハウスを用意している。
- 営業活動を積極的に行っている
- オリジナルコンセプトの企画やシリーズ化
ハウスメーカーとの違いは何?
工務店とハウスメーカーはどこに違いがあるのか?
- コスト
- 施行対応エリア
- 自由度
- 工期
- 精度
- アフターメンテナンス
順に解説していきます。
コスト
施行エリアはかなりの違いがあります。
工務店 | 都道府県単位が限界 |
ハウスメーカー | 全国展開 |
これだけの違いがあれば、当然以下の点は異なります。
- 建材の大量生産(原価コストダウン)
- 移動距離や時間(交通費、旅費コストダウン)
- 運営に関わる人件費(専門職種ごとの人員配置)
- 広告費(かけられるという意味でかけているかは別)
得に差が出るのが、人件費。
営業所の拠点を増やすことで人材は必須。
つまり、ハウスメーカーは、業績の悪い店舗が良い店舗の利益の食いつぶしていく可能性もあります。
施行対応エリア
施行エリアは、全国各地に拠点を持つハウスメーカーが有利。
しかし、エリアが広いからと言ってすべてのエリアの土地の事情を把握しているとは限りません。
なぜか?
ハウスメーカーの場合、工事担当者も営業も異動があるからです。
よって、近隣の市や県の地域の事情や周辺環境等を理解しているのは工務店のほうが詳しいことが多い。
自由度
ハウスメーカーのホームページでも自由設計と書かれている会社は多いです。
しかし、実際には、以下の点を組み合わせるのが一般的。
- 建材
- 設備
- 間取り
上記の3つをオンリーワンにするのは難しいです。
ある程度、デザインも選択式。
規格がいの住宅を建てると割高になることも特徴です。
工務店はこの点が有利。
基本的に自社で設計をします。
つまり、お客様のニーズや要望を細部までこだわったオンリーワンの家づくりが可能な会社も出てくる。
しかし、デザインセンスや実用性等の具体的な知識が求められる。
「出来ます、やります」で依頼して、「使いにくい,住みにくい,いらなかった」の声があるのも現実です。
良い設計と営業を選ぶことが何より大切です。
工期
種類 | 工程 | 違い |
ハウスメーカー | あらかじめ軸は決められている あてはめる作業が中心 | システム化されている 効率化を優先 |
工務店 | 資材の加工、発注から | 施行の受注状況 資材の納品時期 プランの詳細 住宅の規模 季節 等条件により大きく変動する可能性がある |
精度
実際に完成する家の精度はどちらの方が安定しているのか?
この答えは、ハウスメーカーです。
根拠は?
仕上がりを均一化するための仕組みが完成しているから。
例えば、
工場でパーツのほとんどの工程を完了させる。
工務店は?
全ての工程を現場で行います。
つまり、その家を担当する大工さんの腕次第。
つまり、制度の高い低いは、職人の技術力と経験次第となります。
アフターメンテナンス
ハウスメーカーのほうが安心できるという意見もあります。。
ローコスト住宅の市場は、ある程度建てることを優先する仕組みがあります。
つまり、
- 無料修理期間があるのに人が足りない
- アフター対応にもなかなか対応が来ない
全てを自社運営にしている工務店は、受注も欲しいのが現実。
結果的にアフターまで人が対応しきれないという事態になることも珍しい話しではありません。
工務店と契約をするメリット
どんな人が工務店に依頼するのがおすすめなのか?
この点を解説していきます。
- コスパ重視
- 間取りの自由度
- 融通が利く
順にご紹介していきます。
コスパ重視
工務店は、中間マージンコストが安い。
広告宣伝しや運営側への人件費負担などがありません。こうした点を建築コストに反映させるのは簡単になります。
ですから、同じ資材をより安くするという時、商品によっては安く対応してもらえる可能性があります。
間取りの自由度
建築物に関する規定が緩いのも工務店。
都市部の狭小住宅などはその典型例。
- 複雑な土地(変形タイプなど)
- デザイン重視の設計
あくまでこの場合は、全体の尺や寸法等における条件。
しかし、ハウスメーカーの規格が合わない時、工務店なら対応可能という事もあります。
融通が利く
ハウスメーカーでは断られた間取りプランを実現できた。
このような事例もよくある話。
なぜか?
地域密着であるからこそ、その土地に住む人たちの需要も理解している。
つまりは、多くの人が求める事例に柔軟に対応可能なプランも用意しやすい。
工務店と契約をするデメリット
工務店にデメリットがあるとすれば何?
- 退職、離職のリスク
- アフターサポート
順に解説していきます。
退職、離職のリスク
ハウスメーカーも工務店も同じです。
しかし工務店では以下のような事態が起こると大変。
- 途中で営業が退職した
- 施行のベテランが引退した
ただでさえ、少数精鋭で対応している。
ハウスメーカーであれば、他の営業所で引継ぎなどが可能なケースもあります。
しかし、工務店はそう簡単に人を複数の案件に回すことは難しい。
つまりは、その人がいなくなったら?を考えると不安が多い。
アフターサポート
家づくりは、建てる前よりも後のほうが大切。
結局、完成見学をした時には気付くことが出来なかった事例に対するアフターサポートはどうなる?
具体的な事例もご紹介しています。
工務店の選び方や確認ポイント
新築で家を建てるなら、失敗したくない。
買った後で後悔したくない。
こう思ったら、何から確認するべきなのか?
気密性,断熱性の根拠
家を建てた後で失敗後悔をする内容はいろいろあります。
新築後悔で狭いは購入後失敗ランキング2位!各部屋注意点まとめ
しかし、いつの時代でも何歳になっても家の中が暑い寒いは重要な問題。
この答えとして、重要なのは、以下の条件を確認すること。
- 窓やサッシの種類(標準、オプション)
- 断熱材の種類
たったこれだけでも住み心地は変わります。
口コミ、評判の中身を確認
以下のようなキーワードが重要です。
- 雨漏り
- 床鳴り
- アフターフォロー
- 修理依頼
- 点検後の対応
- クレーム
坪単価や満足度よりも少数の声でもその中身が重要。
そして、その地域が自分の住むエリアなのかを確認しましょう。
住宅完成保証制度への加入
住宅完成保証制度とは、工務店と契約した後に効果があります。
具体的には、建設中に会社が倒産した際の保証が適用される精度。
- 前払い金(手付金、着手金等)
- 引継ぎ費用
上記のような引渡しより前に支払った費用に対する保証です。
実際に、完成する前に倒産する可能性は、どこの会社でも考えられることなので事前に必ず確認が必要です。
工務店よりハウスメーカーを選んだ理由
最後は我が家がの家づくりでどうして工務店を選ばなかったのか?
この答えは、ずばり将来のアフターに対する安心がほしかった。
コロナ禍による業績悪化による倒産が最も多いのは建設業界。
一生に一回の家づくりを大手と中堅、中小に依頼するならどこが需要があるのか?
この答えは、大手になるのが現実。
結果、安定を選んだ。
将来の保証や安心を手に入れたい。
この選択に間違はなかったと思っています。
なぜか?
我が家でもアフターサービスを依頼したい故障や修理はいくつか発生しました。
この時の対応がとにかく早い。
1週間以内には現場に立ち会いで確認作業が入る。
- 修理
- 修繕
- パーツ交換
いずれも1ヶ月以上待たされたことは一度もありません。
この一環した窓口管理やアフターサービスの充実のために坪単価20万円の差額をはらう。
これが私たちの選んだ考え方。
そして、その効果は一生に1回の買い物なら十分元は取れたと思っています。
家を買った後にストレスを抱えるのは本当に辛いですからね。
参照資料