床の間とは、和室の壁面に設けられた、床を一段高くした空間のことです。
床の間にはさまざまな役割や構造があります。
リフォームやエアコンの配置などにも注意が必要です。
床の間とは
床の間とは、和室の壁面に設けられた、床を一段高くした空間のことです。
床の間を背に座るのが上座とされ、格式の高い空間として扱われています。
床の間の起源
床の間の起源については、諸説あります。
一般的には、身分の高い人が座るための場所として、室町時代に作られたと考えられています。
当時は、床の間を「床子(とこ)」と呼び、床を一段高くしただけのものでした。
江戸時代には、床の間が広く普及しました。
茶道や華道などの客間の設えとして使われるようになりました。
また、床の間には、
- 掛け軸
- 花瓶
などの装飾品。
季節のしつらえを飾る場所としても使われるようになりました。
現代の床の間は、主に飾り棚として使われています。
収納スペースとしても活用されています。
また、床の間をリフォームして、テレビ台や書斎などにすることも可能です。
床の間の役割
床の間には、以下の役割があります。
- 飾り棚
床の間は、掛け軸や花瓶などの装飾品や、季節のしつらえを飾る場所として使われます。
- 収納
床の間は、書籍や小物などを収納する場所としても使われます。
- 客間
床の間は、茶道や華道などの客間の設えとして使われます。
床の間の構造
床の間の構造は、大きく分けて以下の3つに分けられます。
上框
上框は、床の間の天井部分に設けられる枠です。
床框
床框は、床の間の床部分に設けられる枠です。
床下
床下は、床の間の床部分と上框の間に設けられる空間です。
床の間の部位の造り
床の間の各部位の造りには、以下のようなものがあります。
化粧板
化粧板は、床の間の床部分や壁部分に貼られる板です。
床柱
床柱は、床の間の床部分と壁部分の境目に設けられる柱です。
床頭柱
床頭柱は、床の間の床部分と壁部分の境目に設けられる柱で、上座の位置にあります。
床框
床框は、床の間の床部分に設けられる枠です。
床の間をリフォームする際の活用法
床の間をリフォームする際には、以下の活用法があります。
床の間を造り付けの収納にする
床の間を造り付けの収納にすることで、収納スペースを増やすことができます。
床の間をテレビ台にする
床の間をテレビ台にすることで、リビングやダイニングのスペースを広く使うことができます。
床の間を書斎にする
床の間を書斎にすることで、集中して仕事や勉強に取り組むことができます。
床の間は新築に必要?
床の間は、新築に必ず必要というわけではありません。
床の間を設置するかどうかは、
- 家族構成
- ライフスタイル
- 予算
などを考慮して決めましょう。
床の間のエアコンの配置
床の間のエアコンの配置には、以下の点に注意が必要です。
床の間の上部にエアコンを設置する
床の間の上部にエアコンを設置することで、床の間を有効に活用することができます。