- 築30年以上経過した戸建はリフォームするべき?
- 設備の老朽化によって、故障が気になる!
- 節水,節電を考えるなら、フルリフォームをするべき?
住宅も年数経過に伴い、いろいろな悩みが出てきます。
今回の記事では、水廻りを含めた築30年戸建てのリフォーム方法を体験からご紹介しています。
築30年戸建てをリフォームするメリットデメリット
築30年経つと、建物の価値はゼロといわれています。
しかし、たとえ価値がゼロでも今の家を手放す気がない人にとっては、これからもずっと住み続ける居住空間。
リフォームをするメリット
- 見た目は綺麗になる
- 設備を新しくすることで、使いやすくなることもある
- 改修工事を行うことで断捨離をするきっかけになる
- 壁、天井、床などの傷んだ場所を修復できる
再建築不可物件エリアでも建物を壊す必要がありませんので、耐震、防火等の強化をすることは可能です。
リフォームをするデメリット
- 費用がかかる
- 思った通りの予算で納得のいくプランになるかわからない
- 中途半端な仕上がりになる可能性もある
- トイレ、キッチン、給湯器、照明、お風呂等など目先の見た目ばかりを気にすると、根本的な悩みの原因を見落とす可能性もあります
- ローン審査が年齢、就労状況等で通らない可能性もあります
ではどうすれば失敗しないのでしょうか?
築30年戸建リフォーム体験からの学び
私の実家は、この記事を書いている時で、既に築43年です。
13年前にもリフォームを検討していましたが、その時に実際に行った内容をご紹介します。
優先順位の考え方
まず何より気にするべきは、家の中であれば、節水、節電効果。
暑い寒い空間では、光熱費がかさむ。
つまり、以下のような点を見直しましょう。
- 窓の建付けなど隙間風や熱の逃げる、入り込む場所を集中的に直す
- 明らかに節水、節電の機能が劣っているなら、設備ごと交換する
まずはこの2つを軸に検討することをおすすめします。
10年先の生活も考える
家を買った年代 | 30年後 |
20代 | 50代 |
30代 | 60代 |
40代 | 70代 |
せめて10年先は見据える動きを考えましょう。
特に、夫婦のいずれかに足腰の痛みが気になるなど身体的な変化がある場合は、少しでも今の身体で使いやすい環境を考えることが重要です。
築30年リフォームで人気の内容
実際にみんなはどんなことをしているのだろう?
こんな悩みについて、ご紹介します。
バリアフリー化
- 松葉杖の使用
- 車いす対応通路の確保
- 段差の解消
- 家具などの固定強化(耐震補強)
などを準備する必要があるご家庭もあります。
両親を招き入れた上で、同居の必要性があるという場合は、バリアフリー化が急務になります。
省エネ性能強化
これまでにも1992年、1999年、2013年と省エネ基準が改正されてきました。
光熱費は、2022年にもウクライナ情勢等の影響で高騰化。
今後も設備は劣化することが予想できるため、早めに検討する人も増えています。
スケルトンリフォーム
家族の人数が変わったというケースも多いです。
- 子ども部屋を一つにまとめたい
- 広い一つの部屋にしたい
- ドアや敷居が不要になった
使わなくなった部屋をリフォームする際に、壁や床の全面張替えなどを検討する人も多いです。
築30年までに戸建て実施したリフォーム
実際に実家では以下のようなリフォームを実施しました。
ドアの撤去【壁で塞ぐ】
私が転居したことで使用しなくなったスペースにもドアがついていました。
しかし、そのドアは正直生活に必要ありません。
シニア夫婦のセカンドライフにドアが多い生活は事故の原因にもつながります。
そこで、ドア自体を撤去せずに、アクリル板などで塞ぐ工事を実施。
ドアの取っ手をとりのぞくなどして、凹凸がない空間に仕上げました。
床の補修
床が徐々にたわむようになってくると、足腰への負担が増します。
毎日買い物から帰ってきた時や孫の成長に伴う激しい行動などによって、いつ大きな破損が発生するかわからない。
こんな子育て世代なら、まずは床や壁などを補修することも安全確保に必要かもしれません。
間取りの変更はしない
我が家が唯一やらないと決めていたことがあります。
それは、間取りの変更です。
2つの部屋に仕切られている空間を一つにすることで広くなる。
代表的なのは、DK(ダイニングキッチン)とL(リビング)を繋げることで、LDKの空間をつくるなどがあります。
我が家はこのリフォームを実施しませんでした。
なぜか?
- 結果的に、エアコンの出力も上げなければいけない
- 広くしたところで家族の人数が増えるわけではない
だとしたら、狭い空間に必要最低限の荷物を収める生活をつづけた方が、モノが増えないと考えたそうです。
予算は、1回1000万円以内
玄関、浴室、洗面所などを含めて、実家では、累計2000万円くらいのリフォームをしてきたと思います。
一度お風呂を直し、キッチンは2つあったため、それぞれをリフォーム、トイレも2度最新式に変更しています。
こうした細かい出費を重ねてきたおかげで、室内はそこまで古く感じないスペースもあります。
しかし、全面的に手をつけなかった空間があります。
それは、窓です。
サイズ変更をすると、日当たりが変わることは嬉しいですが、一方で暑さ対策が必要になります。
あまりに日差しが足りないということであれば別ですが、窓をつけるために壁を壊すなどの工事は処分費がかかりやすい工事になりますので、注意が必要です。
リフォームをする時の節約術
リフォームやリノベーションを検討する際には、まずは地方自治体を含めた補助金をチェックしましょう。
住宅支援事業による補助金制度
以下のような工事が対象となります。
- 開口部の断熱改修
- 外壁、屋根、天井又は床の断熱改修
- エコ住宅設備の設置
- 子育て対応改修
- 耐震改修
- バリアフリー改修
- 空気清浄機能、換気機能付きエアコンの設置
- リフォーム菓子保険等への加入
補助金上限額引き上げ制度
原則、1戸あたり300万円を上限とします。
子育て世代 若者夫婦 | 既存住宅である | 1戸あたりの上限補助額 |
該当する | 該当する | 60万円 |
該当する | 該当しない | 45万円 |
該当しない | 該当する | 45万円 |
該当しない | 該当しない | 30万円 |
必ず地元の会社だけでなく、自治体等にも相談しておくことをおすすめします。