- 1階床面積は60平方メートル前後
- 2階床面積は45平方メートル前後
この条件で床面積は、おおよそ30坪から34坪という範囲になる。
ではこの面積に対して、家事動線における成功を掴むためには何を注意するべきなのか?
この答えは、非常に簡単。
家事動線にこだわる時のポイント
家事動線を優先すると家の中の寸法にも目を向けることが大切になる。
建築設計の比較ポイント
設計手法には2つのやり方があります。
- メーターモジュール
- 910㎜のモジュール
上記の2つが存在する。
メーターモジュールのメリット
910㎜の場合は1マスが910㎜であり尺で設計図を描く。
しかし、メーターモジュールは、1mスパンとなっている。
これは、トイレ、廊下、お風呂、階段の幅を確保したい方にはメリットがある。
生活に必要な優先順位
生活しやすい空間を考えるなら、まずは優先するべきは、動きがスムーズになる奥行や幅に注目すること。
全てが1m単位で設計することで、以下のような時にメリットがある。
- 洗濯カゴを持ちながら1階2階に階段を利用する時
- 買い物をしたものを2階へ持ち運ぶ時
この点を見ていくと、910モジュールは狭いと感じることもあります。
1階設計図を考えるポイント
駐車場を用意した上で1階にLDKを用意する。
この考え方で重要になるのは、勾配、扉、シューズクローゼット等の配置とその他の家事室やスタディコーナー、畳コーナー(和室)、ランドリールームやパントリーの有無。
今回のポイントは34坪。
この広さで考える時に優先するべきは、トイレ、お風呂、キッチンの広さ確保を最優先にすること。
他のスペースは、正直将来子供たちが自立した後には本当に必要なのかは疑問。
さらには、そのスペースを確保するために他の部屋が狭くなることは子育てや介護、世話をする時には不便、使いにくさを感じることになるのです。
2階設計図を考えるポイント
2階には何をどう配置するべきか?
この答えで重要なのは、各居室のクローゼットと各部屋の扉の向き、さらには窓の配置。
換気が必要になった2020、2021年のコロナ禍になった日本。
子供部屋2部屋と主寝室を繋ぐ廊下よりも扉から抜けてくる通風や日当たりなどを考える事が重要です。
動線とは何か?
2階の生活環境を考えたら、単純に以下の流れをイメージすることが重要。
- 洗濯ものを取り込んで畳む時のスペース確保
- 畳んだ洗濯物を各居室の収納スペースに片付ける時の流れ
- 掃除機などを毎日かける時のドアの開閉と進路方向
このように考えた時、動きが可能な限りコンパクトになることを意識する。
引き戸は理想的な扉と言える。
しかし、その分収納や家具の配置を犠牲にする。
日照条件と通風の課題
風通しの良い空間というのは、どの部屋の窓からも正反対の向きに窓が存在する状態。
南と北、東と西という方位に沿った真逆の向きに窓を配置することが重要です。
階段の窓は採光用として飾りで考えましょう。
収納の工夫
収納において、意識するべきは自分が正面を向いたままどれだけ余分な家具やソファなどをよけずに行動が可能かどうか?
- 書斎でも机と椅子がセットになった先に扉があると動きの幅は制限される
- 主寝室ではベッドやサイドテーブルの配置次第で動線を塞ぐことになる
土間は最小で大丈夫。
リビング奥にはあえてクローゼットなどは置かない
こうすることで、何を入れるかよりもモノを減らすことを優先することができるようになる。
無駄にモノが増える環境を作らないことも一つのポイントになる。
新築外観がダサい課題
デザイナー住宅ではなく、ハウスメーカーや工務店が手掛ける住宅はどこかほとんど似たような印象になってしまう。
でも家は外壁の色と窓の配置だけでもかなり印象は変わる。
内装の配置のコツ
ダイニングのテーブルと椅子の配置一つでソファのサイズや奥行きが変わってしまう配置はもったいない。
可能な限り、家具は人の動きを意識して90度の角度を意識して寸法を決めることも重要。
6年経過して思う事
キッチンもクロゼットも家事室もスタディコーナーもない我が家。
でもリビング奥の階段と廊下、トイレの3点セットは今でもいろいろ役立っている。
水廻りはできるだけ繋いでおきましょう。
たったこれだけでもあなたの家が幸せな環境になると思います。