近年、シックハウス症候群などの健康被害が問題視されています。
シックハウス症候群とは、新建材や家具から放出される化学物質によって、頭痛やめまい、呼吸器障害などの症状が現れるものです。
このような健康被害を防ぐためには、住環境における有害物質対策が重要です。
そこで注目されているのが、調湿建材「エコカラット」です。
エコカラットは、有害物質を吸着・分解する機能を持ちます。
健康的な住空間づくりに役立ちます。
エコカラットの有害物質除去効果
エコカラットは、微細な孔を持つセラミック素材でできています。
この孔が、空気中の有害物質を吸着・分解する効果を発揮します。
主な除去対象となる有害物質は以下の通りです。
ホルムアルデヒド
建材、家具、接着剤などに含まれる、刺激臭や発がん性を持つ物質です。
トルエン
塗料、シンナーなどに含まれる、頭痛やめまいなどの症状を引き起こす物質です。
キシレン
塗料、シンナーなどに含まれる、刺激臭や皮膚炎などの症状を引き起こす物質です。
VOC(揮発性有機化合物)
- 塗料
- 接着剤
- 壁紙
などに含まれる、様々な健康被害を引き起こす可能性のある物質の総称です。
エコカラットは、これらの有害物質を吸着し、微生物によって分解することで、空気中の濃度を低減します。
エコカラットの調湿効果
エコカラットは、有害物質除去効果に加えて、優れた調湿効果も持ちます。
微細な孔が、空気中の湿気を吸ったり吐いたりすることで、室内の湿度を快適な状態に保ちます。
結露の抑制やカビ・ダニの発生抑制にも効果があります。
健康的で快適な住空間づくりに役立ちます。
エコカラットの種類と選び方
エコカラットには、様々な種類があります。それぞれの特徴は以下の通りです。
スタンダードタイプ
最も基本的なタイプです。
コストパフォーマンスが高いのが特徴です。
デザインタイプ
- レンガ調
- 木目調
など、様々なデザインが用意されています。
機能性タイプ
- 抗菌・防カビ効果
- 消臭効果
など、様々な機能が追加されています。
エコカラットを選ぶ際には、設置場所や目的、予算などを考慮して、最適なタイプを選びましょう。
エコカラットの設置方法
エコカラットは、基本的に壁に貼り付ける形で設置します。
施工方法は、
- 接着剤で貼る方法
- 専用の金具で固定する方法
があります。
DIYで設置することも可能ですが、確実な施工を希望する場合は、専門業者に依頼することをおすすめします。
エコカラットの注意点
エコカラットは、優れた機能性を持つ建材ですが、いくつかの注意点があります。
- 水濡れ: 水濡れすると、性能が低下する可能性があります。浴室やキッチンなどの水廻りには設置しないようにしましょう。
- 結露: 結露が発生しやすい場所には、カビが生える可能性があります。定期的な掃除が必要です。
- コスト: 一般的な壁紙と比べて、コストが高くなります。
h7. まとめ
エコカラットは、有害物質除去効果と調湿効果を備えた、健康的な住空間づくりに役立つ調湿建材です。
種類や選び方、設置方法などを理解して、快適で健康な住環境を実現しましょう。
その他、役立つ情報:
- エコカラットに関する情報は、LIXILの公式サイトで詳しく紹介されています。
https://www.ecocarat.jp/